『ひかりごけ』公演 @ 中標津&江別

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 イレブンナイン道内公演ツアー『ひかりごけ』、富良野に続き、道東の中標津、札幌近郊の江別を盛況で終えたようです。中標津は行けませんでしたが、富良野に続き先日は江別公演にも足を運びました。

* 富良野公演の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47408

 中標津の劇場は二階席を含めての大劇場、札幌のシアターZOOとはまた違った「洞窟」の雰囲気だったのでしょうね。近隣の高校生が参加の学校公演を含めて両日満席のお客さま、劇中に登場する羅臼町教育委員会の方々もいらっしゃったりで芝居の臨場感をどう受け止められたのか、大変お褒めのお言葉と聞いていますが。

 劇団関係者ばかりでなく、地元中標津町のホール関係者の皆さまにも大変ご尽力頂いたとか、有難いお話ですね。

 一方江別公演は私も観劇しましたが、たくさんのお客さんがご来場でした。

 終演後のカーテンコールで、公演途中で体調が悪くなられた方がいらっしゃって救急車を呼んだらしいのですが、すぐに回復されて大事に至らなかったようです、私を含めて客席の殆ど気が付かない程、係の方々が手際よくことを運んで公演は中断することなく終えました。

 また、この公演には、一連のライブアートツアープロジェクトで取り上げた栗山町の小林酒造の皆さま、町役場の長さん他の方々もお越し頂いたようです、私は残念ながらご挨拶できませんでしたが。中標津でも江別でも、コロナ禍で公演を続けてきた斎藤歩さん、イレブンナインの皆さんの努力が、芝居を通じて地域を繋ぎ、人を繋ぎ、素晴らしい財産を北海道の地に創ってきていますね。

* 栗山町関係の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45809

* 栗山町ライブアートツアーーー> https://www.google.com/search?q=%E6%A0%97%E5%B1%B1%E7%94%BA%E3%80%81youtube%E3%80%81%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3

 今回の道内ツアー、残すところ11月の北見公演のみとなりました、道東での公演はまた大きな反響を呼ぶでしょうね、頑張って!!!

『ひかりごけ』公演 @ 富良野

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 劇団イレブンナイン『ひかりごけ』公演の道内ツアー、先ずは富良野演劇工場(https://www.furano.ne.jp/engeki/)からスタートでした。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%94%E3%81%91

 少し早めに高速バスで富良野に到着、『支那虎(https://place.line.me/businesses/33679768/menus)』で人気のラーメン二種類(支那そば、こげ塩)をそれぞれ食べきりました、ラーメンを二人前食べたのは数十年ぶりかも。

 ホテルにチェックインして窓から外を見ると見事な虹がくっきりと見えるではありませんか、まるで公演を歓迎するかのように!

 久しぶりの富良野演劇工場、いつ来ても濃い演劇ファンが集まる聖地のような雰囲気です。

* これまでの富良野関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%8C%E8%89%AF%E9%87%8E

 富良野公演は2日間2ステージでしたが、昨年冬の札幌シアターZOOの小さな劇場とは違って1.5倍くらいの横幅の洞窟、雰囲気は少し違っていました。お客さんの反応は最初から上々で大いに盛り上がっていました。終演後には出演者4名と進行役として富良野演劇工場の太田工場長も登壇、限られた時間で大変面白いやり取りでした。

 一日目終了後の反省会に私も参加させて頂き、折からのバスケットワールドカップの日本戦を気にしながら、出演者・関係者と楽しく懇談の時間でした。皆さんが宿舎のホテル前で、斎藤歩さんが持ち込んだ天体望遠鏡で「土星を観る!」と言い出して、皆さん代わる代わる覗いていました。

 富良野公演の後は、中標津、江別、北見と道内ツアーが続きます。道東・オホーツク地域での公演でこの羅臼での出来事を題材にした芝居にお客さんがどんな反応をするのかには興味がありますね、皆さん元気でツアーを完了して頂きたいものです。

頑張ってね、颯平くん!

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 札幌の劇団『イレブンナイン(http://eleven9.jp/』で活躍する菊地颯平(そうへい)くんが今朝の地元新聞で大きく取り上げられていました。彼は昨年のTGRで大賞受賞した『ひかりごけ』にも出演し、見事「俳優賞」の栄に浴しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42960

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43037

8月11日北海道新聞朝刊

8月11日北海道新聞朝刊

 この記事の中、「札幌市内の駐車場でアルバイト」とありますが、これは私が代表取締役会長をつとめている不動産会社のテナントビルの立体駐車場です。彼とか同じ劇団の梅原たくとくんのような若い世代が地元劇団で活躍し続けられる環境をこれからも応援していきたいですね。

劇団『イレブンナイン』HPより~~~~~~~~~

 札幌を拠点に活動する演技至上主義集団。 富良野塾の卒塾生を中心に2004年に「演劇ユニット イレブン☆ナイン」を結成。演劇でしか表現できないもの、ライブならではのエンターテインメント性を追求しつつ、質の高い作品を生み出している。2008年、札幌に拠点を移してからは活動の場をCM、ドラマ、映画、ラジオなどへも広げ、道内のTV局が製作する番組に企画から携わるなどの活動も行う。2013年より、企画・制作団体「ELEVEN NINES(イレブンナイン)」へと名称を変える。納谷真大オリジナル作品の他、海外戯曲や近代日本戯曲にも積極的に取り組み、「12人の怒れる男(レジナルド・ローズ)」「あっちこっち佐藤さん(レイ・クーニ−原作)」などは高い評価を受けている。札幌演劇シーズンにも多数参加。2018年には5,000人近くの集客を記録し、札幌演劇界を牽引する劇団のひとつと言われる。 2019年6月、代表の納谷真大が北海道演劇財団の理事に就任。以降、近年は北海道演劇財団や札幌座との共同制作公演も行なっている。

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 主宰の納谷真大さんには秋山財団の『愛生舘文庫』デジタルコンテンツ作成でもお世話になっています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42556

野外での公演、雨&風!

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 演劇はもともと「芝居」と言って、芝生の上に座って観るのがそもそものルーツとか。先日は、「スリーピルバーグス旗揚げ野外ツアー『旅と渓谷https://spice.eplus.jp/articles/297522」が、東京公演の後にさっぽろ東急百貨店屋上、中富良野町で行われました。

 札幌では3日間、夜に二公演、公演前から前説でいろいろ、早く来たお客さんも楽しんでいました。

札幌東急百貨店屋上 日没前

札幌東急百貨店屋上 日没前

 遅番の夜公演では外は真っ暗、遠くのビルの灯りが際立ちます。

夜 遅い公演では!

夜 遅い公演では!

