正月は、普段あまり見ないCMもテレビで目にすると、時代の変化を感じます。
“油田から太陽光の時代”、“省エネ30%”、“すべてのいのちの為の環境づくりに・・・”、“水と土と空と、人のために”等、数日間で繰り返し放映されていたCMです。CSR(コーポレート・ソーシャル・レスポンスビリティ:企業の社会貢献)の一環として、宣伝広告が位置づけられ始めて時間が経っているからなのでしょうか。これまでと比べて、環境保全への貢献とか、いのちの大切さといったフレーズの頻度が格段に増えているような気がします。勿論番組のスポンサーを出来る企業は大企業なのだとは思いますが、商品とか企業のダイレクトな宣伝から、地球を大切にする企業姿勢の広報へと大きくシフトしていると実感します。ある人は、「単に商品・企業を売らんかなの目敏い商売根性さ」とバッサリ言い放つのかもしれませんが、私から見ると、リスクをしょっている企業の、時代を読む先見性と受け止めましたが・・・・。
私は、この「リスクを取っている」という立ち位置が、大変重要だと思うのです。誰も助けはしてくれない、自分たちで状況変化に適応していく以外に、生き残る術はない、そんな緊張感を持ち続けている姿勢です。今の日本の政治家・官僚には、この立ち位置を感じません。公務員一般にも感じる危機感の欠如と言ってもいいのかもしれません。自分の給与・暮らしと世の中の景気とか経済状況とが全く連動していない連中、彼らが語る言葉の軽さと現実とのズレ、眼差しの冷たさは、しかしながら近いうちに必ず反撃を食らうに違いありません。