『バタフライエフェクト』(18)

Posted by 秋山孝二
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 映像の世紀シリーズバタフライエフェクト、今回は「ソ連崩壊 ゴルバチョフとロックシンガー」です。

* https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/NR82Y3XGL5/

 ソ連崩壊は1979年のアフガニスタン侵攻によって始まりました。短期間で終わらせるはずだった軍事作戦は10年に及ぶ泥沼の戦争となり、西側諸国の経済制裁とソ連自身の戦費拡大で、危機を迎えた時に登場したのがミハエル・ゴルバチョフでした。一方、ペレストロイカの中で若者たちの絶大な支持を集めるロックバンド「キノー」が誕生し、ヒット曲「変化!(https://www.youtube.com/watch?v=ZcdO5GkrrQk)」は、自由を求める人々を鼓舞し続けました。

 ロックバンド「キノー」のヴィクトル・ツォイはカリスマに。

 『ろっ骨レコード(https://www.youtube.com/watch?v=BZTe6I9A7J0)』も。

 こなん方々もこの時代に深く関わっています。

 私たちが生きている時代にソ連邦の解体を目の当たりにし、今もなお続く歴史に関わっている重要な人たちです。

 この番組に先立って、10月上旬に放映されたNHK教育『ゴルバチョフの警告』も見応えがありました。

* https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/8Z3Y3MRJGL/

道傳愛子さんと

道傳愛子さんと山内聡彦さん

* 道傳愛子さんの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%93%E5%82%B3%E6%84%9B%E5%AD%90

 ドイツのコール首相との交渉も。

 そして歴史的な米ソ核軍縮交渉妥結。

 そして、道半ばだった全欧安保首脳会議。

 戦争は20世紀で終焉したかと思っていましたが、今のロシアによるウクライナ侵攻を見ていると、どうやらまだまだ人間の知恵では乗り越えられない時代が続くのでしょうか。それでも、以前に品川正治さんがおっしゃっていたように、「戦争を始めるのも人間、それを終えるのも人間」とのお言葉の重みを痛感します。

* 品川正治さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%93%81%E5%B7%9D%E6%AD%A3%E6%B2%BB

誇り高き『マグサイサイ賞』

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 アジアのノーベル賞と言われている『マグサイサイ賞(https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/3P2LQ3V5J2/』について、先日のNHK教育TVで道傳愛子さんのレポートでした。

* 道傳愛子さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%93%E5%82%B3%E6%84%9B%E5%AD%90

道傳愛子さん

道傳愛子さん

 『マグサイサイ賞 』は、フィリピン大統領ラモン・マグサイサイを記念して創設された賞。ロックフェラー・ブラザーズ基金(本部・アメリカ、The Rockefeller Brothers Fund)の出資で1957年4月に設立されたラモン・マグサイサイ賞財団(Ramon Magsaysay Award Foundation、RMAFと略される)によって運営されています。毎年マニラ市のラモン・マグサイサイ賞財団により、アジア地域で社会貢献などに傑出した功績を果たした個人や団体に対して贈られるもので、権威ある賞です。

 この賞はアジア地域が抱える社会的課題の解決や平和と連帯などの公共における業績や成果を重視し、6部門の賞を設けています。

(1)政府(Government Service)

(2)社会奉仕(Public Service)

(3)社会指導(Community Leadership)

(4)報道・文学・創造的情報伝達(Journalism, Literature and Creative Communication Arts)

(5)平和・国際理解(Peace and International Understanding)

(6)新興指導者(Emergent Leadership)

 6番目の新興指導者部門はフォード財団(本部・アメリカ、The Ford Foundation)の助成を受け、2000年に設けられた、新人賞ともいえる新たな賞。地域の社会変化によって生じた課題に取り組み、際だった業績をあげた40歳以下の個人に贈られています。

 昨年は香港で新聞が発行停止に追い込まれ、ミャンマーでクーデターが起きるなど、この1年で民主主義の後退とも言える事態が相次いだアジア、一方、ヨーロッパでも長期に国のリーダーが続き独裁政権化している昨今です、その未来のために果敢に活動を続ける方々の声が私たちに勇気を与えてくれます。

ハラリ先生の特別授業

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 NHK教育TVのEテレ『ハラリ先生の特別授業(https://uwcisak.jp/jp/nhk-harari/』は大変興味深かったですね。この特別授業に、「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン」の生徒8名が出演して、 ハラリ氏と熱い議論をかわしていました

