公演『ハックルベリーフィンみたく・・』

Posted by 秋山孝二
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 子ども演劇ワークショップの発表公演『ハックルベリーフィンみたく・・(https://www.kyobun.org/event_detail.php?id=9368)』が、札幌市教育文化会館小ホールで開催され、一回限りの公演、子供たちの躍動するエネルギーが素晴らしかったです。

Tatt(https://tatt.jp/)のHPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「生きるために必要なことをたくさん教えてくれるお話だよ。」
お母さんのその一言で、主人公の女の子は、「ハックルベリーフィンの冒険」を劇にすることに決めた、
ハックルベリーフィンのようになりたくて!
しかし、いざ劇をつくりはじめると、難しい問題が次々と襲いかかってきた、貧困、差別、奴隷制度…。
それでも子供たちは彼らなりに「ハックルベリーフィンの冒険」に立ち向かい、物語の世界に飛び込んでいくのだった!
子供たちは、劇をつくるという冒険の果てに、「生きるために必要なこと」を知ることは出来るのか!?
彼らは、ハックルベリーフィンみたくなれるのか!?

原作●マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』 翻訳 西田実
脚色●納谷真大 後藤七瀬

演出●納谷真大

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり

稽古風景の納谷真大さん

稽古風景の納谷真大さん(FBより)

 当日は約1時間20分の熱演が続きました!

ミシシッピ川

ミシシッピ川

 応募して集まった子供たちを、ここまで仕上げた演出の納谷真大さんほかの手腕と情熱に敬意を表します。次々と変化する移動の大道具、ポイントポイントでイレブンナインのメンバーのサポートもバランスが素晴らしい。

 テーマが自分たちには難しすぎるのではないか、公演をすべきかどうか等、ワークショップの時間経過を率直に表現する脚本も演技する子供たちには自然なのでしょうね。ミシシッピ川の表現ほか、随所に振付・演出の妙を垣間見て、あっという間の「子ども演劇」を越えた感動的な「公演」でした!

 このプログラムを続けてきた教育文化会館の皆さま、子どもたちと並走した納谷真大さんほか創作関係者の皆さま、そして、舞台で熱演した子供たち、お疲れさま、ありがとう!!!

イレブンナイン、若手躍動!

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 北海道の演劇は、これまでも大変盛んでしたが、昨今若手も頑張っています。私も応援する一人の劇団「イレブンナイン(http://eleven9.jp/member/)」、若手が脚本を書き、演じ、ドラマツルグとして主宰の納谷真大さんがアドバイス役として活躍しています。

 先日の公演は、「六人寄れば修羅シュシュシュ(https://togetter.com/li/1434111」、若い皆さんの熱演でした。

公演前のチラシ

公演前のチラシ

公演前の舞台

公演前の舞台

劇団サイトから

劇団サイトから

 アフタートークも楽しく。初日公演では辛口劇評もあったようで、その後の進化への納谷真大さんのお褒めの言葉が印象的でした。何はともあれ、観る側の私達にも若者を育てる眼が必要だと私はいつも思っています、ダメ出しはダメ出しとして。初日から公演を重ねてどんどん修正・進化していく作品は、演劇鑑賞冥利ですね。

明隼人さん

明逸人さん

イレブンナイン代表の納谷真大さん

イレブンナイン代表の納谷真大さん

 「札幌劇場祭TGR(http://s-artstage.com/2019/category/tgr2019」も明日で終了、4日には表彰式です、今年はどこの劇団が受賞するのか楽しみです!