 そして札幌の千秋楽は雨風の中の公演だったとか。開始直前まで室内通路で完全防備で待機、札幌では他のアウトドアイベントで雨天対策も皆さん慣れたもの、主催者側でも雨具・カイロ等を準備してお待ちしていましたが、それぞれお客さんがご自分で用意されていたそうです。観劇した方の後日談は、途中雨が激しく降ったけどそれほど気にならなかったと、芝居のエネルギーとでもいうのでしょうね。

開始直前まで室内通路で完全防備で待機

開場前に室内ロビーで

 札幌公演の後は中富良野の野外、「Cafe てくり・眺めのいい裏庭(https://note.com/3pielbergs/n/na004ecb66b10」に場所を移して。

 この公演、私は旅行を通じての人間模様と受け止めていたのですが、その後、実はこれは命の誕生を表現しているとの劇評を聞いて、驚きとともに、それぞれのセリフとか場面表現に作者の深い意味が込められているとあらためて知った次第です。なぜ野外でやろうとしていたのかも、自ずからその意図が理解できたような気もします、演劇ってなかなか奥深いですね、役者の皆さま、お客さん、お疲れさまでした!!

富良野の初春 2022

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 やっと実現しました、富良野の『支那虎(https://retty.me/area/PRE01/ARE271/SUB27102/100000742768/』のラーメン「こげ塩!」、次は「支那そば」に挑戦です!

 今回の富良野は富良野塾OBユニットの公演『水のかけら(https://www.furano.ne.jp/engeki/info.html』を観に行きました、コロナ禍の中でも大勢のお客さんがいらっしゃっていて、さすがですね!

* これまでの富良野関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%8C%E8%89%AF%E9%87%8E%E5%A1%BE

 この作品は、富良野演劇工場の太田竜介工場長が、10年前に市民劇団へそ家族の為に書き下ろした作品です。その後、富良野塾OBユニットの公演として上演し大人気の作品となり、太田工場長は平成30年度北海道文化財団の「アート選奨賞」を受賞しました。

『虹と雪、慟哭のカッコウ』(上)

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 「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ~SAPPORO’72』」公演が、札幌のクリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)で開催されました。

 ご存知の方も多いと思いますが、この公演のモデルとなるカッコーの巣の上で』は、1975年のアメリカ映画です。 原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語です。 1976年のアカデミー作品賞、 アカデミー主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、アカデミー主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、アカデミー脚色賞、アカデミー監督賞(ミロス・フォアマン)の主要5部門を総なめにして話題になりました。

 今回、1972年の冬季オリンピック開催決定に沸く札幌のある精神療養病棟を舞台に、実力派俳優たちが人間の尊厳と自由を描く演劇作品を熱演しました。カッコウは札幌市の鳥、豊平川東橋下の「サムライ部落」、二風谷の「アイヌ部落」、満州と、それぞれ生まれた場所を喪失した状況から人間性を回復する闘いを挑む入院中の男達、1973年に札幌で行われたロボトミー手術、そして、ギタリストの山木将平の生演奏、そんな話題を織り交ぜた物語へと見事に変身しています。ドラマツルグの斎藤歩、脚本・演出の納谷真大ほか、キャストも個性を存分に発揮して見応えがありました。

* 虹と雪のバラードーー> https://www.youtube.com/watch?v=cPwnaq9PQF0

衝撃のチラシ!

衝撃のチラシ!

出演
斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

<この公演について> HPより~~~~~~~~~~~~~~~
 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。 TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

<演出家からのメッセージ>

「ここは俺やアンタがいるべき場所じゃない」
「そう思わねぇか?…なあ…一緒に行かねえか?」

1971年5月、札幌のシンボルである鳥「カッコウ」の初鳴きが聞かれ
翌年開催される冬季オリンピックを控えた街は様変わりしていた。
刑務所での懲役を免れるために精神病を装い入所してきた金子タケシは
療養所の非人間的なルールに悉く反抗する。
アイヌの貝沢チカラら様々な患者たちは当初
森川婦長らの「脳みそをちょん切る手術」を恐れていたが
金子と時間を過ごすうちに、彼の行動に共感し始め…。

オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

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たくさんの応援のフラワーデザインも

たくさんの応援のフラワーデザインも

 折からの新型コロナウイルス感染予防で受け付けもマスクで対応、会場入り口には諸注意メッセージ、HPにもご注意をアップして。

受付対応の姿!!

受付対応の姿!!

 (公財)北海道演劇財団HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新型コロナウイルスへの対応について

投稿日:2020年02月20日


 新型コロナウイルスの札幌での市中感染の発生に伴い、北海道演劇財団としては、2月20日に初日を迎えるAll Sapporo Professional Actors Selection Vol.1「虹と雪、慟哭のカッコウ」の上演にあたり、以下のような対応を行うことといたします。

 会場であるクリエイティブスタジオは小劇場であり、閉鎖的な空間ですが、現在新型コロナウイルスへの感染は飛沫感染、接触感染のみであるとの見解があり、2月20日現在、スタッフ・キャストの中に発熱・倦怠感・せきなど、感染が疑われる症状を持つ者もなく、今回の上演にあたってはスタッフ・俳優一同、細心の注意を払いながら、公演を開始したいと考えております。3月1日までの公演期間中に関係者に感染の疑いが発生した場合、公演中止などの措置をとる可能性も含め、今後、最新の情報が入り次第、臨機応変に適切な対応をしてゆくこととします。

 ご来場のお客様には、感染予防・拡散防止の趣旨をご理解の上、以下の点にご協力をお願いいたします。

〇発熱・咳・全身痛などの症状が継続してある方は、観劇をお控えくださいますようお願いいたします。
〇既に前売り券をご購入のお客様には払い戻しの対応もいたしますので、ご連絡ください。
〇劇場内の換気、消毒などには万全を期しております。観客の皆様も、うがい、手洗いなど、可能な限りのご協力をお願いいたします。
〇急な咳・くしゃみなどの症状が現れた場合、周囲のお客様にご配慮いただき、マスクの着用やハンカチ、着衣で覆うなどの対応をお願いいたします。
〇受付スタッフ・場内整理スタッフはマスクを着用させていただきます。
〇受付時、せきなどの症状が見受けられるお客様には、お声掛けをさせて頂き、体温を測定させていただき、問題がないようであれば、連絡先をお聞きしてからご入場いただく場合もあることをご理解ください。

 私たちは安全で快適な劇場空間を用意し、お客様をお待ちしております。何かお気づきの点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

2020年2月20日
公益財団法人 北海道演劇財団
芸術監督 斎藤 歩

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 入念な予防告知をして、そして初日はたくさんのお客様が1時間前から列をなして開場をお待ちしていました。

ロビーいっぱい

ロビーいっぱい

 2020年2月20日、演技する側も観る側も、若干の緊張した様子でしたが、初日は大盛況で幕を開けました!

