哲学堂公園フォトコンテスト!

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 今年、東京都中野区の哲学堂公園(https://www.tetsugakudo.jp/で、第一回の『哲学堂公園フォトコンテスト(https://www.tetsugakudo.jp/photocon.html』が開催されました。

* 受賞された各賞作品はこちらーー> https://www.tetsugakudo.jp/facture.html

 その中で、ワグナー・ナンドール作品に関連するフォトの受賞作品は以下の二つでした、最初のコンテストで二つも受賞したのは嬉しいですね。

フォトアート賞

フォトアート賞

祈りのかたち

* これまでの哲学堂公園関連の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%93%B2%E5%AD%A6%E5%A0%82%E5%85%AC%E5%9C%92

振り返り2) WN記念会 @ 中野区

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 (公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)ではそれぞれ諸団体とコラボし、昨年は「ワグナー・ナンドール没後20年記念」として、春からシリーズで彫像と縁のある場で記念会を開催しました。

* 宇都宮   http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30736

* 札幌    http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31220

* ブダペスト http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31593

* 東京    http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31770

* 東京    http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32032

 その最後を飾るイベント、東京都中野区の哲学堂公園(http://www.tetsugakudo.jp/top.htm)つながりで、中野区サンプラザで12月に開催されました、題して、「『哲学のまち・中野』をめざして」です。井上円了とワグナー・ナンドールの理念の見事なまでのコラボレーション、中野区の皆さまほか、多くの方々に愛されている様子が嬉しかったですね。

* 哲学堂公園――> http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/102500/d024809.html

田中中野区長のご挨拶

田中中野区長のご挨拶

駐日ハンガリー大使館アニタ一等書記官

駐日ハンガリー大使館アニタ一等書記官

WN保全財団(在ハンガリー)キッシュ・シャンドール理事長

WN保全財団(在ハンガリー)キッシュ・シャンドール理事長

タマーシュブダペスト第一区長

ブダペスト市ノジュ・ガーボール・タマシュ第一区長

 第一区長のプレゼンは、パワーポイントの動画とコラボしたナレーション風で、一級の芸術作品でした。文化の薫り高く、さすがにブダペスト市のリーダーとの印象も多く聞かれ、会場内を魅了しました。

 その後のパネルディスカッション、中野区の歴史の中に、哲学堂公園の価値がしっかり位置付けられていました、そして、新たにワグナー・ナンドールの「哲学の庭」も加わって。

パネルディスカッション

パネルディスカッション

 終了後の懇親会、ノジュ・ガーボール・タマシュ第一区長がプレゼンで引用した石川啄木の短歌は、ハンガリー語に訳されたインターネットからのものだったと分かりました

楽しいひと時

楽しいひと時

W.N 没後20年 @ ハンガリー(3)

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 ワグナー・ナンドール没後20年の記念会がブダペスト市内のゲストハウスで開催されました。

  さんの住宅だった建物

  ヨーカイ・アンナさんの住宅だった建物

ヨーカイ・アンナサロン

サロンの玄関看板

ブダペスト第一地区 区長のご挨拶ブダペスト第一地区ノジュ・ガーボール・タマシュ区長のご挨拶

ワグナー・ナンドールの三男 バリント

ワグナー・ナンドールの三男ワグナー・ バリント

 私も日本におけるワグナー・ナンドール財団のこれまでの活動について報告をしました。

左隣は通訳のレイカさん、道子妃殿下の通訳もされた第一人者

左隣は通訳のレイカさん、美智子妃殿下の通訳もされた第一人者

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2017.10.4ブダ記念会あいさつ文 秋山 孝二

<財団の事業報告>

今年でWN財団は30年を迎えます。5年前に3代目の理事長に就任し、今、WN没後20年を振り返っています。ちよさんは、先月の誕生日で88歳、日本では「米寿(べいじゅ)」と言ってお祝いを致します。本人は益々元気いっぱいですのでこれからも宜しくお願い致します。

WN自身の業績は、すでに皆さまよくご存じだと思いますので、私はこの20年間、特に直近5年間のちよさんを先頭にしたWN財団の活動をご報告致します。

まずは、これまでの栃木県益子を拠点とした春・秋の展示会、及びコンサート・写真展の同時イベント開催により、知名度が飛躍的に上がってきていること、そして、栃木県が2020年東京オリ・パラピックのハンガリー選手団のホスト県になったことにより、関係が大変親密になっています。

