何なの、除雪へのクレーム!

Posted by 秋山孝二
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 今年の札幌は、お正月5日までは雪も少なく穏やかな天候でしたが、6日から以降は連続の降雪で、毎日雪かきでした。実は秋山財団の理事長の仕事で、冬期間、最も財団に貢献度の高い仕事は、「基本財産保全業務:財団事務所周りの雪かき」です。事務所のある建物・土地は財団の基本財産の一部ですし、多い少ないはあっても、冬は雪かき業務(?)は必須で、究極のボランティアです。

 2月に入って先日もたくさん降りました。北海道神宮・円山公園は素晴らしい新雪の雪景色、私の好きな光景でもあり、思わず足を止めてカメラを構えました。白黒トーンで、人の声が吸い込まれる雰囲気、何とも言えない素晴らしい時間・空間です。

円山公園のいつものポイントで

大雪の朝、円山公園のいつものポイントで

素晴らしい芸術作品ですね

感動の芸術作品ですね

 ところが昨今、住宅地ではこの雪を邪魔ものに考える人々が増えているようです。「家・車庫前の除雪が出来ていない」と、すぐに札幌市役所にクレームの電話をする若い家族が多いと聞いています。私の子どもの頃は、家の前は「除雪」というより「踏み固め」で、どんどん積もると玄関より歩道が高くなるので、雪の階段を作り、それを降りて家に入る、そんな感じでした。私の子ども達がまだ小さかった頃、「たまには家の雪かきをしろよ」と言ったら、「雪はいずれは融けるじゃないか」と答えが返って来たのには驚きましたね、でも全くその通り、火山灰とか土砂とは違うのですよね。交通量の多い財団前の場合は、玄関前の雪は道路に直角に雪を出すのが最も速く雪が融けて効率的です。車の走る面が一番除雪がされていますから。

 昨日から、「第62回さっぽろ雪まつり:http://www.snowfes.com/」が始まりました。

今年の大雪像の一つです

今年の大雪像の一つです

 外国からの観光客で賑わっています。

 「雪」は、本来、北国の貴重な財産ではありませんか。観光資源であり、自然のダムでもあり、今を生きる我々は、その重要さを認識していませんね、とにかく、雪の素晴らしさをじっくり五感で受けとめたいと思います。過剰な行政への依存、それは自分たちの生きる力を弱めます。雪はあと一カ月もすれば融けて、春が来るのですから・・・。