* これまでの「TGR」記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%A5%AD

演劇公演 三題

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 このところ、演劇公演を続けて観に行っています、それぞれ全く違ったテーマのパフォーマンスアート。

 まずは、ヨーロッパ企画(http://www.europe-kikaku.com/)の『第39回公演「ギョエー!旧校舎の77不思議」』。札幌でも活躍中のイレブンナインの納谷真大さんも全国ツアーで熱演です。 作・演出=上田誠 音楽=青木慶則 出演=石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 本多力/祷キララ 金丸慎太郎 亀島一徳 日下七海 納谷真大

チラシより

チラシより

 札幌でも10月に一ステージですが公演が決まっています、楽しみですね。

北海道新聞記事から

北海道新聞記事から

 続いてはシアターZOOでのmicelleとMonochrome CircusのSAPPORO DANCE BOAT PEOJECT 2019(http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program-index/?program_id=1816)』。 micelle が主催する、接触と即興のコンテンポラリーダンスコンタクトインプロビゼーション」のプロジェクトです。 2019年度は、京都を拠点に活動するダンスカンパニー Monochrome Circusの坂本公成さん・森裕子さんを招いて、若手舞踏家の育成を目的とした共同制作を行います。札幌のコンタクト・ユニットmicelleが演出する1作「μ∴」と坂本公成が演出する2作品「Endless」「lemming」の3作品を上演しました。

 アフタートークで演出家の話では、「コンタクトインプロビゼーション」とは、1970年代にアメリカで生まれた、身体を接触させて相手の重さや力の流れを感じながら即興的に動く対話型のダンスとのこと。触れる、感じるといった身体と身体のやりとりを通じて、個人やパートナーとのコミュニケーションを体感し、お互いのムーブメントから生まれるエネルギーの流れを楽しむ言葉を使わないコミュニケーションツールとして、ダンス以外の舞台芸術、教育、福祉、医療、様々な分野の人々が集まるのも特徴とのこと、新鮮なお話でした。

アフタートークも面白く

 三つ目は、若手劇団のきっとろんどん(https://kittolondon.jimdo.com/)の『コントラスト(http://bloch-web.net/tdp03/』。

開場前からの長い列

「BLOCH」開場前からの長い列

【題】 川尻恵太(SUGARBOY) 【脚本・演出】 井上悠介(きっとろんどん) 【出演】 井上悠介 久保章太 山科連太郎 リンノスケ (以上 きっとろんどん) 泉香奈子(パインソー) ※ 廣瀬詩映莉 ※ 五十嵐穂 小島達子(ELEVEN NINES) 浜名一聖(山田ジャパン) 戸澤亮(NEXTAGE) ※札 赤谷翔次郎(パインソー) ※東 ツルオカ ※札 氏次啓 ※東 ※泉、廣瀬は二都市で役をチェンジします。 ※戸澤、ツルオカは札幌公演のみ出演。赤谷、氏次は東京公演のみ出演。 終演後のアフタートークも大盛り上がり!

キットロンドンほか

きっとろんどんと客演の皆さん

 それぞれの劇場・公演にはそれぞれのお客様で盛り上がり、ベテランと若手のコラボも観ているものには魅力です。皆さん、これからも頑張って!!

5月 演劇 三題 2019

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 5月の演劇公演はいつにも増して多彩な演目で濃いものでした。

 まずは、札幌ススキノにある「新善光寺(http://s-zenkoj.com/」本殿での『痴人の愛(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000043361.html』。ビオラ演奏の向島ゆり子さんの即興が感動的で、さらに男女逆転版で結末が衝撃的、女性の勝ち!といった感じで終了です。公演後の、演出のペヤンヌマキさん、納谷真大さん、安藤玉恵さん、本折最強さとしさんのトークも大変面白かったです。昔、谷崎潤一郎の作品に触れた時、なんだかよく分からなかった印象でしたが、自分が歳を取ったからか優れた作品だからなのか、大変自然に心に染み入ってきました。

谷崎潤一郎原作『痴人の愛』男女逆版

谷崎潤一郎原作『痴人の愛』男女逆転版

 会場の新善光寺の太田真琴住職は、私の中学・高校の2年先輩、素晴らしいお人柄でバレーボール部のキャプテンとしてお世話になりました、先日は公演前に50数年ぶりにご挨拶ができました。

新善光寺

会場の新善光寺

 続いては、青森の渡辺源四郎商店の『背中から四十分(https://natalie.mu/stage/news/328654』、ひたすらマッサージし続ける芝居、役者の個性が際立っていてあっという間の90分でしたね。私の父が青森県八戸市出身で、私が幼い頃から、東北弁の親切な親戚と接していたからでしょうか、セリフが心地よく耳に響き、独特の優しさを感じました。

