「六華サロン」 in Tokyo

Posted By 秋山孝二
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 東京六華(りっか)同窓会(http://www.tokyorikka.jp/)は、明治30年の札幌尋常中学校の同窓生が東京で設立して以来、その後の変遷を経て今日まで続き、今年で107年を迎える同窓会です、私も登録1600名の会員の一人です。その中で、この数年、地道に、今、各界の最前線で活躍する同窓の講師を招いて毎月例会を開催している「六華サロン:http://www.tokyorikka.jp/rikkasalon/rikkasalon.html」は、大変ユニークな活動で、内容も濃く、素晴らしい集まりです。

 先月は、私は始めて参加致しましたが、昨年3・11大震災で大きな被害のあった宮城県石巻赤十字病院(http://www.ishinomaki.jrc.or.jp/)の腎臓内科副部長・笠井 暁史(南41期)先生をゲストにお招きしての例会でした。淡々とお話される内容は、まさに感動を与える貴重な報告であり、つい先日に続いて(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11566)、私にとってまた誇り高き後輩です。

石巻日赤病院・笠井医師の報告

石巻赤十字病院・笠井医師の報告

  たくさん感じたことはあります、同窓会ブログにも写真入りで報告があります(http://www.tokyorikka.jp/rikkasalon/rikkasalon.html)。まずは、医療機関の職員も被災者であること。当たり前なのですが、遠くに居て、メディアでしか見ていない私たちは、ともすると平時の感覚で彼らの仕事ぶりに期待してしまっていたと大いに反省します。着の身着のまま、食事も、寝る場所も、取材で外からくるメディア、ボランティアとは違って、まさに「被災者」であること、その上で仕事で患者さんを変わらず治療しようとするモラルの高さに敬服します。日頃からの教育訓練のなせる技なのでしょう。

 直後からマル一日は、本当に異常なくらい静かな病院内、ある意味で当たり前ですね、病院に行くどころではない訳ですから。次に押し寄せる人の波とパニック状態、継続的治療が必要な人々が命を掛けて殺到する現実は、現場の方からお聞きして初めて知る事がらばかり。土壇場での患者に対して治療する順番づけの場面(トリアージ)、まさに有事の医療に求められる「どの命を救うのか」の厳しい判断等も、です。以前ここに書き留めた「パンデミックドリル:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3257」を思い出しました。笠井先生は、一連の体験をまさに淡々と、ほとんど形容詞はなく説明されましたが、それ故に臨場感があり、専門職としての力量がためされたのだと思います。

 もうすぐ3・11からマル一年です、私たちはこの大きな犠牲から、今後につながるきっちりした教訓を学び、次に活かしていかなくてはなりません。そして、原子力発電所爆発事故では、未だに収束していない現状、事故調査の最終結果すら発表となっていない今、しなければならないこと、やってはいけないこと、これらは明らかですね。

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