NHKのHPより~~~~~~~

 歴史学者で世界的ベストセラー「サピエンス全史」著者のハラリ氏が、日本で学ぶ若者たちのために特別授業を開講する。コロナ禍の世界で巻き起こるさまざまな出来事・事件をどう捉えるべきか。パンデミック後の世界をどう生き抜くべきか。人類史の教訓をもとに講義し、それを受け止めた若者たちと丁々発止の熱い議論を展開する。出演:ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの皆さん 司会:道傳愛子 声:森山未來

~~~~~~~~~ 引用おわり

2020年ダボス会議での講演

2020年ダボス会議での講演

ハラリ

ユヴァル・ノア・ハラリ先生

マンガ本にまで

マンガ本にまで

時代認識として

時代認識として

 時代認識としての深い見識、寺島実郎さんの視座にも通じるものを感じました。

* 寺島実郎さん関連のこれまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E

国境なき「針と糸」

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 NHK総合テレビ「こころの時代~宗教・人生~ 選『国境なき“針と糸”』(2013年9月29日放送)」の再放送、心を打たれる内容でした。

 アフガニスタン出身の医師レシャード・カレッドさんは、静岡県島田市で無医村診療や老人介護に尽力する一方、戦争で荒廃し、死と隣り合わせに暮らす故国の人々を救援するために、現地に無料診察所や学校を建設する活動を続けています。レシャードさんの「医療人」としての信念は、「医療は科学ではなく人間の心がつながること」。仲間を自爆テロで失いながらも人間を信じ続けるレシャードさんの人生を、道傳愛子さんがインタビューしています。

道傳愛子さんのインタビュー

道傳愛子さんのインタビュー

 日本語の「おかげさま」という言葉の素晴らしさを語っていました。

子どもたちの目の輝き!
子どもたちの目の輝き!

素晴らしい番組!

素晴らしい番組!

 「ハサミ」ではなく「針と糸」の大切さ、今、新型コロナウイルス感染で重苦しい日々が続く時、敵対ではなく共存の思想が一層大切な気がして心に沁みました。

新型コロナウイルス感染症(8)

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 外出自粛がすでに1か月以上続く毎日、興味のあるテレビ番組の録画と手元DVDをいつも以上に観るのはまたとない機会です。

 NHK教育テレビ『ETV特集緊急対談(https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/PVVG5MVMGG/』、道傳愛子さんのインタビューで、3人の方のお話。

 道傳愛子さんのこれまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%93%E5%82%B3%E6%84%9B%E5%AD%90

 パンデミックとなった新型肺炎。都市の封鎖や大量死が連日報じられている今、人類は大きなチャレンジを突きつけられている。世界はどう変わるのか。人類は今後どこに向かうのか。歴史学、政治学、経済学の各分野で独自の思想を展開する世界のオピニオンリーダーたちに徹底的に尋ねていく緊急特番。【出演】ユヴァル・ノア・ハラリ,イアン・ブレマー,ジャック・アタリ,道傳愛子

 まずは、イアン・ブレマー氏、新型コロナ後の世界について言及していました。

* https://news.yahoo.co.jp/articles/420d7e802af94d045990e2b4d9fdfe67a96affac

『G0後の世界』

『G0後の世界』

 続いてはイスラエルのユヴァル・ノア・ハラリ氏。民主主義の崩壊がこのような緊急事態発生時に起こる危険性に警鐘を鳴らしていました。現に、ハンガリーでは議会を超えた権限をオルバン首相が緊急事態に乗じて握ったとか。

* http://web.kawade.co.jp/bungei/3455/

民主主義の崩壊の危機は

民主主義の崩壊の危機は

* https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57458480R30C20A3000000/

ハンガリーのオルバン首相

ハンガリーのオルバン首相

 三人目はジャック・アタリ氏。『ポジティブ経済』を提唱、大変興味深い内容です。

* https://ps.nikkei.co.jp/bookreview/2017110101.html

アタリ氏

アタリ氏

自立した個として

自立した個として

新しい経済の構築

新しい産業の構築

 現代を代表する三人の言論リーダーはもちろんですが、彼らに真正面から向き合って鋭い質問をするNHKの道傳愛子さんのインテリジェンスの高さにも感銘を受けた番組でした。いずれにせよ、今回のパンデミック・新型コロナウイルス感染は21世紀のパラダイム変換を迫るグローバルな出来事であることは間違いないと受け止めました。

Eテレ『沈黙は共犯 闘う医師』

Posted by 秋山孝二