渡辺源四郎商店

渡辺源四郎商店『背中から四十分』

 そして、三つ目は、ELEVEN NINESの『はじまりは、おわりで、はじまり(http://www.h-paf.ne.jp/program/hajiowa_119/)』です。今年、サンピアザ劇場でも公演をしましたが、キャストも代わり、かなり手を加えての再演。中高生と大人の共演は、世代の違いのコラボとして新しいジャンルを切り開いた気がします、大きなチャレンジにこれからも期待したいです。

ELEVEN NINES 『はじまりは、おわりで、はじまり』

ELEVEN NINES 『はじまりは、おわりで、はじまり』

 いずれの作品もそれぞれに面白いテーマで、多彩な演出、役者の皆さん、これからも楽しみで、引き続き札幌の演劇から目が離せないです!

愛生舘サロン4月例会 2019

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 4月の愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)例会は、劇団として札幌を中心に活躍する「イレブンナイン(http://eleven9.jp/」のメンバー、代表・納谷真大、女優・小島達子さんほか7名の方々をゲストにお招きしてお話を聞きました。お二人は長く札幌の演劇界で活躍されているベテランの役者さん、劇団員は若い方々ばかりでしたが皆さん舞台でこれから一層活躍していくでしょう。

* 昨年の例会ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E4%BE%8B%E4%BC%9A

大勢の参加者が

大勢の参加者が

代表の納谷真大さん

代表の納谷真大さん

 これまで数々の名作を上演してきています。

12人の怒れる男

12人の怒れる男

 2007年上演の「あっちこっち佐藤さん」はライフコート札幌舞台芸術賞演劇大賞を受賞しました、2017年の演劇シーズンでは再演も。

あっちこっち佐藤さん

あっちこっち佐藤さん

 納谷真大さんは富良野塾出身のベテラン、昨年から今年にかけても、『ゴドーを待ちながら』、『親の顔がみたい』、『命を弄ぶ男ふたり』等、熱演が続いていました。

* 『ゴドーを待ちながら』 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35036

* 『親の顔がみたい』 http://www.concarino.or.jp/2019/02/24/ses_oyakao2019/

* 『命を弄ぶ男ふたり』 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35366

 若手のメンバーも加わって、これから札幌・北海道発信の優れた作品を制作、上演してくれることを期待したいですね。

札幌座サロンの会2月 2019

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 以前から演劇には何かしら関わってきていましたが、昨年からは私にとってはまた新しいバージョンでの演劇応援が始まっている気がします、何か他人事のようですが。

 昨年の「12人の怒れる男たち」を3回観て以来、一度の公演期間中に複数回観るのが普通になってきているのです。さらに、公演前・公演中のトークにも足を運んだり、作品のサイドストーリーの魅力とでもいうのか、楽しみ方が一段深まってきたという感じでしょうか。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33970

 今年の「札幌演劇シーズン2019-冬(http://s-e-season.com/」、私は5演目に何と11回も足を運びましたよ。

 その後、先日の札幌座サロンの会では、今月最初の岸田國士作品「命を弄ぶ男、ふたり(https://stage.corich.jp/stage_main/26568)」公演を前に、今回のお二人、斎藤歩さんと納谷真大さんのトークでしたが、これがまた実に面白かった。

チラシ

チラシ

メガネと包帯

メガネと包帯

 岸田作品を巡ってのお話他、とにかく興味深い話題に大盛り上がり。以前、何回かこの演劇は観ているけれど、周辺ストーリーをいろいろ聴くと、また一段と面白味が増します。岸田今日子さんは岸田國士さんの娘さんだったということも初めて知りました。

納谷真大さんと斎藤歩さん

納谷真大さんと斎藤歩さん

 そして、初日に観劇して、この作品がこんなにも悲劇プラス喜劇だったと初めて分かった次第です、ますます演劇の楽しみ方が多彩になってきました。

大盛況、演劇『ゴドーを待ちながら』!