Zooサロン新年 2020

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/tatt inc(https://tatt.jp/が企画制作する「All Sapporo Professional Actors Selection vol.1『虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=732)』」公演を前に、先日のZooサロンでは脚本・演出、出演者の皆さんを囲んでのひと時、大変楽しかったです。


http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=1823

~~~~~~~~~~~関係HPより 引用

 「All Sapporo Professional Actors Selection」とは
 北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優を作品ごとに選抜し、これまで札幌ではなかなか実現のできなかったエンターテイメント性があり芸術的価値も高い演劇作品を創造し道民・市民にお届けする、札幌の演劇の新しい挑戦です。道外・海外から北海道を訪れた観光客の皆さんにも札幌の地場演劇を北海道観光のオプションの一つとして提案するアートツーリズムの試みでもあります。

 劇団やユニットの枠を超えて、道内・道外からも俳優や専門スタッフを札幌に招き、札幌文化芸術劇場hitaruの協力も得て、札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで公演します。TGR札幌劇場祭や札幌演劇シーズンなどで活況を呈している札幌の地場演劇を支え続けるプロフェッショナルな俳優たちが、大人の観客の皆さんを満足させる舞台芸術をお届けします。

 シリーズ第一作は、精神療養病棟を舞台にした映画「カッコーの巣の上で」に着想を得て、人間の尊厳を問うオリジナルドラマをイレブンナインの納谷真大が書き下ろします。ロボトミー手術が実際に行われていた1970年代前半の札幌を舞台に、冬季オリンピック開催直前の急速な開発と新たな社会システムが構築されようとしている街の狭間で、そこに収まりきらない人間たち、命を賭して自由を渇望する姿を、札幌座の斎藤歩を主演に迎え、豪華キャストとギタリスト・山木将平の生演奏で描きます。

 オリンピックで街は生まれ変わろうとしている。
 人間は生まれ変われるのか・・・人間の尊厳とは?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 サロンの会では、ドラマトゥルグの斎藤歩さん、作・演出の納谷真大さん、音楽でギタリストの山木将平さんほか出演の皆さまをお迎えしてのトークでした。冒頭にサロンの会の有田英宗会長のご挨拶。

サロンの会会長ご挨拶

サロンの会・有田英宗会長のご挨拶

 出演のお一人、西田薫さんのお話も。

 富良野からは水津聡(富良野GROUP)さんも駆けつけてくれました。

 山木将平さん、生のギターで、そして今回演劇初舞台となりそうです

キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
水津聡(富良野GROUP)
小橋亜樹(クリエイティブオフィスキュー)
東李苑(クリエイティブオフィスキュー)
島太星(クリエイティブオフィスキュー)
山木将平
西田薫(札幌座)
礒貝圭子(札幌座)
熊木志保(札幌座)
小林エレキ(yhs)
川崎勇人(東京乾電池)
山田マサル(パインソー)
竹原圭一(RED KING CRAB)
梅原たくと(イレブンナイン)

スタッフ

演出助手:後藤七瀬(イレブンナイン)
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))
舞台美術デザイン:高村由紀子(フリー)
舞台製作:アクトコール(株)
作曲:山本将平
照明プラン:広瀬利勝(フリー)
照明オペレーター:阪井駿太郎(オーテック)
衣装デザイン:岡本嚇子(アトリエスピカ)
音響オペレーター:奥山奈々(Pylon Inc.)
字幕オペレーター:富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
制作:富岡尊廣、澤田未来(イレブンナイン)
プロデューサー:木村典子(札幌座)、小島達子(tatt)

 一昨年12月のこけら落とし公演『ゴドーを待ちながら』に続く創作演劇、今回も大変楽しみで、すでに3回の観劇予約をしています。今回チケット料金もこれまでより少し高く設定されて、札幌の演劇界に新しい時代の到来を予感させます!

* 2018年12月公演の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35036

札幌演劇シーズン冬 2020 キックオフ!

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 今年も、『札幌演劇シーズン冬(http://s-e-season.com/』が始まります。今年で8年目、17回目のシーズンです。先日は2020年の キックオフイベントが札幌市ちかほ広場で開催され、大いに盛り上がりました。HBC、HTB、朝日新聞電子版等で動画報道、翌日の朝日新聞道内面にも掲載されました。

 私は実行委員会として冒頭にご挨拶をしました。

 続いてはご支援して頂いている札幌市の町田副市長のご挨拶も。

 今年の4演目のパフォーマンスも楽しかったですね。

* http://s-e-season.com/program/hakkoutai/index.html

* http://s-e-season.com/program/gouon/index.html

* http://s-e-season.com/program/oshimai/index.html

* http://s-e-season.com/program/kameya/index.html

 特別企画で富良野高校演劇同好会の生徒たち。

* http://s-e-season.com/program/koukousei/index.html

 そして最後は恒例の集合写真!

 終了後にはテレビ局二社の私への取材もありました。

朝日新聞記事

朝日新聞記事

* https://www.asahi.com/articles/ASN185RGCN18IIPE01W.html

 1月25日からのスタートが楽しみです!!!

新渡戸連続講座 第4講 磯田憲一さん

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 新渡戸稲造連続講座、今年の第4講は、(公財)北海道文化財団の磯田憲一理事長です。冒頭ご挨拶は、松井博和先生、大変ビッグなお二人をお迎えしてのお話は、本当に素晴らしいひと時でした。松井博和先生は、先月開催した秋山財団贈呈式にも特別講演でご登壇して頂き、磯田理事長について富良野高校の先輩とのご縁もご披露されました。

* 松井博和先生の記事: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%8D%9A%E5%92%8C

冒頭ご挨拶の松井先生

冒頭ご挨拶の松井先生

 磯田憲一理事長は、北海道の元副知事、道庁時代から私は北海道演劇財団の創設ほか、大変お世話になってきた方で、今回は、『君の椅子プロジェクト(https://www.hokkaidolikers.com/articles/2188)』代表として、その理念、この間の取り組みについて感動的なお話の数々でした。

君の椅子プロジェクト

磯田憲一さん

磯田憲一さん

 さらに3・11に生まれた「104の命」に『希望のいす』の贈呈もされました。

希望の君の椅子!

希望の君の椅子!

座面裏には名前が

座面裏には名前が

 以下、当日のご講演から私のメモより:

* 札幌大通り公園の古いビルは札幌のランドマーク。解体・新たな高層ビル建設で、いとも簡単に想い出を壊していいものだろうか?そこに関わってきた数多くの人々の絶え間ない仕事の価値、これは単なる郷愁などではない

* 「新しさ」の価値、「若さ」の価値とは何なのか、 「新しい」ことは古くならないこと

* 古いものを日々新しくしていく、手を施していく活動にこそ価値がある

* 「時」を積み重ねていく、古くなっていくことを武器とする、他には真似できない、追いつけない価値

