『人間と感染症』と題して、村上陽一郎先生のリモート講演に参加しました。秋山財団の7回目の特別講演でお越しになって以来の先生のお話、20年ぶりでしょうか、現在のコロナ禍において、歴史に基づいたそもそも論として、大変示唆に富む内容でした。
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秋山財団第7回特別講演
医学と医療のはざま 村上陽一郎 [著]
(秋山財団ブックレット, no. 7) https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA44631443
秋山記念生命科学振興財団, 1999.1
* 秋山財団ブックレット一覧ーー> https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN10297670
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今回はのテーマは『人間と感染症』。
印象的な幾つかの言葉をメモしました。~~~~~~~~~~
* 歴史的には、感染症は人口増に対する調整弁
* 戦後の日本社会ーー「生きる」ことを最大価値としてきたー>生きさえすればいいー>「死」を遠ざけ過ぎ
* 超高齢社会はいき過ぎ
* 核家族ーー>「死」を遠くし過ぎた=生きていることの意義からも遠ざかる
* 明日死ぬかもしれない、身近な「死」ーー>「生」も充実するはず
* 「常識」から「良識」へ:自分の中に育てる努力が必要、新しいものを取り入れること
* 「サイエンス・コミュニケーター」の重要性
* ワクチン接種の課題ーー>健康な人を病気にすることで、100%安全ではない
* 「個人防衛」 VS 「社会防衛」 のジレンマ
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村上陽一郎先生編『コロナ後の世界を生きる』が、24名の著名人の提言として、7月に出版されています。