納谷さん、小島さんとの演劇談義!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 北海道の演劇界をけん引するイレブンナインの納谷真大さんと小島達子さん、大盛況の「演劇シーズン2017夏:あっちこっちの佐藤さん(http://eleven9.jp/attikotti2017/」公演を終えて、しばしお話を聞くことができました、楽しいひと時でしたね。

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

 今回の『あっちこっち佐藤さん』全12公演、お越しくださった4335人のお客さまは、これまでの演劇シーズンで最高の観客数でした。始まる前からクスクス、爆笑、大爆笑の連続、「ここは大きな声で笑っていい場なんだ!」と吹っ切れたように自由な空間、すごかったですね。レイ・クーニー原作の「Run for your wife」、私は2007年の札幌サンピアザ劇場、2014年夏の再演、今回は3回目の観劇、いや正確には今回はダブルキャストで2回観たので、計4回ということになります。

 ゲキカンはこちら――> http://s-e-season.com/gekikan/satosan.html

 でも、考えてみると、結果としての人数の凄さ以上に、事前の営業活動、当日の劇場受付から開演前のサービス、そしてもちろん公演それ自体、とにかくお客さまに喜んで頂こうという思いが随所に感じられました。そんなこんな、興奮冷めやらぬ中、かなり冷静な現状分析と将来展望も垣間見ました。

 公演の裏話も面白かったですが、何よりも北海道で芝居をやり続けられる環境創りについての並々ならぬ熱意に感動します。足を運んでくれたお客さまに喜んで貰うために何ができるのか、ビジネスで言う「顧客満足」への飽くなき挑戦というのでしょうか、プロフェッショナルな姿です。

総勢、皆さん、お疲れさま!

総勢、皆さん、お疲れさま!

 思い起こせば、私が演劇に引き込まれたのは、5年前にこちら(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812)にも書きましたが、30数年前、東京の読売ホールで観た山本安英と宇野重吉の「夕鶴:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Yuuduru.html」、滝沢修の「炎の人:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Honono-Hito.html」の観劇からです。

 米倉斉加年さんはこの北海道公演の2年後に、80歳でお亡くなりになりました。北海道公演のチラシにあったように、最期まで舞台人としてその人生を全うされました。

 以下、チラシより~~~~~~~~~~~~~~

芝居のはじまりファースト・ステージは、師宇野重吉について全国の旅公演からでした。

そして、いま、ラスト・ステージ人生の最終章を、仲間と共に私は、全国の旅回りで・・・・生きたいと思っています―――

舞台の完成は観客の目によって仕上がります。いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観客を求めて旅に出る・・・・

いい芝居とは、観る人、創る人の生きる喜び、哀しみ、怒り、楽しみが―――

それぞれの人生がそれぞれの心の中に燃える―――

これが現実で生きる力となる。

そんな舞台をもって旅に出る―――

みなさんとお目にかかれる日を心より願っております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 演劇の放つ「力」というのでしょうか、それは舞台を創る人だけでなく、観る側の人の楽しみ、哀しみ、怒りが心の中に燃えることによるのでしょう。お二人と話をしていて、人と話をする楽しさを感じました、ありがとうございます。これからの活躍を期待すると同時に、微力ながら応援しています!