7日、ブダペスト公演二日目を終えて、今回の海外公演を全て終了しました。毎回進化していくTPSの「冬のバイエル」を観ることが出来て、あらためて芝居の奥行きを感じました。ハンガリーはその歴史からもアジアとの交流には大変熱心で、特に今年はハンガリー・日本国交50周年記念の年として、盛だくさんの文化交流企画も開催されていました。http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/hungary/info/2009ev.html
4年前にTPSの「亀、もしくは・・・」を上演したメルリン劇場は、オシャレに変わって更に新しいジャンルへの挑戦を続けているようです。二日目は若い学生の方々も多く、これまでの中で芝居への反応が一番良かったですね。終わってから役者の方々もそう感じていました。中にはあらかじめ脚本を読まれている方もいたりで、しっかり舞台を追いかけている姿を、後の席からもうかがいしることが出来ました。
「グッド・パフォーマンス!」、「日本的テーマではあるけれども、ヨーロッパ・テイストの芝居に新しさを感じた」等、上々のお客様の評価でした。特に二日目は若い世代も多かったせいか、父と娘のやり取りに反応が強かった気がしますが。「冬のバイエル」の面白さでしょうか。
終了後の簡単な打ち上げで聴いたのですが、今回の海外公演、最初は会場の事情他で随分苦労したようです。会場自体の事前準備不足、予定通りに進まない資材の搬入他、国内ではなかなか経験の出来ない予期しない現実にも、一つ一つカンパニーとして乗り越えて全ての公演を終えました。また一つ成長したに違いないでしょうし、更に今後の課題も見つけてくれたと信じています。
4年前の同じ時期のブダペストは、暖房をガンガンたいてコートを着て皆さんと懇談したのに、今年は日中は30度近くにもなり、夜もとても10月という気がしない程暖かでした。