映画「海炭市叙景:http://www.kaitanshi.com/」が、今、シアター・キノ(http://theaterkino.net/)で上映中です。
1990年に命を絶った函館市出身の小説家・佐藤泰志の原作(http://www2.ttcn.ne.jp/~crane/index.html)を、「海炭市」のモデルになった函館市の市民によって企画・協力、帯広出身の熊切和嘉が監督となり、映画が出来上がりました。佐藤泰志の短編18の中から5つを選び、脚本の宇治田隆史とモザイクを組み合わせるように、「海炭市」とそこに生きる人々の姿を、ドック、海、路面電車、雪等、故郷・函館を背景として、切ない人間模様で描き出しています。
「函館で市民参加の映画」と聞き、私は真っ先に元(株)秋山愛生舘・函館支店の萩原清さんを思い浮かべました。今から30年ほど前に、私が入社して間もなく全道の支店を研修で訪問していた時、函館支店の配送業務で大変お世話になった方です。初対面では、どう見ても企業の社員とは思えず(失礼!どこかの「組」の方みたいでした)少々躊躇していましたが、お話をするうちに実に人間味あふれる人柄に、すっかりとりつかれました。
ある時、萩原さんが、映画「飢餓海峡:http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/kigakaikyo.htm」で、市民から選ばれたエキストラとして出演したとの話を聞き、その後ずっと心に残っていました。今回、函館を舞台にした映画で、市民も出演すると聞き期待して観に行ったのですが、何と、やはり出演していたのですよ!ガス販売会社の事務室で、堂々たる存在感でした、少なくともあがた森魚よりは。そして最後のクレジットで「萩原清」の名前もはっきり記載されていました、嬉しかったですね。
~~~~~~~追加の部分:12月29日~~~~~~~~
その後、この映画上映に関係した方とたまたまお会いしてこぼれ話を聞くと、今回プロの役者たちは、意図して「プロ的演技を抑えた」とか。市民役者たちとのコラボレイトを最優先した監督の意思だそうです。映画づくりも奥が深いのですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~おわり
映画の楽しみ方は、人それぞれなのでしょう。今回は、どこにでもある市民の日常生活の中に、言い知れない苦悩を垣間見る気がしました。
シアター・キノでは、今日から6日間、話題作「ZERO:9/11の虚構(http://zero.9-11.jp/)」が上映されますね、これも観に行かなくては・・・・。
12 月 25th, 2010 at 1:46 PM
[...] 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 映画「海炭市叙景」 akiyama-foundation.org/weblog/?p=6917 – view page – cached [...]
5 月 25th, 2011 at 8:37 AM
[...] もう一人、函館支店の倉庫・配送で活躍され、昨年上映された映画「海炭市叙景:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6917」に、存在感抜群で出演していた萩原清さんも登壇しました。濃紺のオシャレなワイシャツ・黒ズボンにサングラス、どこから見ても「○○ザ」です! [...]