今年7月には、「ようこそ!栃木県に!」をハンガリー語で大きく横断幕に書き、栃木県庁でHOC代表(ハンガリーオリンピック委員会)の方々をお迎えしました。 そのハンガリー語をちよさんはキシュ夫妻に教わったので、この場を借りて御礼申し上げます。さらに栃木県教育委員会とHOC代表二名がWN財団を訪問し、アトリエ他をゆっくりご見学されました。両者とJOC三者による栃木県での「五輪前合宿の覚書」の正式調印は、106日 で、WN財団からも立ち合いに評議員が出席しています。

また、パラノビチ・ノルバート駐日大使にはプライベートで益子のWN財団に足を運んで頂き、つい先日は、東京都中野区哲学堂公園の「哲学の庭」に、ハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官パラノビチ駐日大使、田中中野区長、出井(いでい)区議会議長ほかが訪問され、大変熱心に鑑賞されていました。田中区長は、帰り際に、「中野区にとって誇りである」と私におっしゃっていました。

一方、日本の文化庁宮田長官は6月に益子を公式訪問され、ちよさんはじめ、財団理事・評議員がお出迎え、ご案内しました。

今年の「WN没後20周年記念事業」は、7月の栃木県宇都宮南図書館でのコンサート、講演会でスタートし、9月の札幌での「母子像・ふるさと」を巡るご講演、ピアノトリオ演奏、いずれも大変好評でした。今後は、来週の東京で評議員の堅田さんの娘さんが指揮する合唱団コーラスライブ、12月東京都中野区でのフォーラム、パネルディスカッションと盛りだくさんに続きます。これにはブダペストのノジュ・ガーボール・タマシュ区長のご出席も決まったと先日伺いました。

今年は、本当に内容の濃い一年、皆さまの応援を背に受けて、栃木県益子から元気いっぱいWN財団も世界に発信して参りますので、宜しくお願い致します。

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民族楽器演奏

民族楽器演奏

 会の後は交流パーティ、100歳になるワグナー・ナンドールの友人もご参加・ご挨拶でした。

100歳の友人の冒頭ご挨拶

100歳の友人の冒頭ご挨拶

 没後20年記念に相応しい、ハンガリー、スウェーデン、日本での創作活動の振り返りのひと時でした!

ハンガリーから事務次官 @ 哲学堂公園

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 東京都中野区の哲学堂公園(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d002700.html)を訪問されたハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官(真中)とパラノビチ・ノルバート駐日大使(左)、ワグナーナンドール作品「哲学の庭」へご案内した田中大輔中野区長(右)、通訳の大使館アニタさん、区議会出井良輔議長。もう一枚は、縁の下の力を発揮された人たち、手塚さん、植竹さん、堅田さん、お疲れさま!私も1時間前から財団理事長としてご訪問をお待ちしておりました。

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

 事務次官45歳、駐日大使39歳、皆さんお若いですね!

縁の下で支えた皆さま

縁の下で支えた皆さま

 今年2017年はワグナー・ナンドールが他界して満20年の節目の年、「公益法人 ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/の前身「財団法人タオ世界文化発展研究所」の設立が1987年で、今年は財団設立30周年を迎える年でもあります。

 この記念の年、 彼の作品が建立されている栃木県、東京都中野区、札幌市、ハンガリー・ブダペスト他、複数の場で、「没後20周年記念会」をシリーズで開催し、各地で数多くの縁のある方、ファンの方々にお集まり頂いています。ある方は在りし日の姿を偲び、ある方はその作品から世界平和への強い意志を感じ取り、そしてある方は、初めて接する彼の波瀾万丈の人生に生きる力を受けとめたとお話をされて、この20年間の活動と作品に込められた思いをそれぞれに再度噛みしめています。ここ中野区でも、今回のご訪問に加えて12月9日(土)中野サンプラザで13時30分から記念フォーラムを開催予定です。

