経同会全国セミナー 2023 @ 長崎

Posted by 秋山孝二
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 経済同友会全国セミナーが、今年は4年ぶりにリアルで長崎で開催されました、第35回です。

* https://nagasakidoyu35.net/pamphlet/#target/page_no=3

 これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC

1,000人を越える登録参加者

1,000人を越える登録参加者

 プログラムはこちらーー> https://nagasakidoyu35.net/pamphlet/#target/page_no=5

 今年の大会総合テーマは、「経済人として安全保障にどう向き合うか」でした。全て全体会でのパネルディスカッション、各方面からの安全保障の議論は、なかなか重たいやり取りでかなりの疲労感も正直ありました。

 例えば、第一セッションは国際政治・安全保障の専門家のパネル、それぞれのお立場からの現状認識、今後の展望等、重たい内容でした。

<安全保障の三つの軸>

* 米中対立

* ウクライナ戦争ーー国連常任理事国5か国の秩序崩壊

* 経済安全保障ーー軽罪の「武器化」  ex 半導体

<2023年の位置づけ>  第二次世界大戦後の国際秩序の揺らぎ、大きな変革期

* 国連の枠組みの崩れ

* WTO体制の存続可能性?

* 核不拡散体制の終焉

 開始前のロビーでは記念撮影の場所も用意されていました。

開始前にロビーで

開始前にロビーで

 会場にはご当地のお茶、五島茶!も用意されていました。

 夜の全体懇親会!鶴鳴学園長崎女子高等学校龍踊部(https://kakumei.ac.jp/high_school/club_cat/bukatu/culture/jaodori)の登場、再三の「もってこーい!」

 その後、場所を移して北海道経済同友会の懇親会も、いつも見るお顔はホッとします!

松田代表幹事

吉田松雄代表幹事

西山副代表幹事

西山隆司副代表幹事

 自己紹介では私も。

 最後は皆さんで記念撮影!

経済同友会 全国セミナー 2021

Posted by 秋山孝二
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 第33回 『経済経済同友会 全国セミナー』が、今年は初めてリアル&リモートのハイブリッドで開催されました。この様子は登録参加者は期間限定で配信でも観ることができます。

 これまでの『全国セミナー』の記事ーー>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35676

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35678

<  基調講演 >
「奈良時代における医療体制から学ぶ~感染症対策に対する取り組み~」
狹川 普文 華厳宗管長・第223世東大寺別当
(聞き手:廣瀬 茂夫 関西経済同友会 常任幹事・事務局長)

狭川別当

狭川普文別当

「奈良時代における医療体制から学ぶ ~感染症対策に対する取り組み~」

 1300年前にもパンデミックはあった。藤原4兄弟の命を奪ったばかりか、国の人口を急減させた ほどのパンデミック。時の為政者は手の付けられない病にどう立ち向かったのか。大仏を造った真 意は何だったのか。その思いは現代にどう受け継がれているのか。お水取りはなぜ1300年近くも 続いているのか。 パンデミックに際しリーダーが持つべき視座について、東大寺の狹川別当から、お水取り見物歴 10年の廣瀬氏が聞きました。

セッションⅠ 「新時代を生き抜く 真のDXを実現するために」

モデレーター : 尾堂 真一 中部経済同友会 代表幹事/日本特殊陶業㈱ 代表取締役会長

パネリスト :

奥田 直彦 総務省 行政管理局 行政情報システム企画課長 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室参事官

関 行秀 日本電気㈱ スマートインダストリー本部事業主幹

(一社)Industrial Value Chain Initiative フェロー 小宮 昌人

㈱野村総合研究所 グローバル製造業コンサルティング部 主任コンサルタント

セッションⅡ 「分散型社会~東京一極集中の是正~」

モデレーター : 秋池 玲子 (公社)経済同友会 副代表幹事 ボストン コンサルティング グループ 日本共同代表

パネリスト

: 貫 正義 福岡経済同友会 代表幹事/九州電力㈱ 相談役

大山 健太郎 仙台経済同友会 代表幹事/アイリスオーヤマ㈱ 代表取締役会長

 「新しい日本の再設計」、もう何度も語られてきたフレーズですが、どうも明らかな形とはなっていない現況ですね、恐らく新しい時代は新しい担い手達によって創られていくのでしょう、私も含めて邪魔な存在になっていないか、あらためての検証が必要です。

