5月の演劇公演はいつにも増して多彩な演目で濃いものでした。
まずは、札幌ススキノにある「新善光寺(http://s-zenkoj.com/)」本殿での『痴人の愛(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000043361.html)』。ビオラ演奏の向島ゆり子さんの即興が感動的で、さらに男女逆転版で結末が衝撃的、女性の勝ち!といった感じで終了です。公演後の、演出のペヤンヌマキさん、納谷真大さん、安藤玉恵さん、本折最強さとしさんのトークも大変面白かったです。昔、谷崎潤一郎の作品に触れた時、なんだかよく分からなかった印象でしたが、自分が歳を取ったからか優れた作品だからなのか、大変自然に心に染み入ってきました。
会場の新善光寺の太田真琴住職は、私の中学・高校の2年先輩、素晴らしいお人柄でバレーボール部のキャプテンとしてお世話になりました、先日は公演前に50数年ぶりにご挨拶ができました。
続いては、青森の渡辺源四郎商店の『背中から四十分(https://natalie.mu/stage/news/328654)』、ひたすらマッサージし続ける芝居、役者の個性が際立っていてあっという間の90分でしたね。私の父が青森県八戸市出身で、私が幼い頃から、東北弁の親切な親戚と接していたからでしょうか、セリフが心地よく耳に響き、独特の優しさを感じました。
そして、三つ目は、ELEVEN NINESの『はじまりは、おわりで、はじまり(http://www.h-paf.ne.jp/program/hajiowa_119/)』です。今年、サンピアザ劇場でも公演をしましたが、キャストも代わり、かなり手を加えての再演。中高生と大人の共演は、世代の違いのコラボとして新しいジャンルを切り開いた気がします、大きなチャレンジにこれからも期待したいです。
いずれの作品もそれぞれに面白いテーマで、多彩な演出、役者の皆さん、これからも楽しみで、引き続き札幌の演劇から目が離せないです!