 生前、ワグナー・ナンドールは、この財団に自らの名前を冠することを良しとせず、世界平和と共通理解の理念を掲げて創作活動を続けていました。没後は妻・ちよが二代目理事長に就任して、しばらくは名称を継承し、個人の命は逝きましたが、その理想は一層輝きを増し、亡き夫の遺志をしっかり引き継ぎました。原点の益子のアトリエを軸に庭園創設ほか、周辺施設の整備等を着実に行い、記念ギャラリーとして毎年、春・秋に多くのお客さまが足を運び、広く彼の思想・哲学を理解して頂く活動を続けています。

 私は「公益財団法人」に移行する時期と同じくして、三代目の理事長に就任しました、財団設立以来、特にこの没後20年のちよ及び財団関係者の民としての公益普及活動を、大変高く評価し、誇りに思っています。ともすると美術館・博物館運営は、個人の崇拝に終始しがちですが、私たちの理事会、評議員会での議論は、栃木県を本拠地とする財団として地域への貢献が十分であるかどうか、全員がいつもこの間の財団活動を真摯に検証し、厳しい自らへの問い掛けを続けています。特に、ワグナー・ナンドールと活動を共にしてきたちよ理事のアイディア・企画・判断は、「これで最後」の気持を胸に、溢れる情熱をぶつけてこの財団活動に注ぎ込んだ賜物と言っても宜しいと思います。

 私たち財団関係者は、今日まで陰に陽に支えて下さった日本全国、世界各地の数多くの皆さまに感謝を申し上げると共に、没後20年の記念の今年を、振り返りだけでなく、ワグナー・ナンドールの作品を通して、これからの世界平和にささやかでも貢献できる活動を目指す確認の年として邁進したいと思っています。どうか、今後とも引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

除幕式 @ 新渡戸稲造記念公園

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 新渡戸稲造記念公園についてはこれまで何回か書いてきましたが、先日は、新しく記念館建設用地に設置された掲示板の除幕式が手作りで行われ、地元の方々ほかご来賓を含めて40名を越える皆さまにお集まりいただきました。通りがかりのご近所の方もバイオリンの音色で足を止めてしばし公園に。宮澤洋子さん、福間ひとみさんはじめ、準備に携わって頂いた皆さま、ありがとうございます!

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E5%9C%92

< これまでの私が関わった除幕式 四件 >

* 東京都中野区哲学堂公園 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792

* 札幌円山公園角 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890

* 栃木県益子町 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12758

* ハンガリー・ブダペスト http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

開会の挨拶 私

開会の挨拶 私

台北

ご来賓 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 周學佑處長

地元の第15町内会 南治会長

ご来賓 地元の第15町内会 南治会長

札幌遠友自主夜間中学 工藤慶一元代表

ご来賓 札幌遠友自主夜間中学 工藤慶一元代表

 続いてクライマックスの除幕です。

ヒモを持って少々緊張気味の園児たち

ヒモを持って少々緊張気味の園児たち

除幕の瞬間!

除幕の瞬間!

 最後は杉田知子さんのバイオリン演奏です、「遠友夜学校校歌」、「この道」、「時計台の鐘」、真っ青な空に響き渡りました、素晴らしい音色!

杉田知子さんのバイオリン演奏!

杉田知子さんのバイオリン演奏!

締めのご挨拶は高橋大作さん

締めのご挨拶は高橋大作さん

 30分程のセレモニーでしたが、駆けつけて頂いた札幌市教育委員会、ご来賓、保育園児たち、ご近所の皆さまほか、本当にありがとうございます、これまでの苦労が吹っ飛んだ気がします。幅広い世代と幅広い分野の方々がつなぐ場を求て、これから記念館建設に向けてさらに頑張らねばと、お力を頂きました!

