枝廣淳子さんの異業種勉強会、今回もリモートで、「第62回 コロナ禍に考える、経済と環境の両立の実現~EUタクソノミーから学び、日本企業のチャンスにつなげるには」でした。
* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%95%B0%E6%A5%AD%E7%A8%AE%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A
温暖化の影響が増大しつつあり、企業にとっても気候変動リスクの重要度がますます高まっています。そのような 中、欧州では、数年前から経済と環境の両立を進め、産業政策・雇用政策につなげようとする動きが活発になっています。
その大きな動きのひとつが、2018年3月に欧州委員会で策定した、「EU サステナブルファイナンス行動計画」です。これはサステナビリティの中でも特に気候変動対策に対し、ESG投資をはじめとする資金を呼び込むための行動計画で、この中核を担っているものの一つに「タクソノミー」と呼ばれるルールがあります。
「タクソノミー」とは、経済活動が環境的にサステナブルであるかどうかを判断するための分類体系(基準)のことで、具体的には、欧州委員会がパリ協定の達成のため、2050年に二酸化炭素ネット排出量ゼロを掲げ、必要な投資分野を定義したものです。
欧州の精力的な動きに対し、日本政府・企業の乗り遅れ感は大変気になるところでしたので、今回、ESG投資やサステナブルファイナンス関連等、政府の委員会で座長や委員を務められている、CSRデザイン環境投資顧問株式会社の代表取締役社長・堀江隆一さんのご説明は大変分かりやすくタイムリーでした。
以下、私の手元メモより~~~~~~~~~~~
* リーマンショックの教訓として、短期投資ではなく、長期投資としての「ESG投資」の重要性
* キーワードは、「生物多様性」と「サーキュラーエコノミー」
* EUの考え方の根底には、あるべき姿としての『2050年の脱炭素社会』がある。そこに向けたロードマップができているか否かの点で、グリーンなのか、またはトランジションなのかの判断の要素としている
* EUは「脱炭素を目指せ!」、日本は「省エネ技術の開発」になりがち、
* 今後の方策は、各ステークホルダーができることをやる、市民レベルの力の重要性
* 投資の三次元概念ーー> リスク、リターン、社会的インパクト
* ブラウンのタクソノミー策定の議論が始まっている
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リモート形式になって益々この勉強会は加速しています、毎回、本当に今最も旬な話題を提供して頂ける講師ばかり、時代を追いかけていくのも大変ですが私たちの地域の活動にすぐに役立ちそうです。