Posted by 秋山孝二
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 札幌市内の街なかにオープンした「市民交流プラザ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/」、その中の施設「クリエイティブスタジオ」の演劇こけら落とし公演として上演されたベケット作『ゴドーを待ちながら』は、連日満員の大盛況で昨日千穐楽を迎えました。

* 今年9月のバックヤードツアーの様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34022

 今回は、それに先立ち、先週は出演者によるトークが開催され、こちらも同じプラザのビル1階「図書・情報館(https://www.sapporo-community-plaza.jp/library.html)」いっぱいのお客様でした。

開放的図書館エリア

開放的図書館エリア

出演者の作品とそれぞれの本について

出演者の作品とそれぞれの本について

 初日の開場前からたくさんのお客さまにお越し頂きました。

開場前のロビーで

開場前のロビーで

一本道に木

一本道に木

 私は今回、初日・中日・千穐楽の3回観劇しましたが、いずれも熱演・満席のお客さまで大盛況でした。これまで「不条理劇」と難しい印象の演目を、今回実に面白く演出し、大いに笑うこととなりました。Zooサロンで役者の皆さんがお話していた通りの仕上がりでした。多くの方が、ベケット作品のこれまでのイメージを変えたとおっしゃっていたのが嬉しかったですね。東京からのお二人はもちろんですが、日ごろ見慣れていた斎藤歩、納谷真大の新しい魅力も発見した作品となり、まさに札幌の新しい芸術文化の発信拠点のこけら落としとして、大成功でした!!

* Zooサロン――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34891

本公演に足を運んで頂いた皆さまに心から御礼申し上げます、今後とも北海道の演劇を宜しくお願い致します。

ゴドーを語る @ ZOOサロン 

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 今年の師走、サミュエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」を札幌文化芸術劇場hitaruのオープニングシリーズとしてクリエイティブスタジオで公演します。新しい劇場の創造スタジオに、かつての寺山修司作品には欠かせない存在であり、2016年には野村萬斎演出による「マクベス」でも札幌の舞台に立った特異な身体性を誇る二人の怪優、福士惠二と高田恵篤を東京から招きます。

* 札幌文化芸術劇場hitaru(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html

* クリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/facility_creativestudio.html

* http://www.h-paf.ne.jp/program/godot/
~~~~~~~~~~~~~~~~

キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
福士惠二
高田恵篤(演劇実験室◎万有引力)

鶴田茉夕(劇団ひまわり)

スタッフ

演出助手:櫻井幸絵(札幌座)
舞台美術デザイン:島次郎
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール)
舞台監督助手:横尾寛(ヨコオ制作所)
大道具製作:アクトコール
照明プラン:大野道乃
照明オペレーター:札幌文化芸術劇場hitaru
衣裳デザイン:磯貝圭子(札幌座)
衣裳製作:山本菜穂(札幌座)
小道具:高子未来(札幌座)・熊木志保(札幌座)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
撮影:田邊馨(studio COPAIN)
著作権代理:(株)フランス著作権事務所
制作協力:劇団ひまわり・エヌチケ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

混迷を深め、閉塞感が漂う世界
絶望的で笑えない限界に陥った人間の状況を嗤う名作
現れない救世主を待ち続けるこの作品を
札幌から、世界へ。

 今回、演出・出演している北海道演劇財団専務理事の斎藤歩は語っています。