 さらに私たちの活動は、6月3日のフォーラムへと続きます。

キッシュさん親子、日本に寄せる心

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 この欄に、何回も登場しているキッシュ・シャンドールさんは、15年以上も駐日ハンガリー大使館(http://www.mfa.gov.hu/kulkepviselet/JP/jp/)に勤務されていた元外交官です。奥さまは学校で日本語の教師をつとめられると同時に、ハンガリーで日本語の国家試験の問題作成にも当たられています。お嬢様のレイカさんは、完璧な日本語を駆使してプロの通訳としてご活躍中、10年前の7月に天皇・皇后両陛下がハンガリー・ブダペストをご訪問された時(http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/speech/speech-h14e-easterneurope.html#HUNGARY)には、美智子妃殿下の公式通訳をされました。とにかく敬語の使い方ほか、正確で優しい彼女の日本語に接して、あらためて日本語の美しさを感じ取ります。ブダペストでご活躍の息子さんは、コンピューターのエンジニア、やはり日本語に堪能で、とにかくキッシュさん一家の日本に寄せる熱い気持には、こちらが感動します。

レイカさん、シャンドールさん、堅田さん、お疲れ様でした

レイカさん、シャンドールさん、堅田さん、お疲れ様でした

 これまで、いくつか書きました:

* 2年前に札幌で開催されたフォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6371

* 同じ年、東京中野区の哲学堂公園に建立された「哲学の庭」一周年記念フォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6768

* 昨年のルーマニア・ハンガリー訪問での式典&フォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10355、 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10423

 毎回、キッシュさんは中心になってご準備をされて、お世話になっています。札幌の劇団がハンガリーを訪問した時も、ワグナー・ナンドール関係の訪問でも、笑顔を絶やさず、そのホスピタリティには学ぶことばかりです。

 「外交官」と言えば、私はこれまでたくさんの「外交官」にお会いしてきましたが、正直に言って、どこか「尊大な」方が多く、親しみを感じることが難しかったですね。外国でお仕事をされていると、数々の外交特権があり、仕事を終えられた後も何かその「特権から抜けられない人格」となってしまうのでしょうか。特に、戦後の経済成長を成し遂げた日本国の経済力を背景に仕事をされたきたゆえなのかもしれません。

 ある北欧の国の日本大使館の外交官(ある省から大使館に出向中)は、夕食をご一緒中に突然パスポートか身分証明書を私に見せて、「この番号があると、レストランで代金を踏み倒すこともできるんだ!」と。私は思わず、「はぁ、それで?」と言ってしまいました。

 また、アメリカのある都市に駐在の総領事は、企業訪問を続けていた私に、「最近の民間外交も御熱心ですな~」と、冷やかな笑いで言い放ちました、真剣な企業訪問を薄っぺらな「外交」と一緒にされてはたまりません、第一に「民間外交」という言葉自体、何と侮蔑した表現ではありませんか。一方、ヨーロッパで大使館勤務を経験されてワインにお詳しい方は、「私は大使館勤務で、ヨーロッパのワインを殆ど試してみました」と誇らしげ。「ワイン通」を自称する方で、ご自分のお金で飲んで経験を積んだ方は数少ないですね、特に外交官の場合は、「国民の税金」でしょう、その国民への感謝の気持も全く感じていない、何がワインの味ですか。これまでの「くそ~っ」と思った体験を書き始めたら止まらないので、この辺にしておきましょう。

 そんな中で、キッシュ・シャンドールさんは、トランシルバニアと日本の関係では際立った造詣の深さです。その成り立ち、歴史認識、人への思い等です。知識と人柄が調和した「品格」をお持ちと言えば宜しいのでしょう。

キッシュさん(左)に感謝です

キッシュさん(左)に感謝です:成田ビューホテル前庭の「道祖神」像で

 キッシュ・シャンドールさん、レイカさん、これからも宜しくお願い致します!

「母子像・ふるさと」札幌に到着!

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  昨年のフォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6371)から1年を経て、ワグナー・ナンドール記念財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)が札幌市へ寄付した「母子像・ふるさと」が、旧札幌市長公館跡(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4981)に10月31日に到着しました。

 栃木県益子町から大洗のフェリーに乗って、地元益子町の田中さんご夫妻がトラックで搬送して設置も完了しました。今後は周辺の整備・養生を終えて、今月18日午後2時の除幕式を迎えます。

