ドキュメンタリー番組 鑑賞会ほか

Posted by 秋山孝二
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 先月は、元北海道副知事の磯田憲一さんに絡む会合が続きました。磯田憲一さんは、道庁時代に「時のアセスメント」や「北海道文化振興条例」など、次代へつなぐ数々の施策を実現しました。さらに、北海道のキャッチコピー「試される大地」の決定に携わり、狂牛病発生時には対策本部長として日本標準ともなった「全頭検査」への道筋をつけ、退任後は、「君の椅子プロジェクト」を筆頭にまちづくりや文化、芸術、教育、農業など、幅広い視点から北の未来を見つめ続けてきています。

* 『君の椅子プロジェクト』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%9B%E3%81%AE%E6%A4%85%E5%AD%90

 まずは、昨年12月から始まって先月末の第三回目で終了した「ドキュメンタリー番組鑑賞会」です。

 毎回30名ほどの方々が熱心にご参加されて、ドキュメンタリー番組を鑑賞し、終了後に意見交換もしました。皆さん、家で観るのと違って集中しているし、あらためての番組の新鮮な感想を語り合っていました。

第三回目(最終回)

 終了後の懇談会でもそれぞれのキャリアからの面白いお話が満載でした。

様々なご感想!

様々なご感想!

 最終回が終了して数日後、今度は磯田憲一さん新著出版記念会。新著は『遥かなる希望の島~You Raise Me Up 「試される大地へのラブレター(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784906740406』。

当日プログラム

当日プログラム

お三人からのご挨拶

お三人からのご挨拶

お二人目

豊田喜久夫さん

道庁OB合唱団

道庁OB合唱団

 いまだに続く道庁OB合唱団、磯田さんがお声を掛けて創立した同好会!

磯田さんご挨拶

磯田憲一さんご挨拶

時のアセスメントーー> http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sks/toki/tokiindex.htm

三町長

『君の椅子プロジェクト』三町長のご挨拶

締めのご挨拶

締めのご挨拶・旭川大学山内学長

 磯田憲一さんの道庁時代の実績、「時のアセスメント」、「北海道文化振興条例」、北海道のキャッチコピー「試される大地」、狂牛病発生時には対策本部長として日本標準ともなった「全頭検査」への道筋。さらに退任後の「君の椅子プロジェクト」、今も続く活動の基盤づくりへの貢献は計り知れないです。

 そういった象徴なのでしょうね、先日の出版を祝う会でも、行政、文化芸術、経済界ほか、幅広い分野からのご参加があり、大いに盛り上がりました、磯田人気は衰えず!!!、ですね。

* 北海道文化振興条例ーー> http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/jourei.htm

* 試される大地ーー> https://pucchi.net/hokkaido/closeup/logo.php

新渡戸連続講座 第4講 磯田憲一さん

Posted by 秋山孝二
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 新渡戸稲造連続講座、今年の第4講は、(公財)北海道文化財団の磯田憲一理事長です。冒頭ご挨拶は、松井博和先生、大変ビッグなお二人をお迎えしてのお話は、本当に素晴らしいひと時でした。松井博和先生は、先月開催した秋山財団贈呈式にも特別講演でご登壇して頂き、磯田理事長について富良野高校の先輩とのご縁もご披露されました。

* 松井博和先生の記事: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%8D%9A%E5%92%8C

冒頭ご挨拶の松井先生

冒頭ご挨拶の松井先生

 磯田憲一理事長は、北海道の元副知事、道庁時代から私は北海道演劇財団の創設ほか、大変お世話になってきた方で、今回は、『君の椅子プロジェクト(https://www.hokkaidolikers.com/articles/2188)』代表として、その理念、この間の取り組みについて感動的なお話の数々でした。

君の椅子プロジェクト

磯田憲一さん

磯田憲一さん

 さらに3・11に生まれた「104の命」に『希望のいす』の贈呈もされました。

希望の君の椅子!

希望の君の椅子!

