函館・松前 訪問@経済同友会(下)

Posted by 秋山孝二
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 このところ松前地区では熊が出没しているとのことで、二日目の散策予定は、お城周辺の街並みについて、旅館屋上とエントランスで工藤さんの解説とで代替になりました、旅館の窓からは松前城(正式には福山城)が間近に。このお城は、日本で最後に築城された城郭です。

 朝食後、私は少しだけ旅館側から坂を登り散策して門を入って城内へ。

 旅館エントランスで女将の工藤夏子さんの解説により歴史をコンパクトに説明して頂き、松前藩の状況、函館戦争、明治の新政府誕生等、現場が発信するリアルなメッセージが印象的でした。新選組土方歳三らに攻められたこのお城、歴史の一コマです、その後の勝敗は逆転でしたから。

旅館屋上から海の方向の街並みを

旅館屋上から海の方向の街並みを

 今回の訪問のメインイベント、『阿吽寺(あうんじ)https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0002738.aspx』訪問と蔵の内部見学です、このお寺は、1443(嘉吉3)年に創建。松前藩の祈願寺です。山門は土方軍の攻撃で焼かれて失われたため、現在の山門は松前城の北東側にあった門を移築したもの。先日のご住職の話では、この門はお城から「お預かりしている」もので、もし将来的に松前城の全体的な復元事業が行われるようなことがあれば元の場所に戻したいのことでした。この一連のお城周辺は、文化庁の復元事業でかなり昔の姿に戻りつつあるようです。
風水の入り口
風水の入り口
 本尊の「不動明王立像」は、平安後期につくられたという貴重な作品。

 その境内から城内へ移動、今は芝生になっている広場には以前に小学校があり、工藤さんもこの小学校のご卒業とか。

 何れにせよ、幕末から明治にかけての激動の時代の舞台となった道南地方、この地域の歴史を深堀すると、先住民族アイヌ、北前船、ロシア等の諸外国との交易、松前藩と江戸幕府、新政府との関係、実に興味深い歴史の中に生きた人々の息遣いに触れることになりました。

* 木古内・江差の訪問関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5344