益子からはるばるやって来た「母子像・ふるさと」

益子からはるばるやって来た「母子像・ふるさと」

18日午後2時からの除幕式まではひっそりと

18日午後2時からの除幕式まではひっそりと

 田中さんは、一昨年の中野区哲学堂公園に建立された「哲学の庭・群像:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792」も、一週間泊まり込みで11体の像を設置しました。今回は数時間でしたが、大きな木箱に梱包して、陸路・水路を経ての搬送、終了後もとんぼ返りでまた深夜のフェリーに乗って、益子に戻りました。3・11以降の震災復旧のお仕事が地元で目白押し、とても札幌でゆっくりしている時間は無い様子でした。

 「母子像・ふるさと」は、台座に23度横向きにボルトでしっかり固定され、18日の除幕式までカバーが丁寧に掛けられました。周辺が整備されるとまた一段と雰囲気も出るのでしょうが、思えばワグナー・ナンドールと出会った私の叔母・ちよさんのふるさとに、しっかり固定された、まさに劇的瞬間なのですよね。

 3・11以降、「絆」の大切さが再認識される昨今、この像が放つ「いつの世でも、どんな国でも確かな絆としての母と子」、それが「札幌市長公館跡地」に建立される大きな意義を感じます。

田中さんご夫妻に金メダル!

田中さんご夫妻に金メダル!

 遠くからありがとうございます、この仕事を成し遂げた田中さんご夫妻に、表彰台で「金メダル」です!!

ワグナー・ナンドール秋季展 2011

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 栃木県益子町にある、「公益財団法人 ワグナー・ナンドール記念財団:http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html」の秋季展示会が、11月15日まで開催中です。今年の春は、震災の影響で彫刻が一部破損等もあり中止されていましたので、今月15日のオープン以来、大勢のお客さまで賑わっています。先日、開場前に一回りしました。

ワグナー・ナンドールのアトリエ

ワグナー・ナンドールのアトリエ

益子の財団、中庭で:右にヨーゼフ・アティラ像も

益子の財団、中庭で:右にヨーゼフ・アティラ像も

元祖:益子の「哲学に庭」

元祖:益子の「哲学に庭」

 先日、訪問した時にも、入れ替わり立ち替わり見学者の方々がいらっしゃいました。早い方は、開場30分以上前にお越しになり、11月にツアーを組んでグループをお連れする「下見」とおっしゃって、熱心に見学されていました。

 また、ご夫婦で到着するなり、「全て踏破した!」と。何のことかと思ったら、中野区にお住まいだそうで、「哲学の庭」像群について、地元の「哲学堂公園:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792」、ハンガリー・ブダペストの「ゲレルトの丘」手前、そして元祖・益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリーの3地点を全て訪問したとの意味でした。大変に熱心なファンもいらっしゃるのだなぁと、スタッフともども胸が熱くなりました。

 しばらくすると女性がお一人、受付でお話すると、これが何と北海道・知床から車でいらっしゃったとか。岐阜でしたか、目的地に車で移動中に、独自で調べられて栃木県益子町のここのお寄り頂いたそうです、嬉しいですね。

 僅か1時間程の間に、様々なストーリーで訪問されたお客さまを見ていて、実に興味深く、数年前から明らかにすそ野が広がったこの場を実感しました。翌日、またその翌日も予約が続き、今もちよ理事長はじめスタッフも忙しくしていることと思います。

 この美術館は、展示物を見るだけでなく、DVD3本の上映、棟の間に椅子・テーブルもあり、お弁当を食べたり飲物・お菓子でくつろいだり、「滞在型?」美術館でリピーターも多く、面白いです。出版された「ドナウの叫び:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=459」の影響でしょうか、ワグナー・ちよさん、最近は「生ちよ」さんと呼ばれて大人気で、先日のハンガリーから帰国してすぐにこちらに張り付きで、元気いっぱいです。

ワグナー・ナンドールの足跡を訪ねて(2)

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 翌日、ルーマニアからハンガリー・ブダペストにマイクロバスで移動中、大平原のフン族の末裔が多く住む農村での一コマです。

大きな風車:ハンガリー西部の農村

大きな風車:ハンガリー東部の農村で

 ブダペストに到着して午後5時からは、ペトフィ文学博物館(http://www.pim.hu/object.1160b1a4-08c9-4ea9-bb65-1d30e97d1eb0.ivy)で、「『哲学の庭』建立10周年記念シンポジウム」が開催されました。在ブダペストの伊藤大使ご夫妻他200名の参加者があり、大変盛大な会となりました。ナジュバラドとこのフォーラムは、いずれもハンガリー・ブダペストを本拠に活動する「Academia Fumana Foundation」が主催しています。

