新型コロナウイルス感染症(19)

Posted By 秋山孝二
Categoirzed Under: 日記
0 Comments

 NHKBS1「コロナ新時代への提言~変容する人間・社会・倫理~」は、それぞれの分野からのコメントが大変含蓄があり、興味深かったですね。

* https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-05-23&ch=11&eid=11513&f=2443

~~~~~~~~~~~HPより

番組内容
 新型コロナは人間社会をどう変え、我々はどう生きるべきなのか? 日本を代表する“気骨の識者”、山極寿一、國分功一郎、飯島渉の3人がコロナ時代を生き抜く指針を語る。
出演者ほか 【出演】

京都大学 総長…山極寿一  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/president/message.html

青山学院大学 教授…飯島渉 http://www.cl.aoyama.ac.jp/a_kyouin/hst/iijima_wataru.html

東京大学 准教授…國分功一郎 https://researchmap.jp/koichirokokubun

~~~~~~~~~~~~

<未曽有のパンデミック>

* 産業・教育・政治を根本から考え直す

* ウイルスは差別しない

* 潜在的に地球において人間が他者にとって脅威を持つ存在

* 疫病史観

* ハワイの歴史から~ヨーロッパが持ち込んだ感染症によってたくさんの人が亡くなり、日本・中国からのアジア系がハワイに導入されていった(移民)

* 「SARSのレッスン」に基づく感染症対策

<山極>

* 人類は信頼できる仲間の数を増やすように進化してきた

* 人々が移動することによって集団と集団との関係を密接に作ってきた

* 人が集まる、人が移動する

* 今、我々は接触を禁じられた、移動を禁じられた

* 社会の作り方が根底から覆されてしまった

* 新たな哲学の時代

* 言葉は後から出てきたから信頼できるコミュニケーション手段ではない

* 古いコミュニケーション手段としての「音楽」

* 身体の共鳴が失われて「言葉だけでつながる社会」に放り出された

* 音の組み合わせによって「意味を作る」のではなく、「気持ちを伝える」コミュニケーション

* 「音楽」は人と人の間を共鳴させる一番いい装置

<國分>

* 人間を一つの駒として見るようなものの見方

<飯島>

* 疫学は数学、一人一人の顔が見えない

* 集団でしか人間を捉えないという問題性の指摘

* 農業は生態系にかなり負荷をかける:野生動物の家畜化、都市化

* 人が集まって一緒に共同作業をする

* 生態系と人間との距離を縮めていく

* 文明化のトレンドに対して反対のことを要求された

* 葬儀も行われずに埋葬される

* 親族でさえも会うことができない

* メルケル首相の演説ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38377

<まとめ>

山極: 地球は「細菌の惑星」、「ウイルスの惑星」、我々は主人公ではない

封鎖をしても接触を禁止しても人間らしい社会を営めるか

國分: 今回のコロナの新しさは「地域に全く限定されない」こと

飯島: 初めて世界が生死の問題を通じて共通の危機に直面した

コロナの危機をポジティブに捉えなおす思考の転換~一人一人の生死にかかわる共通の問題

 大変興味深い視点からの数々の指摘、それぞれのお立場からの素晴らしいコメントでした!!

Comments are closed.