最近のテレビ番組から、興味深かった二つの話題を。
先ずは、「冤罪」に関しての深掘り視点から、NHK総合の『クローズアップ現代』、「袴田事件」裁判のこれまでの経緯と台湾の事例を引用しての内容です。
<出演者>
- 指宿(いぶすき) 信さん (成城大学法学部教授)
- 桑子 真帆 (キャスター)
* https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4838/
指宿先生のご発言~~~~~
そもそも死刑が確定する裁判の当時に、被告人が自分にとって有利な証拠を探すような仕組み、ルールがなかったんですね。そうしたルールが作られたのは裁判員裁判が始まる2004年なんです。2009年から裁判員裁判は始まるのですが、その前にできた。それぐらい証拠開示のルールがないということになると、ほとんどの裁判が通常裁判ですから、再審請求というのは非常に僅かなケースですので、99.9%有罪になる日本では再審請求についてはそんなにルールを作る必要がないと長年認識されていたきらいがあります。もちろん再審を求める側は早くルールを作ってほしいということは熱望していたんです。
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番組後半は台湾の法律改定の事例紹介です。
最高検察署 前検察総長 江恵民さんのコメント~~~~~
「市民団体がえん罪事件について集会を開いて民衆を動かし、立法機関では注目度が高くなり、議員から質問されるようになった。こうした情報は検察にも伝わり、大きな注意を払うようになった。私たちはまず、えん罪が存在することを認める必要がある。それを認めないとしたら司法は恐ろしいものです」
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二つ目の番組は、先日朝のTBS「サンデーモーニング」から、『反戦とZ世代』、世界で始まっているウクライナ戦争、イスラエル戦争への抗議、反戦運動を中心的に担う『Z世代』の存在です。これまで2050年に向けた環境分野ではよくこの世代の存在を知っていましたが、昨今の世界で起きる戦争、それに対する国連他の従来の国際組織の無力さと限界、新しい時代の担い手として政治の分野でも大いに注目されています。
* https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/831975?display=1
~~~~~TBSニュースからの引用
ホロコーストという大量虐殺を経験したユダヤ人。そのユダヤ系の若者も抗議の声を上げ始めるなど、アメリカの若者たちの間で、少しずつ”変化”が見え始めています。
アメリカのCNNなどが行った調査によると、イスラエルの軍事的対応について、65歳以上の81%が「完全に正当性がある」と答えたのに対し、18歳から34歳では27%にとどまりました。
この層に多く重なるのが、1990年代後半から2010年代前半に生まれた、いわゆる「Z世代」です。
~~~~~~~~引用おわり
日々、くだらない番組がゴールデンタイムを占有する中、マスメディアでも地道に取材し番組制作をしている方々がいらっしゃることを番組を通して知ることは、あらためて優れた報道・ジャーナリストに感謝ですね、アーカイブスサイト、録画機能も観る側にとっては強い味方です。