 この様子は「在ハンガリー日本大使館・館員日誌:10月5日」に掲載されています(http://www.hu.emb-japan.go.jp/jpn/annai/diary1110.htm#1)。また、1年前のサイト(6月17日:http://www.hu.emb-japan.go.jp/jpn/annai/diary1006.htm)にも「哲学の庭」について掲載されています。

「哲学の庭」建立10周年記念フォーラムで

記念フォーラム壇上でご挨拶をされる伊藤哲雄・日本大使

 私は最前列に着席していて会場全体を撮影できず、雰囲気を伝えられないのが残念です。終了直後にやっと撮った一枚です。

満席の聴衆:終了直後の様子

満席の聴衆:終了直後の様子

 「哲学の庭」の彫像群は現在、ハンガリー・ブダペストのゲレルトの丘近く、東京都中野区の哲学堂公園、そしてワグナー・ナンドール記念財団の本拠地である栃木県益子町の3か所に置かれています。ナンドールは、「私は文化、宗教などの相違点よりも、各々の共通点を探しているのです。共通点を通してしかお互いに近づくことは出来ないのです」と、この彫像群のメッセージを語っていました。

 ブダペストにある彫像群は、数年前に3体が盗難に遭い、円形台座の一部も切断・持ち去られました。世界的な金属需要による盗難事件の一環と思われますが、地元・関係者のご尽力でその後修復・設置されました。ワグナー・ナンドールの人生同様、幾多の困難をも乗り越えて今日を迎えている、そんなお話も興味深かったです。

「タオ財団」、最後の理事会・評議員会

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 (財)タオ世界文化発展研究所(http://wagnernandor.com/indexj.htm)は、私も常務理事を務めていますが、先日栃木県から「公益財団法人」への移行認定を受けて、今年4月1日から名称も変更し、「公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団」として、新たな展開が始まります。

 先日は、現財団として最後の理事会・評議員会が益子で開催されました。一昨年、東京都中野区・哲学堂公園に「哲学の庭」が設置となり(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792)、昨年12月の「一周年記念フォーラム:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6768」、そして公益移行認定と、このところ大きな進化を遂げています。新しいDVD作品2枚、「妻が語るワグナー・ナンドールとその世界」、「違いを越えて世界を結ぶ~哲学の庭」も完成して、ますます活動も充実するでしょう。ご希望の方には販売もしていますので、益子の事務局にお問い合わせ下さい。

新しい紹介DVD作品2枚

新しい紹介DVD作品2枚、素晴らしい内容です!

 折からこの時期、地元益子町でも「雛めぐり・ストリートライヴ」が数か所で開催されて、3月の柔らかい日差しの中、マチも賑わって(?)いました。

益子町ではいくつかの場で「ストリートライブ」!

益子町ではいくつかの場で「ストリートライブ」!

 さらにJR東日本の東北新幹線では、この日から最高時速300kmの「はやぶさ:http://www.jreast.co.jp/e5/main.html」が走り始めたようです、1日2本ですから、目にすることは難しいですね。

JR東日本の新幹線駅では「はやぶさ」でもちきり

JR東日本の新幹線駅では「はやぶさ」でもちきり

 それぞれのプロジェクトが、それぞれの場所から新たなスタートを切っています。

「哲学の庭」、一周年記念フォーラム

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 先日東京で、「~中野区哲学堂公園:http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d005141.html『哲学の庭』建立一周年懇談会~」が実行委員会主催で開催されて、約100名の参加者で大変内容の濃いひと時でした。

中野サンプラザ会議室で100人の出席

ワグナー・ナンドール夫人ちよさんのご挨拶

 昨年12月、快晴の東京中野区・哲学堂公園での除幕式でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792)が、早いものであれから丸一年が経ちました。