* 『君の椅子プロジェクト』は、2006年スタート~~壊れることを恐れない椅子、汚れ・キズも価値!

* 形あるものは壊れるかもしれない、それを修理する価値

* 富良野演劇工場と道新ホールのちがい、訪れる人を不機嫌にするマチづくり

* 「時のアセスメント」: 組織(役所)は、過去(先輩)を否定することの難しさ、「止める責任」ではなく、「時」を活用してのイノベーション

* 北海道のある町:花火大会で赤ちゃん誕生の時に、花火一発で祝う

* 『君の椅子』は、予約販売という概念はなく、名前と生年月日が決まってからの制作

* 14年の歳月:北海道の職人と北海道の大地で育った木材(道産材)

* 子供が健やかに育つこと――すべての原点

* 「理念」が「形」に:椅子の多様な使われ方ーー>蹴とばす、ひっくり返す、座る

* 椅子職人の技に敬意を表す、出来上がりを「待つ」大切さ

* 正しく古いものは永遠に新しい! スウェーデンの言葉

* 「想い出」という力をたくわえて!!!

 以上、実に素晴らしい言葉の数々、今後、このプロジェクトと秋山財団もコラボレーションしていく計画もあります、乞うご期待!

愛生舘サロン4月例会 2019

Posted by 秋山孝二
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 4月の愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)例会は、劇団として札幌を中心に活躍する「イレブンナイン(http://eleven9.jp/」のメンバー、代表・納谷真大、女優・小島達子さんほか7名の方々をゲストにお招きしてお話を聞きました。お二人は長く札幌の演劇界で活躍されているベテランの役者さん、劇団員は若い方々ばかりでしたが皆さん舞台でこれから一層活躍していくでしょう。

* 昨年の例会ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E4%BE%8B%E4%BC%9A

大勢の参加者が

大勢の参加者が

代表の納谷真大さん

代表の納谷真大さん

 これまで数々の名作を上演してきています。

12人の怒れる男

12人の怒れる男

 2007年上演の「あっちこっち佐藤さん」はライフコート札幌舞台芸術賞演劇大賞を受賞しました、2017年の演劇シーズンでは再演も。

あっちこっち佐藤さん

あっちこっち佐藤さん

 納谷真大さんは富良野塾出身のベテラン、昨年から今年にかけても、『ゴドーを待ちながら』、『親の顔がみたい』、『命を弄ぶ男ふたり』等、熱演が続いていました。

* 『ゴドーを待ちながら』 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35036

* 『親の顔がみたい』 http://www.concarino.or.jp/2019/02/24/ses_oyakao2019/

* 『命を弄ぶ男ふたり』 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35366

 若手のメンバーも加わって、これから札幌・北海道発信の優れた作品を制作、上演してくれることを期待したいですね。

IBM北海道会議 2016@旭川

Posted by 秋山孝二
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 第31回IBM北海道会議、今年は旭川で開催、テーマは「オリンピック・パラリンピックと北海道」でした。どんな議論になるか未知数でしたが、基調講演、分科会、全体討論とずっと頭を動かし続けた私にとっては有意義な場となりました。毎年今の時期、北海道を定点観測のように見つめ直すこのような企画に感謝したいですね、31回を重ねた歴史をあらためて噛みしめました。

これまでの記載はこちら――>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10557

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21440

 この会にあたって、あらかじめ主催者にお渡しした私の立ち位置は以下のようなものです。

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1)個人プロファイル

(出身地)札幌市 (これまでのお仕事や活動などを簡単にご紹介下さい) 北海道経済同友会 幹事、(公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長、(公財)北海道演劇財団 理事長、 (公財)ワグナー・ナンドール記念財団 理事長、 (一財)北海道札幌南高等学校林 理事長、認定NPO北海道市民環境ネットワーク 理事長、(公財)北海道環境財団 評議員、(公財)北海道対がん協会 監事、札幌学院大学 客員教授

2)テーマ『オリンピック・パラリンピックと北海道』について思うこと、ディスカッションしたい内容

* 1972年札幌冬季オリンピックを知る者として、当時の意義・評価と今時代におけるオリ・パラの意義との「違い」について

* 21世紀での開催意義について

* 北海道と国際化について、環境、観光等の視点から

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<基調講演>

* 河合純一さん(一般社団法人 日本身体障がい者水泳連盟会長)

 「夢への努力は今しかない~パラリンピックが日本を変える~」と題してのご講演、パラリンピックの発祥・歴史を知り、2020年に世界で初めて2度目となる東京での開催の意義について、熱く語られました。金メダリストとしてのご自身の経験から繰り出すお言葉は、説得力がありましたね。「アスリート・ファースト」というよりも、「アスリート・センター」、パラリンピック開催は全ての人が参加できる社会の実現に向けた取り組みにしていくべきと、方向性を示唆されました。

* 篠田信子さん(2020東京オリンピック・パラリンピック文化教育委員)

 富良野で活躍される篠田さんは、演劇関係でも以前からお世話になっています。2020東京オリ・パラ組織委員会の文化教育委員会委員として、ほぼ毎月東京でもご活躍中です。21世紀の今、文化芸術、そしてスポーツの「運動会的盛り上がり」が、世界を変える原動力になると、これまでの富良野での実践を踏まえて控え目ながら信念をもって語られました。

<分科会討論>

 今年の分科会は素晴らしいメンバーに恵まれました。それぞれのフィールドからの簡潔明瞭、そして経験に裏付けられた含蓄のある発言の数々、楽しくもあり嬉しかったです。

 参加者で分科会でもご一緒だった永瀬充さんが、2010年バンクーバーパラリンピックで獲得した銀メダルを手に取ってみましたが、ずっしり重く、また表も裏も驚きのデザイン、さらにメダルケースほか、附属品の芸術性も素晴らしいものでした。スポーツと芸術文化の一体感を、メダルを手にして実感しました。

アテネパラリンピック銀メダル

2010バンクーバー パラリンピックでの銀メダル

ケース他附属品も素晴らしい!

ケース他附属品も素晴らしい!

 二日目のラップアップ討論で、私たちの分科会は「道民によるすべての人々のための北海道総点検!」とまとめました、実に内容の濃い意見交換で、分科会メンバーに心から感謝です。

 過去のこの会議の開催記録を読み直すと、この30年間の社会の様子を知ることができます。秋山財団の30年間と重なり、別の視点からの近い過去の総括となりました、皆さま、IBMの皆さま、心から御礼申し上げます。

「森の生活@下川」を訪れて

Posted by 秋山孝二
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 以前から実現したいと思っていた「NPO法人 森の生活(http://morinoseikatsu.org/」を訪問し、麻生翼代表ほか事務局の皆さんと意見交換もできました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

NPO法人 森の生活 <ミッション> 森林の利活用を通じて、人々の心豊かな暮らしと持続可能な地域づくりに貢献します。

 私たちはみんな「森の生活」を送っています。なにも、森に囲まれた暮らしだけが森の生活ではありません。日々の暮らしの中にある森から生まれたものについて想いを馳せてみると、私たちの暮らしが思いのほか森とつながっていることに気づきます。しかし、直接森にかかわったり、森のことを考えたりする機会は少ないのではないでしょうか。