原発「稼働」ゼロの世界

Posted by 秋山孝二
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 「42年ぶり国内全原発停止 泊3号機の定検開始http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/370156.html」との新聞の見出し、3・11を経て、「全原発停止」状態が実現しましたが、あくまでも「稼働ゼロ」、「停止」であり、「脱原発」に向けてはしっかりしたデータとロジックに基づく必要があり、予断を許さない状況と見るべきでしょう。

 田中優さんは、ご自身のブログ(http://tanakayu.blogspot.jp/2012/05/blog-post_2393.html)で、鋭く「偽装停電」を指摘されています。どんな社会的課題の解決でも同じですが、一見追い風に見える状況というのが最も警戒すべき時とわきまえるべきです、からめ捕られない地に着いた活動を展開しなくては。なぜなら、再稼働を急ぎたい輩の恐れることは、「電力不足」ではなく、「節電等によって原発ゼロ状態で乗り越えてしまう」ことなのでしょうから。

 「電力不足は正しい情報に基づいているのか」、「不足の前提にしている条件に恣意的な誘導はないのか」、「昨年の『計画停電』の過ちをどう乗り越えているのか」、全原発停止状態を喜んでいる暇はありません。政府・電力会社は行動で改善・改革を成し遂げているのかどうか、国民は実績をしっかり見極め、データの適時開示を求め続けて、なし崩し的再稼働を許さない見識が必要です。

 メディアの誘導に対しても監視を続けなければなりません、電力会社の記者会見での毎回の生ぬるいやり取りでは、国民の前に「真実」を知らしめることはできないではありませんか。今こそ、「メディア」の本来の機能に立ち返ってもらいたいものです、独自のコメントの前に、当事者たちに正しい情報の公開を要求をして明らかにする、そんな原点です。

 「原発再稼働」については、3月に私はコメントしました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12331)。とにかく、昨年3・11以降、東電福島第一原発は未だ終息せずに事故は継続中、使用済み核燃料の状態は全く変わらず不透明、泊3号機に溜められている使用済み核燃料についての言及も見つけることは出来ない現状です。複数の事故調査報告に真摯に向き合い、その答えを国民に明示すること、民間企業としてのイロハであり、いやしくも企業経営者の立場に居て報酬を得ている人間の基本です。

 先月の富山での経済同友会全国セミナーでは、電力会社の不適切な情報開示に対して、私の想像以上に全国の多くの経営者が憤っていました。そして、原材料の値上がりを理由に電気料金値上げを言いだす電力会社の経営体質に対してもです。日ごろ、コスト削減に真剣に向き合っている経営者の生の声だと感じました。

 今回の「停止状態」を契機に、本格的に自然エネルギーを軸とした「代替エネルギーへのシフト」を、新たな技術革新、エネルギー・イノベーションに着手する、それが国際社会の日本復活への道です。

パネリストとして、いざ出陣

Posted by 秋山孝二
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 経済同友会の全国セミナーが今年は富山で19日・20日に開催され、登録者は1000人を越えているようです。テーマは、「日本は必ず甦る~復興とさらなる発展を目指して~」です。毎年、私は参加していますが、今年は基調講演後の「第2分科会:エネルギー」に、4人のパネラーの一人として登壇します。昨年秋にその旨を伝えられましたが、この分野には全くの素人、この間、関係する情報を集めてみて、これまで取り組んだどの分野よりも、「基礎データ」、「応用データ」が限られていることに驚きます。

 思い出せば、昨年の大震災直後のフォーラム、一昨年の「龍馬フィーバー」の高知で、3年前は札幌でした、ね。

2011年福岡で(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8221

2010年高知で(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3911

2009年札幌で(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

 今年は例年とは一味違った関わりに、私自身ワクワク感も増してきます、果たして3・11を経て、今の日本の経営者は、私のメッセージにどんな反応をするのか、興味津々です!

ビー・アンビシャス!