~~~~

 アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットが執筆したこの戯曲は、1953年の初演以来、世界中の演劇人に大きな影響を与えてきました。「ゴドー」は世界中で、勿論日本においても現代演劇の世界遺産的作品として知られ、上演が繰り返されています。「ゴドー」をヒントに創作された作品も数限りなく、第二次世界大戦という人類最大の殺戮が行われた直後のヨーロッパで創作されたこの作品がその後、世界各地の紛争や大災害の起こった場所の劇場でも、繰り返し上演されてきました。北海道の網走刑務所では串田和美さん演出で緒形拳さんが出演した「ゴドー」が2000年に上演されています。
 「ゴドー」という救世主をひたすら待ち続けるこの滑稽な作品が、長い景気低迷や未曽有の大災害に繰り返し見舞われ、閉塞感が漂い、救世主をイメージすることすら難しい現代日本を生きる私たちに何を問いかけるのでしょうか。

~~~~

 先日は、札幌のシアターZooで、出演する4名の役者の方々を招いてZooサロンが開かれました。関係者、サロン会員ほか満席の中、1時間のトークと懇談は一つの公演を間近でみたような面白さ、さすがに大人の役者4人は懐深く、言葉にも味がありました。斎藤歩は、「日本ではこの作品を『不条理劇』として、難しく考え過ぎているのではいか。もっとシンプルに『面白い』でいいと思う」と。そして、日常の会話のやり取り、会議での方がよっぽど「不条理」な場面が多い、とも。私も全く同感でした。

斎藤歩さん

斎藤歩

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

 私は今のところ、公演前の4人のトークイベント、公演は初日、中日、千秋楽と3回の観劇予約を入れています。舞台、照明設定も一流の方々で斬新なようで、新しい舞台のオープニングに相応しい伝説の舞台となりそうです、本番が楽しみですね。

バックヤードツアー @ 札幌

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 来月オープンする「札幌市民交流プラザ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/」にある二つの舞台、「札幌文化芸術劇場(hiitaru)」と「クリエイティブスタジオ」のバックヤードツアー、演劇関係者の皆さんとご一緒に隅から隅まで歩きました。

 クリエイティブスタジオのこけら落とし公演は、斎藤歩・納谷真大も出演する「ゴドーを待ちながら(https://www.sapporo-community-plaza.jp/creativestudio_godot…」です、楽しみですね。

 この日のバックヤードツアーは、まずは「クリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/facility_creativestudio.html」から。

クリエイティブセンター

クリエイティブスタジオ

 そこから上の階の「札幌文化芸術劇場(hiitaru)(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html」へ。大道具搬入エリアからステージ裏へ。

メインステージ舞台裏

メインステージ舞台裏

ステージ奥のスクリーンと裏舞台

ステージ奥のスクリーンと裏舞台

 下手からステージ、そこから見る観客席とオーケストラボックス。

メイン観客席

メイン観客席

4階席から舞台を望む

4階席から舞台・1階客席を望む

 ロビーは吹き抜けで北海道の広大な雰囲気も。

ロビーから

ロビーから

 外は、藻岩山、創成川、大通り公園、テレビ塔と、札幌のシンボリックな景色が広がります。

外の景色も最高

外の景色も最高

 公共スペース・エントランスロビーからのエレベーターは、9階まで観客席用。

エレベーター内

エレベーター内

 バックヤードの資材、大道具等を運ぶ10トンエレベーターも豪快です。建物が上下する感じ。

10トンエレベーター

10トンエレベーター

 地下のトラックヤードは11トントラックが2台同時に着ける場となっています。

地下のトラックヤード、同時に2台

地下のトラックヤード、同時に2台

 10月の札幌市民芸術劇場(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html)のこけら落とし公演は、「ヴェルディ作曲 オペラ アイーダhttps://www.sapporo-community-plaza.jp/event_181007.html」です。私も(公財)北海道演劇財団の理事長として、前日の開館祝賀会とともにご招待を受けています、こちらも楽しみですね。

 札幌に、また一つ、文化の拠点が生まれようとしています!

振り返り4:最終) 佐々木譲 & 暴雪圏