座面裏には名前が

座面裏には名前が

 以下、当日のご講演から私のメモより:

* 札幌大通り公園の古いビルは札幌のランドマーク。解体・新たな高層ビル建設で、いとも簡単に想い出を壊していいものだろうか?そこに関わってきた数多くの人々の絶え間ない仕事の価値、これは単なる郷愁などではない

* 「新しさ」の価値、「若さ」の価値とは何なのか、 「新しい」ことは古くならないこと

* 古いものを日々新しくしていく、手を施していく活動にこそ価値がある

* 「時」を積み重ねていく、古くなっていくことを武器とする、他には真似できない、追いつけない価値

* 『君の椅子プロジェクト』は、2006年スタート~~壊れることを恐れない椅子、汚れ・キズも価値!

* 形あるものは壊れるかもしれない、それを修理する価値

* 富良野演劇工場と道新ホールのちがい、訪れる人を不機嫌にするマチづくり

* 「時のアセスメント」: 組織(役所)は、過去(先輩)を否定することの難しさ、「止める責任」ではなく、「時」を活用してのイノベーション

* 北海道のある町:花火大会で赤ちゃん誕生の時に、花火一発で祝う

* 『君の椅子』は、予約販売という概念はなく、名前と生年月日が決まってからの制作

* 14年の歳月:北海道の職人と北海道の大地で育った木材(道産材)

* 子供が健やかに育つこと――すべての原点

* 「理念」が「形」に:椅子の多様な使われ方ーー>蹴とばす、ひっくり返す、座る

* 椅子職人の技に敬意を表す、出来上がりを「待つ」大切さ

* 正しく古いものは永遠に新しい! スウェーデンの言葉

* 「想い出」という力をたくわえて!!!

 以上、実に素晴らしい言葉の数々、今後、このプロジェクトと秋山財団もコラボレーションしていく計画もあります、乞うご期待!

ひと時、アルテピアッツァ美唄で

Posted by 秋山孝二
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 「アルテピアッツァ美唄(http://www.artepiazza.jp/」の指定管理者が「認定NPO法人」格を取得した記念フォーラムで、私がお話をする機会がありました。

認定NPO記念イベントチラシ

旧校舎と体育館も活用した広大な敷地に

旧校舎と体育館も活用した広大な敷地に

安田侃先生の作品が数多く!

安田侃先生の作品が数多く!

 北海道の4月の素晴らしい光景、始まる前に加藤知美さんにご案内して頂きました。背景の山、流れる川の音、旧校舎と体育館、残雪とともにノスタルジックな静けさに、しばし時を忘れます。

 私のお話の趣旨は、主としてファンドレイジングに関することでした。以下はその中の一枚のスライドより~~~~

市民社会」と「シビル・ソサエティー

*近代市民社会:選挙制度によって代表者を選び、政府の活動を決定-->公共的活動に関わる主体は行政であり、民間部門は納税者としてのみで、担い手とは想定されていない。
*シビル・ソサエティー:非営利団体が民間部門として積極的に関わる。企業・市民は選挙による投票行動だけでなく、自らの私有財産を公共財に転換する(寄付・ボランティア)自発的な意志の持ち主
~~~~~ 引用 おわり

 その後、磯田憲一理事長との対談でした。

指定管理者の磯田憲一理事長

指定管理者の認定NPO法人・磯田憲一理事長

 理事長の磯田憲一さんとはもうかなり長いお付き合い、特に北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)設立時のご尽力が忘れられません。芸術・文化への造詣と見識は群を抜いたものがあります。磯田さんが代表の「君の椅子プロジェクト(https://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.html)」は、つい最近、NHK全国放送のニュースでも紹介されていました。

 安田侃先生もお元気でした。世界で活躍されているエネルギーというか、溢れ出てくるものを感じました。

安田侃先生の締めの熱弁!

安田侃先生の締めの熱弁!

 芸術・文化が人々の暮らしに大きな力と豊かさを与えることは疑う余地がありませんが、その場、、機会、プログラムを維持管理・運営するシステム・装置を組み立てるのは、生易しいことではありません。ワグナー・ナンドール財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)、北海道演劇財団のこれまでの活動からも、その大変さは言葉に表せません。

「あの日」生まれた君たちへ

Posted by 秋山孝二
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 「君の椅子プロジェクト(http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.html)」の趣旨に賛同して、これまで孫が生まれると椅子を注文しており、先日3人目の「彩由美の椅子」が1歳の誕生日前に届きました。

1歳の誕生日前に届いた「君の椅子」の前で

1歳の誕生日前に届いた「君の椅子」の前で

「彩由美の椅子」です!

「彩由美の椅子」です!

 2年前にもこの欄で書きました、(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10862)。

 「君の椅子」プロジェクト代表の磯田憲一さんは、HPで次のように語っています。

