映画『リチャード・ジュエル』

Posted By 秋山孝二
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 映画『リチャード・ジュエル(http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html』を観ました。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など、近年実話ベースの名作を数多く手掛けてきたクリント・イーストウッドの監督第40作目の作品です。

 1996年のアトランタ五輪で起きた爆破テロを題材にした実録ドラマ、容疑者とされた爆弾の第一発見者と真実を求める弁護士の闘い。俳優・監督としてさまざまな作品を世に送り出してきたクリント・イーストウッド。『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェル、『アバウト・シュミット』などのキャシー・ベイツ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのポール・ウォルター・ハウザーに加えて、オリヴィア・ワイルド、ジョン・ハムらが出演しています。

* 『スリー・ビルボード』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33851

~~~~~~~~~~HP より

 1996年、アトランタで開催されたオリンピックで爆破テロ事件が発生。警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われ、一躍時のヒーローへ。しかし、FBIは爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕します。リチャードを担当する弁護士のワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が捜査に異議を唱える中、地元新聞女性記者のキャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)の記事をきっかけに容疑の報道は熱を帯びていきます。

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 人の良いリチャードが追い込まれていく様子を見事な表情の変化で表現しています。母親の社会への切なる訴え、最終場面、リチャードがFBI捜査官の聴取で率直に語る場面、転職後の見違えるような自信に満ちた姿等、細部にもこだわってみせるクリント・イーストウッド監督の手腕にあらためて感動した作品でした。ただ実際のリチャードは、その後、40歳代半ばで亡くなったとのコメントもありました。

 先日の映画『家族を想う時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37793)』でも同様ですが、主人公が巨大な力によってどんどん追い詰められていく様子が、今の格差の時代の息苦しさ、今回の映画はさらに、FBIという捜査権力とマスメディア権力の不条理をあぶり出していました。今年は早々から見応えのある映画に出会えて幸せです。

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