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 2018年2月に札幌座が上演する佐々木譲原作「暴雪圏(http://www.shinchosha.co.jp/book/122324/」について、昨年末に札幌座サロンで佐々木譲さんをゲストにお招きして飯塚優子さんとのトークが開かれました。

画像検索結果

 まずは、サプライズとして佐々木譲さんによる「暴雪圏」の読み語りです。ヨーロッパでは作家による自著の読み語りは大変人気があるようですね。

語りが心に沁みる

語りが心に沁みる

 引き続いては、トークタイム。地元広告代理店を辞めて作家を志した時の心境ほか、飯塚優子さんとのやり取り、脚本・演出の斎藤歩のお話、この作品のこぼれ話も多く、楽しいひと時でした。2月公演、お楽しみに!!

佐々木譲さんへの質問も多く!

佐々木譲さんへの質問も多く!

 2月予定の公演は以下の通りです。

* http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=1440

出来立てのフライヤー!

出来立てのフライヤー!

<このお芝居について>

 猛吹雪の怖さを身体で知っているのは、やはり北国のひとたちだ。『暴雪圏』の舞台化は地元北海道の劇団で、とひそかに願っていた。それが札幌座で実現するなんて! いまからもう楽しみでならない。(佐々木譲)

 直木賞作家・佐々木譲が北海道の厳冬期を描いた小説を、数年の準備期間を経て、斎藤歩がついに舞台化!! ブリザードが吹き抜ける十勝の平原を貫く一本道に建つペンションに避難せざるを得なくなった人間模様が、自然の猛威の中で複雑に交錯する。

<演出家・斎藤歩からのメッセージ>

 佐々木譲さんとは、長い準備期間に、随分お話をさせていただきました。譲さんの小説も随分読ませていただきました。せっかく北海道で舞台化するのですから、しかも真冬にやるのですから、『暴雪圏』しかないと、真っ先に思いつきました。 北海道でしか描けない、とてつもないスケールの演出を用意して、譲さんをびっくりさせようと企んでいます。


キャスト

斎藤歩
磯貝圭子
林千賀子
山本菜穂
熊木志保
菊池健
山野久治(風の色)
山田百次(ホエイ・劇団野の上)
納谷真大(イレブンナイン)
町田誠也(words of hearts)
有田哲(クラアク芸術堂)

スタッフ

演出助手:櫻井幸絵
舞台美術:高田久男(セットアップ)
照明:熊倉英記(ステージアンサンブル)
舞台監督:尾崎要(アクトコール)
大道具製作:アクトコール
小道具:林千賀子
衣裳:磯貝圭子
音響オペレーター:佐藤健一
字幕オペレーター:高子未来
音楽製作:北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
制作:横山勝俊(札幌座)・富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ)
プロデューサー:木村典子

納谷さん、小島さんとの演劇談義!

Posted by 秋山孝二
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 北海道の演劇界をけん引するイレブンナインの納谷真大さんと小島達子さん、大盛況の「演劇シーズン2017夏:あっちこっちの佐藤さん(http://eleven9.jp/attikotti2017/」公演を終えて、しばしお話を聞くことができました、楽しいひと時でしたね。

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

 今回の『あっちこっち佐藤さん』全12公演、お越しくださった4335人のお客さまは、これまでの演劇シーズンで最高の観客数でした。始まる前からクスクス、爆笑、大爆笑の連続、「ここは大きな声で笑っていい場なんだ!」と吹っ切れたように自由な空間、すごかったですね。レイ・クーニー原作の「Run for your wife」、私は2007年の札幌サンピアザ劇場、2014年夏の再演、今回は3回目の観劇、いや正確には今回はダブルキャストで2回観たので、計4回ということになります。

 ゲキカンはこちら――> http://s-e-season.com/gekikan/satosan.html

 でも、考えてみると、結果としての人数の凄さ以上に、事前の営業活動、当日の劇場受付から開演前のサービス、そしてもちろん公演それ自体、とにかくお客さまに喜んで頂こうという思いが随所に感じられました。そんなこんな、興奮冷めやらぬ中、かなり冷静な現状分析と将来展望も垣間見ました。

 公演の裏話も面白かったですが、何よりも北海道で芝居をやり続けられる環境創りについての並々ならぬ熱意に感動します。足を運んでくれたお客さまに喜んで貰うために何ができるのか、ビジネスで言う「顧客満足」への飽くなき挑戦というのでしょうか、プロフェッショナルな姿です。

