卓球女子の戦いは、昔よりはるかに高速になり、まるで別の競技のようです。先日のパリ・オリンピック日本代表選出を巡っての一連の報道で、私は伊藤美誠選手の言葉に感動しました。
いわゆる補欠候補を自らの意思で辞退する旨の報道でした。彼女はすでに金・銀・銅メダルを勝ち取っているので補欠としては将来的視点から若い選手を選ぶべきと、彼女の勇気ある発言に私も全く同感で、チャンスはこれからの選手たちに譲るべきだと思うのです。SNSではいろいろな批判もあるようですが、今の日本社会全般に若い世代への場をもっと積極的に作っていくことが肝要かと私は以前から感じていましたので。
https://news.ntv.co.jp/category/sports/85081190265a4d85ae53efa79dcbb28e
~~~~~~~~記事より
卓球・世界選手権女子団体の決勝で中国と激闘を繰り広げた日本代表選手が26日に帰国。記者会見ではパリ五輪のリザーブメンバーについて、伊藤美誠選手が消極的な姿勢を示す場面が見られました。
今大会の伊藤選手は2試合に出場したほか、ベンチで早田ひな選手、平野美宇選手、張本美和選手らにアドバイスを送る姿がSNSで“伊藤監督”と呼ばれるなど話題に。
そのサポートする姿から、伊藤選手のパリ五輪リザーブメンバー選出を願う声もありましたが、伊藤選手は「これから五輪に出場したい選手や五輪で金メダルをとりたい選手がリザーブとなって帯同するべきかなと私自身は思います」と自身の考えを語りました。
過去の五輪を振り返り「リオ五輪の時は平野(美宇)選手にすごくサポートをしてもらって、初めての五輪でたくさんの先輩方がいる中で同世代がいることが思いっきりできた理由でもあって、その中でメダルを取ることができた。東京五輪では早田(ひな)選手にサポートやアドバイスをたくさんしていただいて、早田選手がいてくれたから絶対に金銀銅をとることができた」と、献身的にサポートした同学年の2人に感謝の思いを伝えた伊藤選手。
~~~~~~~~~~
その上で、「平野選手、早田選手がやってくれてたことを、私自身リザーブは今後将来を背負っていく選手が経験すべきだなと思ってます」と、より若い選手が担うべきだと語りました。
今回の件に比べて、何とも残念なのは前回の東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会人事です。1964年の時に比べて高齢者がその幹部に名を連ねて、次の時代を担うであろう人材育成に失敗したばかりでなく、その後の不祥事の連続によりレガシィどころか大きな汚点をだけを歴史に残す始末となりました。年寄りがポストをいつまでの占有する今の多くの日本のセクター、これこそ日本の凋落の最大の原因だと私は強く思います、まさに「老害」です。