轟く、砲音!@ 広瀬武夫

Posted By 秋山孝二
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 昨年末から放映されているNHK総合テレビの再放送『坂の上の雲』、直近はあの広瀬武夫の最期でした。

* スペシャルドラマ「坂の上の雲」 - NHK

 私の父(旧姓は野田宏)は海軍兵学校66期卒業で、太平洋戦争ではキスカ撤退作戦、レイテ沖海戦の最前線で軍艦の通信長として従事し、終戦後の撤収事業に関わった後に復員して札幌に住みました。

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 その影響もあってか、私は幼い頃から軍歌を幾つか見様見真似で覚えましたが、その中で幼いながらに心に残っているのが「とどろぉーく、つつおーと」で始まる「広瀬中佐!」の歌でした。途中の歌詞はすぐには思い出せませんが、「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」、「旅順港外恨みぞ深き」とかの言葉は今も鮮明に覚えています、軍国少年真っ盛りでしたね?!

* Bing 動画

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1.
轟く砲音 飛来る弾丸
荒波洗ふデッキの上に
闇を貫く中佐の叫び
「杉野は何処杉野は居ずや。」

2.
船内隈なく尋ぬる三度
呼べど答へずさがせど見えず
船は次第に波間に沈み
敵弾いよいよあたりに繁し

3.
今はとボートに移れる中佐
飛びくる弾丸に忽ち失せて
旅順港外恨みぞ深き
軍神広瀬とその名残れど

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 それにしても今回の俳優・藤本隆宏は素晴らしいです、競泳選手として1988年ソウルオリンピック、1992年バルセロナオリンピックに出場しています。「軍神広瀬」とその名を轟かせた存在、日露戦争時代の英雄として、今の時代となってはまだまだ良き日本だったとも言えるのかもしれませんね。歴史年表では「日露戦争勝利」で終わるのですが、そこまでに至る状況を几帳面に追いかけての脚本も素晴らしいです。ただ、皮肉にもこの成功体験がその後の日本の黒歴史に繋がっていく、今を生きる私たちは肝に銘ずる必要がありますね。

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