秋山財団の創設から今日までご指導頂いている内藤記念科学振興財団http://www.naito-f.or.jp/index2.html が、今年創立40周年を迎え、昨日今年度助成金贈呈式が開催され、出席しました。
今年度は総件数236件、総額4億315万円、これまでの40年間の累計では、件数で4000件を超え、総額でも45億円超となっています。自然科学系を中心として大変着実な実績を残して、同時にこれまでの私どもに対する適切なアドバイスに、心から感謝しています。
秋山財団設立前に、私はエーザイ(株)http://www.eisai.co.jp/ir/index.html の当時の取締役研究開発本部長・内藤晴夫さん(現社長)に相談する為に、筑波の研究所に行きました。民間・自立財団の基本的な事項を教えて頂き、当時の事務局長熊谷さん、理事で以前北海道大学教授でもあった伴義雄先生をご紹介下さいました。熊谷さんには財団運営の実務、伴先生は当時習志野の東邦大学薬学部教授に就任されていて、研究室を訪問し、「21世紀はライフサイエンスですよ」とのアドバイスにより、秋山財団の名付け親になりました。もう24年前のお話ですね。その後、伴先生は北海道大学総長になられて、引き払ったはずの札幌に、またお戻りになりました。そのご自宅が私の家ともすぐ近くだったので、何かとお話を伺う機会もありました。
エーザイの創立者内藤豊次さん・祐次さんは、戦後すぐから、私の祖母・伯父・伯母はじめ秋山ファミリーとも親しくお付き合いをしていて、自然科学研究・創薬に関しての情熱は、当時から大変強いものがあったようです。そんな関係で、晴夫さんとも私は親しくさせて頂き、今日に至っています。
昨日配布になった40周年記念誌「若い研究者のために」という本の中で、内藤晴夫理事長は、「当財団の最大の誇りは、常に公正な最先端の科学的思考により物事が律せられていることであり、特に選考においては委員各位の客観的意見集約の努力により、科学的観点より最良の決定がなされていると自負しております。そして財団の資金面においては、多くの寄附者の持続的ご支援を得ていて、その裾野の広さも私共の誇りとするところです。」と述べていらっしゃいます。
内藤財団の理念・目指す目標の高さにいつも敬服しています。そして同時にそれを支援する方々の裾野の広さ、秋山財団もそんな民間財団のあるべき姿に向かって努力していきたいと思っています。
式が終了して受賞者の方々が前方から退場していく時に、後部にある来賓席のお一人が笑いながら、「頭を使っている研究者の方々には太った体型の方が一人もいませんね」と、隣の方にもらしていました。そう言えばそうかな、でしょうか?
いずれにせよ、40周年おめでとうございます!