総勢、皆さん、お疲れさま!

総勢、皆さん、お疲れさま!

 思い起こせば、私が演劇に引き込まれたのは、5年前にこちら(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812)にも書きましたが、30数年前、東京の読売ホールで観た山本安英と宇野重吉の「夕鶴:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Yuuduru.html」、滝沢修の「炎の人:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Honono-Hito.html」の観劇からです。

 米倉斉加年さんはこの北海道公演の2年後に、80歳でお亡くなりになりました。北海道公演のチラシにあったように、最期まで舞台人としてその人生を全うされました。

 以下、チラシより~~~~~~~~~~~~~~

芝居のはじまりファースト・ステージは、師宇野重吉について全国の旅公演からでした。

そして、いま、ラスト・ステージ人生の最終章を、仲間と共に私は、全国の旅回りで・・・・生きたいと思っています―――

舞台の完成は観客の目によって仕上がります。いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観客を求めて旅に出る・・・・

いい芝居とは、観る人、創る人の生きる喜び、哀しみ、怒り、楽しみが―――

それぞれの人生がそれぞれの心の中に燃える―――

これが現実で生きる力となる。

そんな舞台をもって旅に出る―――

みなさんとお目にかかれる日を心より願っております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 演劇の放つ「力」というのでしょうか、それは舞台を創る人だけでなく、観る側の人の楽しみ、哀しみ、怒りが心の中に燃えることによるのでしょう。お二人と話をしていて、人と話をする楽しさを感じました、ありがとうございます。これからの活躍を期待すると同時に、微力ながら応援しています!

演劇シーズン夏2015 終了!

Posted by 秋山孝二
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 「演劇シーズン夏2015(http://s-e-season.com/」が終わりました。今回は5演目、それぞれ個性のある面白い舞台でした。作品、劇団の紹介は「シーズンHP」からご覧ください。この期間に劇場に足を運んで頂いた方は、ついに5,000人を突破致しました。事前のアナウンス、「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/」、高校生の劇評「ゲキカンU-18(http://s-e-season.com/gekikan_u18/)」をはじめとする周辺情報も豊富になって、装置、システムとしての「演劇シーズン」が市民に広く定着してきた、そんな実感を抱きます。

 先日は、公演最終日に各劇団の代表者・関係者で反省会(打ち上げ)が開催され、大変な盛り上がりで楽しかったです。来年冬以降も、さらにレベルアップした作品と劇団員と観客で、雪まつりと同時期に面白くなっていくでしょうね、そんな期待も大きく膨らみました。

 以下は反省会の席からの数枚、皆さんを撮ったのですがいずれも露出不足、不鮮明でゴメンナサイ。その中で辛くも見られるものだけ掲載します。

風触異人街こしばさんと札幌座・弦巻啓太さん

風触異人街・こしばきこうさんと札幌座・弦巻啓太さん

イレブンナイン・納谷真大さん

イレブンナイン・納谷真大さん

イレブンナイン・小島達子さん

イレブンナイン・小島達子さん

ゲキカン執筆者の一人・岩崎さん

ゲキカン執筆者の一人・岩崎真紀さん

 公演をただ観るだけでなく、このような会で劇団主宰、役者、劇評の方々とさらに芝居を語るひと時は、さらに倍加する楽しさです。私はただ応援するだけですが、役者の方々の成長する姿を目を細めて見ている、そんな立ち位置です。
 最初に井戸を掘った皆さん、そして今回の公演に関わられたすべての皆さんに、心から感謝申し上げます、お疲れさま!!!

「じゃぱどら ! 地区大会」、2年目の試み

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 昨年初めて試みた「じゃぱどら地区大会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7214」は、札幌で活躍する演出家が、優れた日本の戯曲と向き合うために企画されましたが、今年も開催されています。

岸田國士と泉鏡花の作品

岸田國士と泉鏡花の作品