 一周年記念懇談会では、実行委員会会長の和久奈ちよさんの開会ご挨拶、続いて来賓挨拶では、1)中野区長:田中大輔さま、2)駐日ハンガリー共和国大使館(http://www.mfa.gov.hu/kulkepviselet/JP/jp/)文化担当官:アルベルト・ヤーノシュさま、外務省(http://www.mofa.go.jp/mofaj/)欧州局中東欧課長:河津邦彦さま、東洋大学(http://www.toyo.ac.jp/)学長:竹村牧男さま、にそれぞれ素晴らしいお言葉を頂きました。

 田中さまは今年の夏に、ハンガリー・ブダペストのゲレルトの丘に建つもう一つの「哲学の庭」を訪問し、当日その「訪問記」をまとめられて参加者が受け取りました、歴史を踏まえた大変優れた紀行文でした。

 アルベルト・ヤーノシュさまは、ボハール・エルヌー駐日ハンガリー大使からの祝辞を述べて頂きました。ハンガリー共和国から中野区へ、日本・ハンガリー外交開設140周年・国交回復50周年記念事業として、贈り物としての意義を熱く語りました。

 河津さまは、同じく日本とハンガリーとの歴史の長い外交関係に言及されて、今後の発展に期待する旨のお言葉を述べられました。

 牧村さまは、東洋大学の創始者・井上円了の哲学と哲学堂公園の由来を懐深く語られ、最後は新年早々に開催される「箱根駅伝:http://www.hakone-ekiden.jp/」での3連覇への抱負を語られ、会場はドッと沸きました。

 続いて年明け1月に完成するDVD「哲学の庭」の放映でした。作品の紹介ばかりでなく、ハンガリーにも撮影に行き、これまでに関係の深い方々へのインタビューを通して、ワグナー・ナンドールの哲学、作品に賭ける思いも理解できました。ゆっくり流れる音楽、作品群のコンセプトも含めて、完成が楽しみです。

 ハンガリーでワグナー・ナンドールの作品保全活動を行っている財団のキッシュ・シャンドール(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6371)理事長のメッセージも紹介されました。

 最後は、特別講演「哲学の庭から、これからを考える」と題して、東京農業大学(http://www.nodai.ac.jp/)名誉教授・前学長の進士(しんじ)五十八先生のお話で、日本の文化を「柿の実と色」と表現されました。今年のCOP10の様子もご紹介があり、「環境持続性」は、「自然的環境:生物多様性」、「社会的環境:生活多様性」、「文化的環境:景観多様性」と説明され、更に、「農業は文化」、「『Civilization』とは野蛮からの脱却という意味」、「観光とは『地域が地域らしく』あること」であり、そのアウトプットが「景観:ランドスケープ」であると。講演では、箱根駅伝には東京農業大学も参加している旨応援宜しくとも付け加えられて、一堂、大爆笑でした。

 主催者の一員ではありますが、何とも「知的な」、「教養に満ちた」素晴らしいひと時でした。是非、東京都中野区の哲学堂公園に一度足をお運びになり、ゆったりした時間を過ごされることをお薦め致します。

「哲学の庭」彫刻群、除幕式

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  「日本・ハンガリー外交関係開設140周年・国交回復50周年記念」として、ワグナー・ナンドール作彫刻群「哲学の庭」が、ハンガリー国から東京都中野区に寄贈されましたhttp://wagnernandor.com/indexj.htm。彼については、月刊誌「世界」最新号、寺島実郎さんの連載・「能力のレッスン:http://www.nissoken.jp/hatugen/kiji20091201.html」にも記載されています。

 4日、真っ青な空の下、中野区哲学堂公園で除幕式典と祝賀パーティーが開催されました。ワグナー・ナンドールのアトリエ・作品管理のタオ財団の理事も務めている関係で、私は出席しました。これまで関わられた関係者の皆さんのご努力に、心から感謝致します。

 テープカットは在日ハンガリー大使館ボジック・ベーラ参事官・副大使、海部外務省東欧課長、田中中野区長、和久奈ちよ・タオ財団理事長他により行われました。広い空間に世界平和を願う11の彫刻作品群が3つの輪を創り、独特の空間を醸し出していました。

テープカット

テープカット

  式典で語られた幾つかのお話で、特に印象的だったのはハンガリー国を代表してのボジック参事官のご挨拶でした。ワグナー・ナンドールの生涯は、ハンガリー国の民主化の歴史、そして日本とハンガリーとの友好の歴史でもあると、力あるメッセージでした。

