不屈の男 アンブロークン

Posted by 秋山孝二
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 一昨年、アメリカで、「不屈の男 アンブロークン(http://unbroken-movie.com/」がベストセラーになり、2014年クリスマスに公開され大ヒットを記録していました。残念ながら日本では、「反日映画」との括りで過剰忖度され上映が見送られてきましたが、今年早々、東京で先行上映、3月上旬には全国の映画館で観ることができます。

 1936年のベルリンオリンピック5,000mで驚異的な記録を打ち立てたルイス・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第二次世界大戦が始まると米軍パイロットとして召集されます。彼を乗せた戦闘機は海に墜落し、3名が残り、47日間の漂流の後ルイスは日本軍に見つかり捕虜として拘束されます。情報収集目的の日本国内の俘虜収容所に移送され、陸軍将校/渡辺睦裕(MIYAVI)に執拗な拷問を受けますが、ルイスは不屈の精神で耐え、解放のときを待っていました。次のオリンピックで東京に足を運ぶつもりが、俘虜収容所として東京の大森に収容される皮肉です。・・・・・

 メッセージは、「何としても生き抜け、それが抵抗だ!」、「罪を許すこと、それが人間の尊厳!」、でしょうか。

「不屈の男 アンブロークン」、実話です!
「不屈の男 アンブロークン」、実話です!

アカデミー賞撮影賞、録音賞、音響編集賞にノミネート
アカデミー賞撮影賞、録音賞、音響編集賞にノミネート

 今年はさすがにマス・メディアも取りあげていて、アンジェリーナ・ジョリー監督の電話インタビューも掲載されています。「つらい過去を乗り越えて素晴らしい今日があることを浮かび上がらせる映画です。生き抜くとはどういうことか。そういう観点で見てもらえれば」、監督の真摯な姿勢が伝わる内容です。「この映画は政治的ななメッセージを持った作品ではありません。生き抜くとはどういうことかを観てもらえれば嬉しいです」、とも。

 映画作家の想田和弘さんのコメントも読むことができます。「映画を観てもいない人々によって『反日映画』と不当なレッテルを貼られた本作は、ハリウッド映画なのにシネコンではかからず、独立系の配給会社と映画館によって配給・上映される。私たちは、その意味を深く深く考えなければならない。そのためにもこの映画を観るべきだ」。

 奈良橋陽子さんのコメントはこちら――> http://mainichi.jp/articles/20160123/dde/041/070/027000c

 洋上47日間の描写がかなり多く、日本軍の俘虜収容所の場面は前評判程にはウエイトが置かれていない気がしました。映画的誇張は多少あるとしても、それは個人の尊厳との闘いを演出するものであることは、誰の目にも明らかです。私は、7年前のアウシュビッツ訪問時、当時の体験を語ってくれたスモーレンさんのお話を想い出しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1457

 そして、もう一つの映画「インビクタス(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3298」も、似たテーマでしたね。