 今年、まずは岸田國士作、納谷真大演出、「命を弄ぶ男ふたり」、出演はイレブン・ナイン(http://eleven9.jp/)のナヤーン・納谷真大(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dbs/adviser1.htm)と、エダーン・江田由紀浩(http://eda-tora.at.webry.info/201202/article_2.html)の二人です。アフタートークも面白かったですね。

未明の線路脇で出会った二人の男のやりとり・・・・

未明の線路脇で出会った二人の男のやりとり・・・・

 納谷さんの富良野塾での先輩、FICTION(http://www.fiction.gr.jp/)主宰の山下澄人(http://www.actiblog.com/sumito/)さんから、ポイントでアドバイスがあったようです。舞台上に貼られたライン、身につけている草、口の中の金具への質問とその答え、本番までの過程を語る納谷さんと江田さんとのトークは、観終えた観客に更に楽しさを上乗せしてくれました、芝居と言うのは、いろんな要素が込められているのですね、お疲れの所、お二人、ありがとう。

 この作品のような、落ち着いたセリフのやり取り、合い間に入る汽笛と蒸気機関車の走り去る音等、飽きさせない2人の演技とともに、生きるか死ぬか揺れ動く命へのこだわり、「弄ぶ」と言う割には余裕も無く流れていく二人の姿が興味深かったです。

 後半の泉鏡花・作、清水友陽・演出、WATER33-39(http://water33-39.com/)「天守物語」も、20日まで公演で楽しみです。この劇団の代表が、「じゃぱどら!!」プロデューサーの清水友陽(http://water33-39.com/top.htm)さんです。

 これまで演劇は観たことが無いと言う方々にも、是非足を運んで頂きたいですね。普段使っていなかった脳の部分に、心地良い刺激を与えてくれることは間違いありませんよ!

面白いですね、地元演劇界は

Posted by 秋山孝二
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 北海道舞台塾(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dbs/butaijuku/)公演「ぐるぐる、しない:http://www.haf.jp/butaijuku/」は、大変面白かったですね。演出・脚本・出演の納谷真大(なや・まさとも)さんは、以前から注目していますが、この3年間の貴重な経験を生かして、一層飛躍をして貰いたいです。

北海道舞台塾公演「ぐるぐる、しない」チラシ

北海道舞台塾公演「ぐるぐる、しない」

  毎年、事務局を担う北海道文化財団(http://haf.jp/)では、「北の舞台塾」公演もコーディネートして、昨年の札幌劇場祭(http://www.s-artstage.com/2010/category/tgr/)には、以下の三つが参加しました。

* 釧路市から、劇団北芸(http://www.geocities.jp/hokugei_nori/hokugei.top.index.html)の「この道はいつか来た道:作/ 別役実、演出/ 加藤直樹」

* 帯広市から、おびひろ市民ミュージカル(通称:obiカル:http://www.obical.com/Top.html)の 「ミュージカル さようなら、スパッツァカミーノ!原作/『黒い兄弟』(1941年 作/ リザ・テツナー)脚色/ 山本和彦(obiカル)演出/ 黒田勝史(obiカル)」

* 大空町から、町民舞台東藻琴の「薄荷物語-軌道が走っていた頃:作・演出/ 松岡義和」

 特に劇団北芸の芝居は完成度が高く、実に味わいの深い舞台で素晴らしかったです、一昨年の韓国公演でも高い評価を得ました。

 一方、日本の戯曲をしっかり舞台にのせるシリーズを、との企画で「じゃぱどら!!」が始まりました。今回は「地区大会」と銘打って、先日は井上ひさし作・西脇秀之演出・劇団回帰線(http://web.me.com/kaikisen/Top/KaikisenWeb/KaikisenWeb.html)「国語事件殺人辞典」が上演されて、来月には岸田國士(くにお)作・清水友陽演出・WATER33-39(http://water33-39.com/)「犬は鎖に繋ぐべからず」が予定されています。

「日本の戯曲:ジャパニーズ・ドラマ」シリーズのはじまりです!

「日本の戯曲:ジャパニーズ・ドラマ」シリーズのはじまりです!

来年この「1JAPADORA(?)紙幣」持参すると何かのサービスがあるそうです

来年この「1JAPADORA紙幣?」を持参すると、何かのサービスがあるそうです、ホントかな?

 言葉を縦横無尽に駆使して芝居にしてしまう、そんな勢いを感じます。観客としては、後半部にその膨大な言葉を追いかける疲労感も出てきたのですが、タイミング良く織り込まれる役者のアドリブで、ホッと一息つける場面もありました。日本語の原作はセリフに奥行きがあり、演技と相まってひと味違う面白さがあります、今後に期待したいですね。