 またちよ理事長からは、ナンドールの作品が天皇即位20周年の記念すべき年に、この日本の首都・東京に設置されたことに感慨もひとしおである旨が語られ、しばし言葉に詰まる程感激の様子でした。

ハンガリー国代表のご挨拶

ハンガリー国代表のご挨拶

大統領からの親書も披露されて

大統領からの親書も披露されて

  中野サンプラザに場所を移しての祝賀会では、ハンガリー大統領の親書も披露されて、この両国間の記念すべき年の彫刻群の設置に花を添えました。東京藝術大学・宮田学長他アカデミックセクターの重鎮、地元中野区のご来賓等、沢山の方々のご出席で盛大な祝賀の宴となりました。

 この席でボジック参事官は、ハンガリー・ブダペストのゲレルトの丘に2001年設置された「哲学の庭」と、今回2009年中野区哲学堂公園に設置された「哲学の庭」との違いについて、一つの視座を示されました。ブダペストの彫刻群は丘の上から無限の空に向かう祈りを示し、日本のこれらは梅林・さくらの木々の中で調和を意味する、彫刻家であり同時に思想家であったワグナー・ナンドールのメッセージを両国民は受け止める場を得て、更に世界に向かっての使命を確認する機会を得たと、そんな内容であったかと思います。

 いずれにせよ、日本よりも思想・メッセージ性の強い芸術作品から、私は固有の重い・価値ある「歴史」を感じました。今回の設置により、ブダペスト・益子・東京の三極からワグナー・ナンドールの哲学を通して、これら彫刻群は世界平和の実現に向けたメッセージを発信し続けることでしょう。

 素晴らしい式典・祝賀会でした!!!

 そして、今日から一般公開でした。

3つの輪

3つの輪

一つの命と地球をみつめて

一つの命と地球をみつめて

正面奥は聖徳太子像

正面奥は聖徳太子像

別の入口から望む
別の入口から望む

 区民と思われる見学者が、彫刻群と写真を撮る姿があちこちで見うけられました。平和な光景でした。

ナンドール展、さくら市ミュージアムで

Posted by 秋山孝二
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  ワグナー・ナンドール展が、栃木県さくら市ミュージアムhttp://www.city.tochigi-sakura.lg.jp/sakuracitymuseum.htmlで開催されています。栃木県益子町にあるワグナー・ナンドール・アートギャラリーhttp://wagnernandor.com/indexj.htmでは恒例の秋季展示会も同時に開催中です。

エントランス

さくら市ミュージアム・エントランス

 宇都宮からJRで15分、氏家駅近くの勝山公園内で素晴らしい環境の中、彫刻・水彩画・テラコッタ等の展示が豊富にされています。簡潔にまとめたナンドールの生涯は、大変分かりやすく理解できます。訪問者名簿にも沢山の方々が記名されていました。もともと地元出身の日本画家・荒井寛方(あらいかんぽう)氏のメモリアルミュージアムですので、地元の歴史と一緒に、今回日本に帰化して栃木県に骨を埋めたワグナー・ナンドールの展示会は、新しい価値を双方に創造した気がします。
 芸術家として学び、戦ったハンガリー・ブダペストの丘にも、彼の作品「哲学の庭」作品群が近年設置されて、その価値の再評価が進んでいます。

ハンガリー・ブダペストで

ハンガリー・ブダペストで

  今年12月には、ハンガリーと日本の友好50周年を記念して、東京都中野区の哲学堂公園http://www.tetsugakudo.jp/top.htmにも「哲学の庭」作品群が設置されると聞いています。作品の持つメッセージと説得力に圧倒されます。日本とハンガリーとの懸け橋として、彼の生涯は更に重要な価値をもたらしました。同時に札幌出身の妻のワグナー・ちよにより、彼の作品は今もしっかり守られて多くの方々に更に感動を与えています。そしてハンガリーと札幌と益子のネットワークも拡がることを期待したいです。

 東京への帰り道、宇都宮で乗り継ぎに少々時間があり、夕方でしたが餃子屋2軒に寄りました。

外せませんね

外せませんね