今年のプロ野球は、日本ハム・ファイターズ(http://www.fighters.co.jp/)ばかりではなく、テキサス・レンジャーズ(http://texas.rangers.mlb.com/index.jsp?c_id=tex)の試合も注目で、忙しいですね。
先日のダルビッシュの初登板は、苦難のスタートでしたが、次第に修正して何とか初白星に結びつけました(http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/04/11/kiji/K20120411003023670.html)。コンビを組んだレンジャーズ正捕手のマイク・ナポリは、試合後の会見に「Yu Darvish is My Homeboy!」と書かれたTシャツを着て現れたのをテレビでみました。
「ダルビッシュは仲間だ」と各紙は報道していますが、英語をよく理解している方の解説では、「仲間」以上の「ダチ!」的、大いなる親しみを込めた表現のようです、嬉しいですね。ダルビッシュが会見で、「散々ワンバウンドを投げたので、ナポリの体が心配」と気遣ったことに対して、その後に登場したナポリは、「大丈夫だよ。ちょっと張っているけど」と話して笑いを誘ったとの報も。投手は非常に繊細な仕事であり、マウンドの高さ・堅さ、ボールの滑り、そして捕手とのコミュニケーション等、ダルビッシュの本来の姿までは、少し時間がかかるのでしょうが、まずは白星スタートで何よりでした。そして球を受ける捕手・ナポリの人柄にホッとしました。メディアは本人の勝ち負け中心の報道ですが、私はチームの中のダルビッシュに興味があります、チームメイトが彼をどう受け入れているのか、地元のファンはどうなのか、球場の観客は熱いのか冷たいのか、といった感じです。
日本時間15日には、2回目の登板でした(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120415/t10014455981000.html)。本人は、「だいぶ慣れてきたと思う」と冷静で、投球を受けたキャッチャーのナポリは、「きょうのダルビッシュは、ツーシーム、カットボール、それにカーブがよかった。ダルビッシュは球種が多いので、ブルペンでの投球練習を見て、その日の調子のいい球種を見極めている。今回は前回の登板よりもよかったし、大リーグのボールにもだいぶ慣れてきたと思う。これからさらに対応できるようになると思う」とコメントをしています。
一方日本の新聞は辛口、というよりただの「叩き」ですね、朝日新聞のW記者は現地からの報としてひどいコメントです。「もがく、あがく」、「うつろな表情」、「実質的なKO」等、これが日本メディアのスタンスと言うのでしょうか、気に入りませんね。テレビでは、ワイルドピッチ後のホームベースでタッチアウトを取ったダルビッシュのファインプレーの瞬間を報道していました、気迫のこもった素晴らしいフィールディングでした。
昨年まで北海道日本ハムファイターズに所属したダルビッシュ・有、何か自分の息子を見ているような気持ですから不思議です。私は、日本人として大リーグで活躍したパイオニア、野茂英雄(http://www.nomo-radiant.jp/)の時以来の気持の入り様です。彼は、大リーグで2度ノーヒットノーランを達成し、日米通算で201勝を挙げ、当時アメリカで仕事をしていたたくさんの日本人に勇気を与えてくれました。恐らくダルビッシュはそれ以上の成績を残すでしょう、今年は日本ハムの試合とともに目が離せない一年になりそうです。
今年1月の札幌ドームでの記者会見(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11581)でも感じましたが、若者が真摯に挑戦しようとする姿は実に美しいし、心から応援したいですね、ガンバレ、ダルビッシュ!!