愛生舘のロゴマーク(高松保郎の家紋)「三つうろこ」は北條氏の紋としても知られていますが、私にとってはこだわりの一つなのです。秋山家の家紋は「まるに平井筒」で、愛生舘のロゴとは異なっています。随分昔に、明治時代の支部開設時に贈られた「愛生舘北海道支部の大鏡」が、暫くの間物置に仕舞われていた時がありました。会社の倉庫と共に遊び場としていた物置、隠れ家のようにいろいろな古い家具等が置かれているややかび臭い空間で、私は幼い頃にこの愛生舘の剥げかけた「三つうろこ」のロゴを不思議な感じで見ていたのを何故か覚えています。
東京の愛生舘館主高松保郎の死去後に、北海道支部長だった初代秋山康之進(私の曽祖父)が1891(明治24)年に「秋山愛生舘」を設立した時も、会社は家紋ではなくこの「三つうろこ」を引き続き自社のロゴとして、明治・大正・昭和・平成時代を100年以上生きたのです。私にとって、ものごころついた時からこのロゴに象徴されるように、「秋山愛生舘」はファミリーとは別の大切な「事業」でした。と同時に、初代秋山康之進が愛生舘事業継承への強い意志を持っていたと感じざるを得ません。
10 月 16th, 2016 at 10:08 AM
[...] * 「愛生舘北海道支部長に送られた大鏡」――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1198 [...]