 日本は森林率67%と世界でも有数の森の国です。しかし、木材の多くを海外からの輸入に頼る一方、国内では森の手入れが進んでいない状況にあります。驚くことに、森が身近にある農山村においてさえ、多くの人々にとって、森は近いようで遠い存在です。かつて日本で行われていた暮らしの中に森を活かす文化を、今、新しい形で蘇らせられないでしょうか。

 身近な森から生まれた製品を購入したり、休日を森で過ごしたり、森に関わる仕事に携わったり。そんな機会を創造していくことで、人の数だけある「森の生活」が、森を育て、そして一人一人の暮らしや人生をもっと心豊かにするはずです。

 NPO法人森の生活は、森のある暮らしを広める活動を通じて、人々と自然が調和した豊かな社会づくりに取り組みます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

春まだ遠い下川で

春まだ遠い下川で

木造の宿泊施設も備えるオフィス

木造の宿泊施設も備えるオフィス

入口はクマの木彫りが歓迎!

入口はクマの木彫りが歓迎!

事務所もオシャレに

事務所もオシャレに

下川の素材をちえもくさんが製品化

下川の素材をちえもくさんが製品化

 前日の宿泊は、彼・彼女らが指定管理者になっている「森のなかヨックル(https://yokkuru.morinoseikatsu.org/」でした。この施設は、都市住民と町民との交流を促進することを目的として下川町によって2006年に建てられました。ここでは、従来から行っていた都市向けの森林体験交流事業をより発展させ、宿泊とあわせて多様なプログラムを提供することを目指し、2009年から下川町から指定管理を受けて施設の管理運営を行っています。一泊ではもったいなく、連泊、長期滞在の方も多いようですね。考えてみると、下川町は、道北、オホーツク、富良野・美瑛方面等、それぞれに近く、拠点としては地理的優位性があると麻生さんは話していました、実際そうですね。

 HPによると、この愛称の由来は、「森林(もり)に集まる仲間をイメージした「森のなか」という言葉と、「よく来る」という意味にコロポックルの語呂をかけた「ヨックル」という言葉をあわせたもので、町民への公募によって決定したそうです。ここでは、施設の運営が地球規模の環境問題に影響を与えていると考え、環境方針に基づき、環境マネジメントシステムを構築し、環境負荷の低減に努めています。詳細はこちら――> https://yokkuru.morinoseikatsu.org/about

 写真はHPより

 夜の静けさ、朝の透き通るような空気の美味しさは、どこにも真似ができないでしょうね。

 麻生翼代表理事ほか、事務局スタッフ(http://morinoseikatsu.org/staff/)から日々の活動、販売している商品の説明等をお聞きしました。スタッフは地元の方はお一人で、後は本州の方々がほとんどというのも面白いですね。とにかく印象として事務所が明るく、オシャレな空間でした!

京都、岡山 & 倉敷の秋 2015

Posted by 秋山孝二
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 10月は全国各地で行事がいっぱい、そんな中で京都、岡山、倉敷と用事があり、駆け足でしたが巡りました。

 まずは、今年で3年目とのこと。スイス式機械時計メーカー「フランクミューラー社(http://www.franckmuller-japan.com/」の京都での展示会です。フランク・ミューラー社長に直接お会いしてのお願い事がありましたので。

* http://www.franckmuller-japan.com/wphhjapon2015inkyoto/

フランクミューラー恒例の展示会

フランクミューラー恒例の展示会

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

 そこから岡山に移動し、「山田養蜂場・本社(http://www.3838.com/kenko/」を訪問しました。こちらでもお願い事があり、広報室のご担当の方と意見交換を致しました。ミツバチと密接なお仕事なので、1990年代から太陽光発電に先駆的に取り組まれ、工場敷地内施設はパネルでいっぱいでした。また、芸術・文化の推進活動も熱心に続けられて、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)とも「富良野塾」の岡山県公演で永くお世話になっておりましたし、向うからも感謝されました。理念を高く掲げられての経営の一端を知り、あらためて企業の社会貢献活動の重要性を学びました。

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

 最終は倉敷での毎年恒例の研究会出席です。開始前に少し時間があったので古い街並みを散策し、大原美術館(http://www.ohara.or.jp/201001/jp/index.html)にも足を運びました。大原美術館については、今年8月に大原理事長のお話を今年札幌で伺っていましたので、よい機会でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24058

夕暮れの倉敷

夕暮れの倉敷

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第13回 社会福祉・医療事業の経営研究セミナー

『医療介護総合確保を考える』

主 催: 一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会

後 援: 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野

静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科附属医療経営研究センター

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倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

<セミナープログラム>

平成 27年 10月 24日(土) 川崎医療福祉大学講義棟にて

13:30~13:45 開会の辞

13:45~15:00 「第6次医療制度改革/医療介護総合確保推進までの経緯と今後」

西田在賢 (静岡県立大学大学院附属医療経営研究センター長)

15:00~15:15 < 休 憩 >

15:15~16:25 パネルディスカッション

「医療介護総合確保/地域のガバナンスを考える」

ファシリテーター 橋本英樹(東京大学大学院医学研究科教授)

パネリスト 西田在賢、遠藤邦夫(矢野経済研究所首席研究員)

岡山の医療関係者の方々ほか

16:25~16:30 閉会の辞 角田愛次郎 (一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会理事長)

この企画の意図は以下の通りです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

 わが国の医療制度改革が本格的に始まったのは1980年代半ばであるから早や30年が経過した。改革の中身を一言でいえば、増え続ける医療保障財政をいかに持続するかに尽きる。保険料であれ、公費であれ、それらをプールした医療保障の資金と医療提供の費用のバランスをどう採るかの医療制度改革は続く。第3次改革にあたる1997年に介護保険制度の法案が国会を通過し、2000年度から同制度が始まったが、このとき高齢者医療費を部分的に医療保険制度から介護保険制度に肩代わりさせ、医療保険財政を持続させ得た。その介護保険の費用支出もどんどんと増え続けている。そして、2006年に第5次となる医療制度改革に際して、2002年度以来2度目となる診療報酬のマイナス改定を行なうことで国民医療費の伸びを抑えたものの、その後は今日に至るまで高い伸びが続き、大掛かりな医療制度改革の実施は必定であった。そこへ昨2014年に「医療・介護総合確保推進法」が公布・施行された。これが第6次医療制度改革の目印となろう。

