NHKでは今年、太平洋戦争開戦80周年を記念して、以下の企画を発表しています。
*https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=31839
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2021年12月8日、太平洋戦争開戦から80年となるのに合わせ、NHKではドキュメンタリーやドラマなどさまざまな角度からお伝えします。
NHKスペシャルでは、終戦80年の2025年8月までを視野に、大型シリーズ「新・ドキュメント太平洋戦争」を展開。2025年、終戦80年は放送100年でもあります。シリーズに伴って、NHKが所蔵する膨大な戦争関連の映像や資料をデータベース化し、一般の方が利用できる環境の整備も目指していきます。公共メディアとして、放送・デジタル・アーカイブを駆使する手法を踏襲しながらシリーズを展開していく予定です。
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先日は、それとは別にNHK教育TVのETV特集『天皇が語る~開戦への道(https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/BXZW6MV3LJ/)』前編、後編が放映されて見応えがありました。
前編は「張作霖爆殺事件から日中戦争 1928-1937」でした。開戦80年の太平洋戦争。敗戦直後、昭和天皇は戦争への道を詳細に語っていました。初代宮内庁長官・田島道治の「拝謁記」。張作霖爆殺事件から続く軍の「下克上」を止められなかった反省が述べられていたのです。加藤陽子先生の解説では田島道治が新渡戸稲造の薫陶を受けていたことにも言及し、当時の時代背景が一層浮き彫りになりました。
さらに今年9月、天皇の侍従長・百武三郎の日記が公開されました。日中戦争で、和平工作に期待をかけながら全面戦争となり、苦悩する天皇の姿が克明に記されていました。
牧野伸顕は大久保利通が父、吉田茂は娘婿、1936(昭和11)年、二・二六事件の折には親英米派の代表として湯河原の伊藤屋旅館別荘「光風荘」に宿泊していたところを襲撃されましたが窮地を脱しました。
2つの新資料から昭和天皇と側近たちの戦争に再現ドラマを交えて迫ったこの番組、昭和天皇周辺の生々しいやり取りもリアルで大変興味深い内容でした。これまでは敗戦の1945(昭和20)年8月15日に焦点が当てられて特集も毎年恒例のように組まれていましたが、ここにきてやはり「開戦に至る歴史・葛藤」に今を生きる私たちが学ぶメッセージが多くあることに気がついてきました、今の時代への危機感の為せる業なのでしょうね。今後もNHKの一連の企画に注目、期待していきます!!!!