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 ノーベル平和賞を2018年に受賞したアフリカ・コンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ婦人科医師が昨年来日し、広島市はじめ1週間の滞在中、各地で講演をし、NHKの番組(https://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2019-12-28/31/501/2008356/)にも登場していました。終始、訴えたのは、コンゴの性暴力の問題が私たち日本国民にも無関係ではないというものでした。

* https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100300975&g=int

 コンゴには国際的に高く取引されるレアメタルなどの鉱物資源が豊富に眠っており、武装勢力が資源のある地域を支配するために「武器」として性暴力を使い、住民が抵抗できないよう恐怖心を植えつけ、こうして奪われた鉱物資源はスマホ等で世界中に行き渡っているといわれています。

 婦人科医デニ・ムクウェゲさんが暮らすコンゴ東部は、スマホなどの通信機器の部品に使われるコルタンなど希少金属の利権をめぐり、武装勢力が殺戮や残虐な性暴力を繰り返しています。治療してきた女性は20年間で55,000人。なぜ、争奪鉱物とレイプが結びつくのか。牧師の息子として生まれ、敬虔なキリスト教徒でもあるムクウェゲさんが医師として生きることを決めた理由は何か。その闘いの日々とそれを支える信条や人生について、道傳愛子さんがインタビューしています。

 道傳愛子さんは、昨年、北海道日米協会例会で講演されました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37287

 道傳さんはこれまで国際NGOへの取材も数多く、これからの時代、世界を変える原動力にNGO活動はなっていくと、札幌での講演で期待を語っていました。

道傳愛子さん

道傳愛子さん

 「性暴力=レイプ」が戦争の「武器」として使用される時代、まさに人間の尊厳への冒涜であり、これは平時の教育の問題でもあり、日本も無縁ではないと。昨今の日本におけるレイプを巡る裁判でも、あまりに加害者に対して甘い社会通念には、「武器」として使われる隙が潜んでいると懸念します。男の私も他人事ではなく、大いに関心を持たなければ、まさに沈黙する者として「共犯」なのだと再確認した次第です。

 デニ・ムクウェゲ医師の言葉一つ一つが私の心に刺さった番組でした。

道傳愛子さん@北海道日米協会

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会(http://ajshokkaido.org/)の例会、プログラムの中に懐かしいお名前「道傳愛子さん」に惹かれて出席し、直接ご挨拶もできて光栄でした。

* https://www.toshin.com/sp/top_leader/article/201802/index.php

 当日のご紹介にもありましたが、当時テレビのニュースキャスターとして、直接アメリカ大統領とライブでインタビューしていた姿は特に印象的でしたね。先日のご講演では、グローバル社会において、日本の若者がもっと世界に目を向けて学び、活動していくための活動に力を入れていることを知り、大変嬉しく感じました。「NHK国際放送局WordNews部シニア・ディレクター」という肩書が物語るように、国際社会におけるNGOの活動意義等についても、実に的確なご発言があり、さらに共感したひと時でした。

NGO活動にも目を向けて

NGO活動にも目を向けて

少しも変わってないですね

少しも変わってないですね

 また、ご一緒にお越しい頂いたMark Davidsonさん、「在日米国商工会議所教育委員会共同委員長」の肩書ですが、198年初頭の北海道フレッチャースクールのご一行として、北海道との関りも深い方でした。スーザン・ファー先生達と来道されたのでしょう。

* スーザン・ファー先生ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

北海道フレッチャースクールで来札

北海道フレッチャースクールで来札

 道傳愛子さんの若者へのメッセージ、これまで彼女が地道に積み重ねてきた実績の根底にある信念と「シビル・ソサイエティ」への見識と私は理解しました。

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 世界の貧困や格差の問題は、けっして遠く離れた世界の出来事ではありません。「自分はその世界とどう関わるのか?」「自分が何か役に立つことはあるだろうか?」という気持ちを持って勉強をしたり、ニュースを見たりしてほしいと思います。地球上のさまざまな課題と、日本で生活をしている自分との間にどのような関係があるのか。そうしたことを意識しながら、世の中で起きていることに向き合う必要があります。そこで重要なのが「シビル・ソサエティ(市民社会)」というキーワードです。これは、NPOやNGOといった非営利組織、非政府組織、民間団体、ボランティアなどすべてを総称した「自発的・自覚的な集団としての市民のつながり」のことです。

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