 介護保険制度開始のカラクリが教えるように、医療と介護は元々分けて扱われる必然性はない。本セミナーを企画開催してきたメンバーの一人である西田在賢は介護保険制度が始まった当時、川崎医療福祉大学に勤め、2001年に上梓した『医療・福祉の経営学』(薬事日報社)の前編「医療・福祉の経営原理」のプロローグに次のように記していた。「わが国の医療や介護の制度が諸外国のそれと同じにできるとはいえない。最近の経済研究が教えることのひとつに経路依存性(path dependence)という言葉があるが、これは現在の制度や市場などが『歴史的な経路』によって規定されていることを意味する。だから、たとえば医療や介護については日本だけでなく、米国にも、英・仏・独等の欧州にも同様なシステムや制度が存在するが、しかし、国民性を反映して、国によって制度は異なっており、それぞれに特有の運営を行っていることが説明される。(中略)このような限定合理性や経路依存性の考え方を了解すれば、日本が他の国々と較べて医療や介護のシステムに対するアプローチが違うのは、社会認識上の習慣や思考の上での習慣、そして支配的な物事の在り方や法律などの制度に関わる違いのゆえであると説明される。(中略)そのような基本的な理解のもとで、今後、急速に進むであろう医療や介護の保険制度改革の必然性を捕らえておくことも、関係する事業経営者にとって重要となるはずである。」

 じつのところわが国は、介護保険制度以前は介護を福祉として扱っており、介護措置は行政の仕事であり税で賄うものだと説明してきたところを、社会保険で賄うとともに介護保険から給付を受けるのは保険加入者の権利だと解釈を変え、介護サービスの提供者も利用者も頭の切り替えを迫られて混乱した。一方で米国などではヘルスケアというひとつの概念で医療と介護を扱うのを見てきた西田は、わが国の将来において医療保険制度と介護保険制度の合流は不可避だと診ていたが、どのような経路を辿ってそこに到達するかについては皆目検討がつかずにいた。ところが、このたび医療介護総合確保推進法案と総称される各種の法令が出たので、これを機会にこれまでの経緯を整理する。そして、先年からの地域包括ケア体制や今年度から進む地域医療構想と病床機能整理の課題を念頭に今後の医療介護の事業経営の参考となるパネルディスカッションを行いたい。ファシリテーターは、昨年度から大きな話題となっている非営利ホールディングカンパニー医療法人の厚労省検討委員会委員を務めた橋本英樹が担当する。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 新しい制度の創設は様々な議論をもとに行われますが、できた制度を育て進化させることはそれ以上に困難な作業だとつくづく思いますね、利害関係者が大幅に増え、議論を大所高所からまとめていくリーダーシップが求められる、そんな印象を持ちます、これも少子高齢化の日本社会、パラダイムシフトの試練なのでしょう。

エネチェン研究会 in 芦別(2)

Posted by 秋山孝二
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 午後からは座学と意見交換、これがまた濃密でした。出席者はそれぞれのフィールドの実践者ばかり、話題から事例を比較したり、さらに補足したり、午前中の現地見学を踏まえての議論は前向きで心地よかったですね、オフレコのお話も多々ありましたし・・・・。満足度の高い場となりました。

—————————————-
13:00~15:30 エネルギーチェンジ研究会
—————————————-
(会場:星のふる里100年記念館:http://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/syokokanko/kankou/kankou/hoshinohurusato_kinenkan.html

座長 秋山 孝二
認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク理事長
北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク委員

【プログラム 2】講演「地域の木質バイオマスをどう利用するか」
講師 山形 定 さん
NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会( NEPA)理事長
北海道エネルギーチェンジ 100ネッワーク委員

【プログラム 3】自然エネルギー活用事例紹介
* 芦別市「木質バイオマスの有効活用」 長野 周史さん 芦別市役所 総務部 政策推進課

* 薪・ペレットストーブ・小水力発電 ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)準備室の活動 家次 敬介 さん 有限会社三素(富良野市)

【プログラム 4】
ディスカッション~私たちのエネルギーを変える

それぞれのフィールドで実践する方々と

それぞれのフィールドで実践する方々と

ペレットストーブの専門家 家次社長

ペレットストーブの専門家 家次社長

 平田さんの報告から引用:~~~~~~~~~~~~~~~~

 燃料の流れの下流(ホテルでのボイラー燃料の需要)から遡って中流(チップ生産量)、さらに上流(山地からの材搬出量)の規模を割り出し、全体デザインを描いていったのが、芦別市さんの手法ですが、午後の意見交換では、もりネットの山本牧さん(旭川)から、上流(林業者)から絵を描く場合もあります、と事例紹介があり、非常に興味深かったです。牧さんのトコは「丸太ボイラ」だそうです。いずれにせよ、需給バランスをすべて把握してから始めないとうまく持続できないだろうことは、よく分かりました。大手による大規模な木質バイオマス発電所にはそれが欠けているのでしょう、きっと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 木質バイオマスだけでなく、再生可能エネルギーの場合は、供給と需要をマネジメントする人・機能が極めて重要なのでしょうね、そうしないとエネルギーと製紙業との原材料争奪戦で価格高騰となり、輸入材依存といった本末転倒も危惧されます。基本的には需給がマネジメント可能な域内とか、小規模分散型を軸に考えるべきなのでしょう。別の言い方をすると、エネルギーと環境という視点からは、メガプロジェクトは環境負荷が大き過ぎるのでしょうね。

 それと「バイオマス発電」は、如何なものかという意見も殆どでした。発電した電気で熱を得るとしたら、電気を作る過程で捨てる「熱」が多すぎるのですね、いわゆる効率性の点からみて、これも本末転倒です。木質バイオマスは「チップ」でも「ペレット」でも、第一義的には「熱」利用が最優先だとの共通理解を得ました。

 意見交換終了後は、オプショナルツアーとして100年記念館・長谷山館長が直々に館内展示のご案内をしてくれました。芦別の「炭都」の歴史、映画のマチの歩みほか、貴重なお話の数々は大変興味深かったです。

100年記念館・長谷山館長

100年記念館・長谷山館長の熱心なご説明

六華交流会 2013 in Sapporo

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 六華同窓会(http://www.rikka.net/)についてはこれまでこのブログに何回も書いてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A)が、先日、第3回目となる「六華交流会」が大盛会で終了しました。とにかく、若い世代のパワーに圧倒されっ放し!

 今回のメインスピーカーは、加藤英里(南51期)さんです、ビールを飲みながら舌も滑らか、素晴らしいプレゼンでした!

<プロフィール>
1983年札幌生まれ、札幌在住。北海道大学教育学部卒業後、㈱リクルート北海道じゃらん入社。入社後一貫して地域振興業務を担当。得意分野は「食」で、南富良野町の「南富良野エゾカツカレー」や秩父別町の「ちっぷべつ緑のナポリタン」などの新・ご当地グルメ立ち上げサポートの他、2008年に札幌市で始まった「さっぽろオータムフェスト」立ち上げにも関わる。新・ご当地グルメの全国組織「食による観光まちづくり推進協議会(通称:S-1パートナーズ)」の活動にも携っている。

第3回のメインスピーチ:南51期 加藤英里さん

メインスピーチ:南51期 加藤英里さん(佐藤元治さん写す)

 今年度の六華同窓会幹事当番期・南38期の皆さんも、佐々木寿誉実行委員長ほかそろってのご挨拶、11月2日の総会・懇親会が楽しみです。

今年度幹事当番期・南38期佐々木寿誉委員長ほか

今年度幹事当番期・南38期佐々木寿誉委員長ほか

