映画「ハーブ&ドロシー」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 3

 映画「ハーブ&ドロシー:http://www.herbanddorothy.com/jp/http://www.herbanddorothy.com/2010/」の監督、佐々木芽生さん(http://www.iseeny.com/success/success_30.html)は、高校の私の後輩です。札幌のシアターキノ(http://theaterkino.net/)で初日上映開始は超満員のお客さん、上映後に故郷に錦を飾った(表現が前時代的?)佐々木さんのご挨拶もありました、素晴らしいメッセージでした。

映画「ハーブ&ドロシー」のチラシ

映画「ハーブ&ドロシー」のチラシ

  昨日は、道立近代美術館(http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/)でトークショウもありました。

舞台で語る佐々木さん

舞台で語る佐々木さん

  NHKニューヨーク総局の一員として活躍中、ニューヨーク・ナショナルギャラリーの取材を通してハービィー&ドロシー・ボーゲル夫妻と出会ったそうです。4年間の資料映像の撮影を経て、ドキュメンタリー映画作品となりました。「Minimal & Conceptual Art」という概念は、まだまだ私には咀嚼出来ていませんが、言葉で説明する類のものではない、見る「現代アート」という概念は少し分かった気がします。「間違ったアートはない」という挨拶ではじまり、現在、全米50州で「VOGEL 50×50:http://vogel5050.org/」と題しての展示が開催されていて、それも佐々木さんは取材中とのこと。いつか近いうちに札幌でも「ハーブ&ドロシー展」を行えればと思います。

 このトークショウは、札幌ビエンナーレ・プレ企画委員会(http://www.sapporo-biennale.jp/?p=234)とシアターキノの共催でした。入口左では特別展示もあり、道内で活躍する現代アートの若手の作品も興味深かったです。

隣の特別展示会場では、「札幌ビエンナーレ・プレ企画2011」も開催中

隣の特別展示会場では、「札幌ビエンナーレ・プレ企画2011」も開催中

  日本では、映画とアートが全く別分野で、これは日本独特のもののようです。地元の役者・アーティストを応援するには、作品を買ったり、コンサートに足を運ぶ、そんな身近な各人の行動から始められます。そしてコレクターの面白みは、アーティストと直接交流する機会により共に進化出来る点、それを通して作品への興味もひと味違ったものになる、そのあたりにあるようです。「キュレーター」という機能も面白そうですね。

帰りは4月の雪道に足跡をのこして・・・・

帰りは4月の雪道に足跡をのこして・・・・

 会場から家に戻る帰り道は、4月というのに猛吹雪、素晴らしいメッセージの数々を反すうしながら歩いていてふと振り返ると、足跡がずっと続いていました。4月から新しくスタートした益子のワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.com/indexj.htm)の活動も同じですが、「芸術・文化の力」を、こんな時期だけにあらためて感じます。