今年に入って2回目の枝廣淳子さんが主宰する「イーズ未来共創フォーラム(http://www.es-inc.jp/)」の異業種勉強会、通算第44回は「ビジネスと人権~身近な問題から考え、自社が取り組むべきことを理解する」、でした。
(http://www.es-inc.jp/network/forum/2017/nwk_id008884.html)
今年一回目はこちら ――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28724
毎回ここ(http://www.es-inc.jp/network/)に集まる方々から貴重なお話を聞いています。
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第44回「ビジネスと人権~身近な問題から考え、自社が取り組むべきことを理解する」
【ゲストスピーカー】
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
渉外部門チーフ/土井 陽子 様
世界の人権状況を知ってもらい、改善につなげるため、企業における人権の取り組みの推進を担当。前職では、電機メーカーのCSR部門で人権方針の策定や「ビジネスと人権」をテーマとしたeラーニングの実施、人権デューディリジェンスの取り組みに関わる。
有限会社エコネットワークス
代表取締役 野澤 健 様
CSR・サステナビリティ分野専門の調査、言語、エンゲージメント支援を通じて企業や自治体、NGOの取り組みをサポート。個を起点に世界に広がるパートナーのネットワークを通じて各地の課題や動向をウォッチしている。
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<手元メモから>
* 2011年に「国連ビジネス人権憲章」が発表されてから急速に「人権」がテーマとして進展
http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/resolutions_reports/hr_council/ga_regular_session/3404/
* コマーシャルの事例を取り上げて意見交換: ANA、鹿児島県志布志のふるさと納税、ほか
* 国際人権基準では「human rights」と複数「rights」になっていることに注目
* 「SDGs」の取り組みは全て「人権」
SDGs――> http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/17430/
* 昨今の先進的企業の取り組み: 人事部門、CSR部門、調達部門の三部門が連携
* 人権侵害がなぜ起きるのか
1) メンタルモデル(思い込み)人種と性別
2) 問題意識の欠如(女性、子供、障碍者等に対して)
3) 自社の実態を知らない
4) コスト・利益最優先の体質
それに対する対策~~企業においては方針・教育・発信 + 取り組み、が重要
1) ひとり一人の「気づき」を研ぎ澄ます
2) 外の眼を取り入れる
3) 現地のNGOのレポートを活かす
4) 経営者にリスクを理解させる :例えば、自社への告発を活かすプラン(シナリオ)の作成
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企業を取り巻く環境は国際社会の中で時々刻々変化していますね。私が所属する北海道経済同友会では、このようなテーマは殆ど話題になりません、世界との差がどんどん開いていく焦りみたいなものも感じる昨今です。負けずに情報収集と対策を練って改革を実践して参ります。