 短い時間でしたが、これまで以上の濃い交流があちこちでいっぱい。そして最後は「締めの乾杯」、南56期五十嵐千紘さんのご挨拶と乾杯がすごかった!この若さでどこで学んだのか、彼女が働く某大通公園沿いの会社・高堂理社長のご指導なのでしょうか、「一中扇子」を片手に素晴らしい締めの乾杯でした、まさに「脱帽!!!」

堂々たる締めの乾杯:南56期五十嵐千紘さん

堂々たる締めの乾杯:南56期五十嵐千紘さん

 恐るべき「後輩たち」、頼もしき「後輩たち」、南19期の私はすっかり「年長組」でした、お疲れさま!!

早ふり返り、今年の1月

Posted by 秋山孝二
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 今年の1月も終わりを迎えています、手元にある写真から幾つかアップします。確かに静かにはスタートしたのですが、今年は最初からトップスピードのいろいろな動き、このままでは前半で息切れしそうで要注意の私です。

東京のホテルロビーで

東京のホテルロビーで

札幌JR手稲駅からの手稲山

札幌JR手稲駅からの手稲山

理事の半分が一月生まれ!

「きたネット」、出席した理事の半分が一月生まれ!

 

 1月23日退任した福島県双葉町の井戸川克隆町長のご挨拶です(http://www.town.futaba.fukushima.jp/message/20130123.html/)。現場を預かる方の心からの叫びで、胸が痛みます。

 先日、私の誕生日に、ブログで熱い思いを伝えて下さいとのメッセージを頂きました。この度のアルジェリアでのテロ事件、先日の官房長官談話では「巻き込まれた日本人犠牲者」みたいなフレーズがありましたが、それは官僚の作文でしょう、「巻き添え」ではなく、日本人を標的にした明らかな「テロ」ですよ。なぜ、責任を回避するような表現をするのでしょうか、日本を取り巻く世界は大きく変わっているのですよ。

 この事件についてある新聞記事には、「今後は政府と企業との共同による情報収集が必須」とか書かれていましたが、とんでもありませんね。企業は自らのリスクで海外事業を展開しているのであって、市場、カントリーリスク等を織り込んで、ギリギリの線で国・地域に貢献し続けてきているのです。今さら、無責任な政府に何を頼ると言うのでしょうか、まさに日本のマスメディアのピンボケで無気力な姿勢が丸見えだと私は感じました。

 一方、学校での体罰の議論も年始から多かったです。私は夜回り先生・水谷修さんのブログ(http://www.mizutaniosamu.com/blog/010diary01/post_81.html)に注目しました。どちらの眼差しから事件を捉え、どう対処するか、決定的に市長は懲罰的で、彼に今後も教育を語らせることは危険です。教育理念、政策には、育つ時間を見守る「見識」が必要であり、言い換えるならじっと待つ懐を持っているかどうか、それは決して甘やかしでも緩みでもありません、まさに育つのに必要な大切な時間の価値を認識できるかどうかだと思います。

 そんなこんなしていると、千葉県の房総半島に雪が降りました。如何に慣れていないとはいえ、各インターチェンジの傾斜で車がスリップして閉鎖が続き、逆に超ノロノロ運転でかえって危険な車もありました、脆弱な車社会です。

高速道路から房総の雪景色

高速道路から房総の雪景色

房総半島から東京湾越しに見る富士山も素晴らしい

房総半島から東京湾越しに見る富士山

 新年の富士山の雄姿は格別ですね。広いすそ野が如何にも安定感を醸し出します。昨日の富良野塾・倉本總(http://www.kuramotoso.jp/index.php)さんは、「富士山は海抜ゼロメートルから登れ」とおっしゃっていました、本当の山の高さはそれでしか理解できないと。

「じゃぱどら ! 地区大会」、2年目の試み

Posted by 秋山孝二
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 昨年初めて試みた「じゃぱどら地区大会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7214」は、札幌で活躍する演出家が、優れた日本の戯曲と向き合うために企画されましたが、今年も開催されています。

岸田國士と泉鏡花の作品

岸田國士と泉鏡花の作品

 今年、まずは岸田國士作、納谷真大演出、「命を弄ぶ男ふたり」、出演はイレブン・ナイン(http://eleven9.jp/)のナヤーン・納谷真大(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dbs/adviser1.htm)と、エダーン・江田由紀浩(http://eda-tora.at.webry.info/201202/article_2.html)の二人です。アフタートークも面白かったですね。

未明の線路脇で出会った二人の男のやりとり・・・・

未明の線路脇で出会った二人の男のやりとり・・・・

 納谷さんの富良野塾での先輩、FICTION(http://www.fiction.gr.jp/)主宰の山下澄人(http://www.actiblog.com/sumito/)さんから、ポイントでアドバイスがあったようです。舞台上に貼られたライン、身につけている草、口の中の金具への質問とその答え、本番までの過程を語る納谷さんと江田さんとのトークは、観終えた観客に更に楽しさを上乗せしてくれました、芝居と言うのは、いろんな要素が込められているのですね、お疲れの所、お二人、ありがとう。

 この作品のような、落ち着いたセリフのやり取り、合い間に入る汽笛と蒸気機関車の走り去る音等、飽きさせない2人の演技とともに、生きるか死ぬか揺れ動く命へのこだわり、「弄ぶ」と言う割には余裕も無く流れていく二人の姿が興味深かったです。

 後半の泉鏡花・作、清水友陽・演出、WATER33-39(http://water33-39.com/)「天守物語」も、20日まで公演で楽しみです。この劇団の代表が、「じゃぱどら!!」プロデューサーの清水友陽(http://water33-39.com/top.htm)さんです。

 これまで演劇は観たことが無いと言う方々にも、是非足を運んで頂きたいですね。普段使っていなかった脳の部分に、心地良い刺激を与えてくれることは間違いありませんよ!

RIKKA FOREST in モエレ

Posted by 秋山孝二
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 2010年・六華同窓会の特別事業「森を遊ぼう、森を聴こう:RIKKA FOREST コンサート in モエレ(http://minami35.net/business/)」が、モエレ沼公園(http://www.sapporo-park.or.jp/moere/index.php)・ガラスのピラミッド・一階アトリウムで開催されました。

 5年前にオープンしたこの公園、設計にも関った松岡拓公雄(http://www.architectship.jp/)さんは南21期で私の2年後輩、昨年の東京六華同窓会・新年会で、その時の様子を説明してくれて(http://www.tokyorikka.jp/sinsyunnotudoi/sinsyunnotudoi-2009-Hokoku.html)、先日も会場にいらっしゃっていました。

モエレ山頂上から北を望む

モエレ山頂上から北を望む

ガラスのピラミッド前の霧噴出

ガラスのピラミッド前の霧噴出

  第一部の「クラシックコンサート」では、お話(作曲家):中53期・助川敏弥(http://www008.upp.so-net.ne.jp/sukegawa/contenta.htm)さん、ソプラノ:南高卒・高橋照美(http://kjkb.jp/takahashi-sop2008.html)さん、ピアノ:南35期・上杉春雄(http://www.uesugi-h.jp/)さん、第二部の「ジャズライブ」では、パーカッション&ボーカル:南35期・陣内雄(http://blog.goo.ne.jp/t-jinnouchi)さん、ピアノ:南35期・南山雅樹(http://spysee.jp/%E5%8D%97%E5%B1%B1%E9%9B%85%E6%A8%B9/1579136/)さん、その他、OB・OG合唱団、現役合唱部が出演して、素晴らしいコラボレーションでした。空に昇る唄声と演奏は、天にも届くような気がしました。

同窓生の素晴らしい音の空間へ変身!

アトリウム:同窓生の素晴らしい音の空間へ変身!

