北海道南西部地方・厚真を震源として、6日午前3時8分頃に発生した「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」。最大震度7の揺れを観測し、大きな被害を北海道全域に与えました。札幌でも、私自身、これまでに経験したことがない程の深夜の揺れ、2年前の4月、別府で体験した熊本地震に次ぐ大地震でした。
* 別府での地震体験――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26258
今回の地震の一番の特徴は、道内ほぼ全域の約295万戸が停電した点です。大手電力会社でのほぼ全域での停電は国内初であり、復旧にもかなり時間が掛かっています。停電の大きな原因は、道内最大の火力発電所、苫東厚真発電所が停止したこと。泊原子力発電所が運転停止中のなか、苫東厚真発電所は地震発生当時、道内の使用電力の約半分を供給しており、同発電所はボイラー設備などに損傷が見つかっているようです。当初の発表によると、道全域の電力復旧には最長で1週間くらいかかるとか。世耕経済産業大臣は、今日午前6時の記者会見で、「北海道内の停電は4割以上が解消したことになります」と言うけれど、7時間経っても未だに停電中の札幌市中央区宮の森2条地区、「4割以上」に説得力はありません、ガンの生存率と同じような表現で、少なくとも住民、患者側の立場ではないですね。そして、7日午後7時30分にやっと電気が復旧しました。
地震当日、陽が昇って札幌市中央区宮の森地区は停電中、宮の森3条11丁目北1条宮の沢線と北24条線との交差点では信号機が消えて、警察官が出ていました。
その夜は停電の中、ロウソクの火と災害用ラジオ&ランタン・懐中電灯で食事です。
翌日、秋山財団贈呈式で特別講演をされた桜田一洋先生がお泊りの札幌グランドホテルも館内は真っ暗。ロビーでは、最新のニュースボードで情報提供です。贈呈式翌日の予定されていた若手研究者との対話型セミナーは、急きょ中止となりました。
翌日の新聞を見て地震の規模の大きさと被害の甚大さにあらためて驚きました。
そして、夜のNHKニュースには、秋山財団のネットワーク形成助成事業でも応援した根本先生も登場されていました。
9月12日に追補:https://mainichi.jp/articles/20180911/k00/00e/040/189000c
根本昌宏先生のプロジェクト
プロジェクト名 | 積雪・極寒冷地域のいのちを護る防災・減災への取り組み―いきるための力を創出する |
概要 | 道内の積雪・極寒冷地域災害に対処できる能力を人的ネットワークを生かした実践演習を通じて集積し、「いきる力・いきぬく力」を培い、多種多様な災害に備える。 |
代表者 | 根本 昌宏 |
助成期間 | 平成23年度~25年度 |
プロジェクト名 | 厳冬期の災害に向き合い、「地力(ちぢから)」の向上でいのちを護る |
概要 | 冬の万が一への対策は、すべての地域が万全ではない。北海道実証プロジェクトが自助・共助・公助を包含した「地力」を高め、寒冷地域のいきる力を増幅する。 |
代表者 | 根本 昌宏(ネモト マサヒロ) |
所属役職 | 日本赤十字北海道看護大学 教授 |
助成期間 | 2015年度~2017年度 |