Posted by 秋山孝二
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  毎年4月、「経済同友会http://www.doyukai.or.jp/全国セミナー」が、各地持ち回りで開催されています。今年は17年ぶりに札幌で2日間行われました。北海道は4月よりも5月の方が気候も宜しいということで5月になりました。私は、北海道経済同友会の幹事で、この6年間は毎年参加しています。その時々のテーマを振り返ると、その年の経営課題を推し計る事も出来ます。この数年、登録は1000人を越えていましたが、昨年9月以降の不況とごく最近のインフルエンザの影響で参加者数が心配されていました。しかし888人と予想を上回る登録参加数で、北海道人気の高さをあらためて感じました。2日目の締めのご挨拶で桜井代表幹事は、「20世紀的な規模の拡大を追い求める開催はもうやめにしましょう。21世紀は質の追求の時代で、我々の価値観も変革しなくてはなりません」と語りました。

今年のテーマは、「ビー・アンビシャス!-21世紀の新たな課題に挑む」でした。 

フォーラム参加者の紙袋
フォーラム参加者の紙袋

基調講演・分科会・特別講演のテーマは以下です。

基調講演「iPS細胞がつくる新しい医学」 京都大学教授 山中伸弥 氏

分科会1:「低炭素社会実現に向けた取り組みと日本の貢献」
分科会2:「資源問題に直面する日本の針路を考える」
分科会3:「東アジアの交流拡大を考える」
分科会4:「地域資源のブランド化を考える」

特別講演「動物園経営から学ぶもの」 旭山動物園 名誉園長 小菅正夫 氏

今のような時期に、全国から集まった経営者の方々と情報共有が行えたのは、大変有意義でした。

 主な経済団体には、経団連(地元では道経連:近藤会長)、日本商工会議所(地元では札幌商工会議所:高向会頭)、それに経済同友会(地元では北海道経済同友会:坂本・吉野代表幹事)がありますが、唯一経営者個人の登録である団体が経済同友会です。上場企業をはじめ企業経営者が個々の頭で考えての提言は、経団連の政治的・業界的立場を踏まえた発言とは一線を画しています。特に地球温暖化等の環境問題へのスタンスではかなり違っていると私は思います。

基調講演の山中先生のお話からは、日本とアメリカの研究環境の大きな違いを知る事が出来ました。

分科会パネラーの中でひときわ印象的だったのは、立命館アジア太平洋大学http://www.apu.ac.jp/home/学長モンテ・カセム氏(スリランカ出身)の発言でした。「教育はビジネスではない、志である」、「人材育成は迷いを希望にかえるものである」、「日本は世界から信頼されているが、友情を抱かれていない」等、ストレートに心に届くメッセージの数々に、会場内は興奮していました。

セミナー終わりの桜井代表幹事のご挨拶は、「今年のスイスで開催されたダボス会議でも、世界の方向性が大きく変わってきている。今までの価値観の限界を、各国・地域・ひとりひとりが認識しはじめている一方で、日本国内の経営者の意識の低さに、強い危機感を持っている。今回のセミナーは、次の新しい価値観は何かを探る議論だった。新しい時代の新しい価値観を求めて、今後も現実と真摯に向き合って努力して参りたい」とのメッセージでした。

ただセミナーを通して気になったのは司会者・パネラーの経営者の発言で、語尾が不明確、口の中でモゴモゴと言葉を飲み込んでしまう方が多かったこと、こういった会社の社員は社長のお話をいつもきっちり聞くことが出来ているのでしょうかね。そう言った事がこれまで指摘もされずに今日に至っている現実が危機的です。経営者はいつでも「裸の王様」になってしまいます。

1日目の懇親会では、ラーメン・カニ等地場産品に大行列で、800食以上用意した品があっという間になくなりました。翌日の朝、本州からいらっしゃった方々の会話をもれ聞くと、「ラーメン横丁に行ってきたよ」、「大通公園のライラックが綺麗でした」、「北大構内も良かったよ」、「ホテルの貸自転車で朝まわってきたけれど、すごく気持が良かった」、「地下鉄も便利で車両も大きいね」・・・・、あらためて札幌のマチを惚れ直しです。

来年のこのセミナーは、四月に土佐で開催されます。常に権力に対して勇気を持って活動していた心意気を、次年度開催地の代表の方が力強く語っていました。ひとくくりで「企業」とは言っても、21世紀の新しい価値観を模索する企業もあれば、相変わらず従来型の延長で経営する企業もあり、経営者の見識で結果も自ずから明確になるでしょう。「理念」が問われているのです。