 芸術・文化における同窓生の多彩なご活躍は、脈々とDNAとして受け継がれているのでしょうね。会場には幅広い市民150名以上がひと時耳を傾けていました。私は、町なかから札幌市営地下鉄・東豊線「環状通り東」から路線バスに乗換えで25分、モエレ公園東門から入って標高62メートルの山登り他しばしの散策でした。公園内には小さな子供を連れた家族連れ、若いカップルで賑わっていました。190万都市のすぐ隣で(中で?)、広大な敷地と広い空、伸び伸びとした北の大地・北海道を象徴しているような場に身を置き、札幌に惚れ直しました。

 富良野・美瑛で北海道に惚れ直し、今回札幌に惚れ直し、惚れっぽい私で申し訳ありません!

北を語る会・移動例会(後)

Posted by 秋山孝二
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  一日目の余韻に浸りながら、二日目の最初は観光地の中の観光スポット・富良野「風のガーデン:http://www.princehotels.co.jp/newfurano/facility/garden/」、昔のゴルフ場には2回程行ったことがありましたが、途中から天を横に走る激しい雷だったのを覚えています。今では「ガーデンブーム」の先駆けとして人気沸騰ですね。昼食は美瑛町「ファームズ千代田:http://www.f-chiyoda.com/index.htm」でした。

 午後一番は、美瑛町「新星館:http://www.hokkai-bin.com/journal/k-05-sinseikan.html」、ここの大島館長は、東大阪にあるお好み焼き屋「伊古奈:http://www.lococom.jp/article/A27/28/227/30467/96124/L/」のオーナーです。東大阪のお店の近くには、司馬遼太郎記念館(http://www.shibazaidan.or.jp/)もあります。

砦の上の「明新館」

美瑛軟石の石垣・「新星館」

  とにかく、周辺の雰囲気とは大きく異なった「砦」のような美瑛軟石による石垣の上、大島館長にお聞きすると少しの表土を取り除くとこのような岩がごろごろしている土地柄とのことでした。館内には須田剋太(http://www.osaka-art.jp/genbi/suda/about_suda.html)の力のある絵画・書、島岡達三(http://www.koumi-town.jp/museum/exhibition/shimaoka.htm)の作品が集められていて、強いメッセージを感じました。

熱烈館長

熱烈:大島館長・須田剋太を語る

  続いては、上富良野町「後藤純男美術館:http://www.gotosumiomuseum.com/index.html」です。日本画の大家、北海道の風景もたくさん書かれています。オホーツクの流氷、十勝岳連峰等の作品は大変な迫力で釘付けになりました。「白色」とひとくくりにしても、多彩な種類で表現されていて、作品からは厳寒の張り詰めた緊張感が伝わってきます。絵具の原材料が違うのだと、長時間熱心にご案内して頂いた館長から伺いました。

「後藤純男」美術館・玄関

「後藤純男」美術館・玄関

  夜は白金温泉のホテルで、旭川からお越し頂いた旭山動物園(http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/)園長・坂東元さんのご講演でした。「伝えるのはいのちの輝き」と題してのお話は、前任の小菅正夫園長(高校の2年先輩:http://www.asahiyama-movie.jp/interview_encyo.html)とは一味違うキャラクターで、「野生のいのち」と真摯に向き合ってきた体験がにじみ出ていて、本当に感動しました。「行動展示」よりも「営み展示」の方がより的確な表現である、「入場者数」を最優先で追い求めると動物が単なる「道具」となってしまう、動物園の目的はいらっしゃった人々の満足度向上であるべき等、的を射たメッセージの数々でした。知床が世界遺産に指定されて5周年記念イベントの帰り、大変お疲れの所を来て頂き心から感謝でした。

旭山動物園・坂東園長の熱弁

旭山動物園・坂東園長の熱弁

  翌朝は、前日に続いて再度、「十勝岳望岳台:http://www.ekinavi-net.jp/railway/jr-furano/biei/bogakudai.html」からの眺望にチャレンジしました。頂上付近は流れる雲で覆われていましたが、周辺の雰囲気も十分伝わってきて、圧倒的な自然の景観を目の当たりにして、何か深々とお辞儀をしたくなる気持でした。

 連日の超一流の場・講演者・演奏者から、本物の「いのち」、「文化」が発する輝きとエネルギーをたっぷり浴びて、大変贅沢な旅となりました、皆さん、ありがとうございます!

北を語る会・移動例会(前)

Posted by 秋山孝二
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 ユニークな異業種交流の「北を語る会」・20周年記念移動例会が、総勢40数名・二泊三日で富良野・美瑛・白金温泉・旭川を巡る旅になり、密度の濃い企画の数々は、感動につぐ感動で息つくヒマもありませんでした。北海道は素晴らしい、惚れ直しですよ! 

 まず1日目は、今春オープンした富良野「カンパーナ六花亭(http://www.rokkatei.co.jp/facilities/campana.html)」です。ブドウ畑を育成中で、数年後には素晴らしい場となるのでしょう。ここからの眺望も、坂本直行・相原求一郎作品ギャラリーも、お洒落でセンスが抜群でした。ここでの昼食後は、富良野市内に同様に春開設した「フラノマルシェ:http://www.furano.ne.jp/marche/」です。連休の初日でもあり、沢山の人で賑わっていました。

六花亭ブドウ園より

カンパーナ六花亭・ブドウ園より十勝岳を望む

   次はお馴染みの「富良野演劇工場:http://www.furano.ne.jp/engeki/engekiopen16.htm」です。今上演中の富良野グループ(http://www.furanogroup.jp/)「歸國」を観ました。面白い設定だとは思うのですが、少々無理があるのかな、とも。場面・場面は現代への批判的メッセージも良く分かりますが、「英霊」が今を語る違和感というか、しゃべり過ぎというか、もっと「霊的」であって欲しかった(?)、シナリオとして後半部の刺された息子の登場は冗漫な気がしました。私にとっては昨年の「屋根:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=584」の方がはるかに胸に迫りましたが。かなり期待していただけに残念でした。

富良野グループ演劇ポスター

富良野グループ演劇ポスター

  そして1日目の宿泊場所、「ハイランドふらの:http://highland-furano.jp/」です。ラベンダー畑が香りも上品で見事でした。

富良野高原ホテル・ラベンダー畑

ハイランドふらの・ラベンダー畑

 夜も盛りだくさん、まずは「風と啄木鳥(きつつき)」のギター・尺八のコラボ演奏、ギターは富良野市内でスナック「啄木鳥」を開業している小林庸さん、尺八は山中詔市さんです。「北の国からのテーマ:http://www.youtube.com/watch?v=hsSAnsrQvLk」に始まり北島演歌まで、素晴らしいハーモニーでしたね。特に尺八の音色は多彩で色っぽかったです。

 そして「富良野メセナ協会:http://d.hatena.ne.jp/nobuko945/archive」代表・篠田信子さんのご講演でした。(社)企業メセナ協議会(http://www.mecenat.or.jp/)とも連携した活動をされています。篠田さんは、日本で初めてのNPO法人「富良野演劇工房:http://www.furano.ne.jp/engeki/」の初代理事長で、富良野の演劇を永年地域で支えてきた第一人者です。(財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)でも設立以来、大変お世話になっています。

 「文化を手法にまちの活性化を願う」、その草分けとして市民活動をリードし、地域の方々を信頼してすそ野をいつも広く展開して、「演劇のまち・富良野」、「文化の香るまち・富良野」、「50年後の子供たちに宝を残したい」と語りかける彼女の一言ひと言に説得力がありました。行政へのアプローチもポイントをつかんでブレず、怒らず、男はその点ダメですね、女性の「しなやかな強さ」を受け止めました。

 「FURANO」を満喫した一日となりました。