ファンドレイジング・日本2011

Posted by 秋山孝二
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 先日は、ファンドレイジング協会(http://jfra.jp/)主催の「ファンドレイジング・日本2011:http://jfra.jp/frj2011/」が開催されました。

ファンドレイジング協会・堀田理事長の開会ご挨拶

ファンドレイジング協会・堀田理事長の開会ご挨拶

常務理事・事務局長:鵜尾雅隆さん

常務理事・事務局長:鵜尾雅隆さん

  「ファンドレイジング」という言葉は随分前から耳にはしていましたが、はっきりその意味を理解したのは、今から5年前のアメリカ・シアトルでの1000人規模のフォーラムだったでしょうか(http://www.akiyama-foundation.org/media/media2.html)。

 今回は昨年に続いての第2回の開催、案内とほぼ同時に500人の定員がいっぱいとなったようです。当日はアメリカでもファンドレイジングの第一人者、「Noble Service:http://niccinoble.com/」社長・Nicci Nobleさんも駆けつけて、ご挨拶と講演もありました。

アメリカからのゲスト:Nicci Nobel さん

アメリカからのゲスト:Nicci Noble さん

 プレを含めて3日間のセッションは、多彩な内容で今後の参考になるものでした。以下に幾つかキーワードを書き留めます。

* 日本の伝統・文化で、「寄付」の拡大可能性は大変大きい

* 「寄付」は、関係を構築すること――いきなり「お金をくれ」ではなく、まず活動の説明を誠実に行い、共感を得ること

* 「ニーズがある意識」を双方(寄付をお願いする側、する側)が持つ

* トレンドとして注目べきこと 1)Ustream等の動画は世界を変える、2)モバイル機器を使っての寄付が伸びてくるだろう、3)「ドナー・エンパワーメント」、どうすれば変革の一員となれるか、の意識が拡大、4)「ブランド・レイジング」、ブランド(名前・メッセージ・価値観、等)を創る・向上させる意識が大切、5)「Facebook」、「Twitter」等の「ソーシャル・メディア」の爆発的拡大、一日6億人のアクセス

* NPOにとって「夢」は最大の経営資源

* フィランソロピーは「ボランティア」と「寄付」、寄付することは「信じて託すこと」

* ソーシャル・メデァア・ネットワークの形成は重要:ただ、それが目的とならないように、双方向の「対話」があること、支持基盤を確立すべき

* インターネットは合理的な手段、場所

* 「草食系男子」ならぬ「ソーシャル系男子」を目指して?!

 ランチョンミーティングの山田さんのお話、大変参考になりました(http://blog.canpan.info/jfra/archive/454

 ある意味では、「ソーシャル・メディア:http://www.itmedia.co.jp/keywords/socialmedia.html」一色の感もありましたが、日本における非営利活動、民による公益活動に、新しい時代が確実にやってきていますね。秋山財団でも活動それ自体で、NPOとのコラボレーションが必要なのかもしれないと思いました。