市町村合併の現状と課題は

Posted by 秋山孝二
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 29日は、北海道経済同友会地方行財政問題委員会の今年度第一回目が開催され、出席しました。北大の先生を講師に、ご講演と意見交換の1時間半でしたが、企業経営の立場からこの間の市町村合併の過程を見ていると、如何にも危機感とスピード感に欠ける印象です。

その地域の住民の意向は、「合併してもしなくてもどちらでも良い」というのが大勢を占めている場合が各地で多いようですが、そもそも今後の将来を展望して、首長がまちづくりのビジョンを示して、説得していく過程を経なくては、成功するはずもないと思うのです。住民の意向をアンケートで取ってみたり、意識の遅れた議会議員、変わらぬ自治体職員の意識等、それぞれに本気と覚悟を感じませんね。時代の大きな転換を認識出来ないというか、したくないというか、浅いですね。

それともう一つ感じることは、地方分権が進んだ場合、それぞれの地域の自立する市民の声が、政策決定プロセスで大変大きな力になると信じるのですが、道庁はじめそんな時代の展望を全く持っていません。自立する市民を歓迎しない、政策は自分たちの仕事だとの思い込みがあるのではないでしょうか。

経済界からも、陳情ではなく、政策提言を積極的に行っていく気概を持ちたいものです。