秋山財団の評議員には、様々な分野で活躍する方に就任して頂いています。秋山健一氏は、東北大学医学部を卒業後、呼吸器内科の臨床医を経て、現在日本医科大学で教えていますが、医療経済・病院管理等で著書もありhttp://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAU10346/、つい最近は、「パンデミックドリル」で注目を集めています。
パンデミックドリルとは,米国ピッツバーグ大学メディカルセンターで4年前から実施されている新型インフルエンザ対策演習のことです。パンデミック下では,多数の患者さんが病院に押し寄せるだけでなく,医療従事者自身が患者になることも想定されます。そのため,学生のうちから危機発生時の対処法を理解させることが目的となっています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02866_05
日本ではこういった現場で即役に立つ実践的教育・実習が不足しているのではないでしょうか。政策として「水際だ」とか、「基準がどう」とか、「危機管理」と同時に、「クライシス管理」の重要性ももっと議論されてしかるべきだと思います。メディアも大騒ぎかと思うとのど元過ぎればすぐに別の話題と移ろい易く、底の浅いメッセージしか提供出来ていませんね。
冷静なこの「パンでミックドリル」のような実習を経て、現場で活躍する医師を育てて頂きたいものです。
2 月 19th, 2012 at 8:04 AM
[...] 土壇場での患者に対して、治療する順番づけの場面(トリアージ)、まさに有事の医療に求められる「どの命を救うのか」の厳しい判断等も、です。以前ここに書き留めた「パンデミックドリル:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3257」を思い出しました。笠井先生は、一連の体験をまさに淡々と、ほとんど形容詞はなく説明されましたが、それ故に臨場感があり、専門職としての力量がためされたのだと思います。 [...]