~~~~~~~経済性や利便性だけでなく、地域社会の優しく、柔らかなネットワークを少しでも取り戻していきたい、そのためにひとりひとりがそれぞれに小さな取組みを重ねていく、そんな思いを込めて私達は「君の椅子」プロジェクトを立ち上げ、その一歩を踏み出しました。北海道という地域の持つ財産とその潜在力を活かして、「新しい生命」、「新しい市民」の誕生を暖かく見つめ支え合う地域コミュニティ、その再生の火を灯す役割を担いたい、それが私達” 君の椅子プロジェクト”の願いです。~~~~~

 2011年3月11日を経て、「希望の『君の椅子』プロジェクト:http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kibounokiminoisu_2011.htmlも立ち上がりました。3月11日に私たちは多くの命を亡くしましたが、その日、あの東北地方で104の新しい「いのち」が生まれたのです。お名前を確認できた98人の子供たちのもとへ、98脚の「希望の『君の椅子』が届きました。受け取った方々がそれぞれの手記を寄せられて一冊の本になっています。

「君の椅子」プロジェクトに寄せられた手記

「君の椅子」プロジェクトに寄せられた手記

 「被災地に寄り添う」、「3・11を忘れない」、そんな言葉がメディアで上滑る中、自分たちのフィールドから豊かな発想によってメッセージを発信し活動を続ける、本当に素晴らしいことですね。ただ「椅子を買い求める」消費行動ではなく、「思いを寄せる」運動への参加と言えましょうか。

 磯田憲一さん、旭川の木工デザイナー他、プロジェクトを支える皆さんに心からエールを送ります。

「希望の『君の椅子』」プロジェクト

Posted by 秋山孝二
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 「君の椅子」プロジェクト(http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.htmlは、2006年に始まって、毎年新しいデザインによる椅子は、新たな命を祝福してきています。

毎年のデザインはその年に生まれた命を祝福します

毎年のデザインはその年に生まれた命を祝福します

 「君の椅子」プロジェクトの代表である磯田憲一さんは、その理念を下記のように語っています。

・・・・・、経済性や利便性だけでなく、地域社会の優しく、柔らかなネットワークを少しでも取り戻していきたい、そのためにひとりひとりがそれぞれに小さな取組みを重ねていく、そんな思いを込めて私達は「君の椅子」プロジェクトを立ち上げ、その一歩を踏み出しました。北海道という地域の持つ財産とその潜在力を活かして、「新しい生命」、「新しい市民」の誕生を暖かく見つめ支え合う地域コミュニティ、その再生の火を灯す役割を担いたい、それが私達” 君の椅子プロジェクト”の願いです。「君の椅子」は思い出の記憶装置。それは子どもたちの未来への贈り物です。新しい生命が人々のあたたかな眼差しに見守られて、健やかに成長することを願いながら私たちはこの北海道の大地から「君の椅子」を贈り届けていきます。・・・・・・・

 「君の椅子」は、名前やロゴ、一連番号が刻印された世界でひとつだけの椅子で、無垢(むく)の木材で確かな技を持つ旭川家具の職人が作ります。暦年ごとにデザインが変わるオリジナルの手づくり椅子です。

 今月初旬に、磯田さんから、3・11の震災を経て、「希望の『君の椅子』」を立ち上げる旨をお聴きして、私もすぐに賛同致しました。3月11日の大震災で、亡くなられた方々の数は毎日のように報道されていますが、その日生まれてきた「新しい命」は、まさに3・11以降の復興の「希望」です。被災した東北3県下の市町村に問い合わせをして、その日誕生した子を把握し、そのお名前を座面裏に記して贈呈する試みです。

「希望の『君の椅子』」です

「希望の『君の椅子』」です

座面裏の名前を記した刻印です

座面裏の名前を記した刻印です

 個人情報保護法との関わりで困難をともなった作業だったようですが、104の新しい命を私たち北海道民が祝福する試みは、世界に発信して希望の糸口としたいものです。私たちの気持を「見える化」して応援する、木目とともに、「3・11以降のいのち」の成長を記録する、そんな椅子になってもらいたいですね!