ホヤ from 八戸

Posted by 秋山孝二
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 先日、八戸の親戚から「ホヤ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A4」がクール便で届きました、北海道産の赤いものと少々違っていますが、私にとってはたくさんの思い出が詰まっています。

八戸からのホヤ

八戸からのホヤ

 東北・八戸出身の私の父は、私が幼いころからこのホヤだけは、殻をむいてお皿に盛るところまで、自ら台所に立って誰にも触らせませんでした。見よう見まねでさばき方を学んでいた自分は、先日久しぶりに丸ごとのホヤと向き合いましたが、何とか昔の感じで仕上がったから面白いものですね、忘れていないのですよ。

 居酒屋など外で出てくるホヤは、生でも酢の物でも塩辛でも、品よく薄く小さく切って出てきますが、自分でさばく時は、厚めに切って水洗いは決してせずに、その汁の中に漬ける感じで保存するのですよね。先日は酢をたっぷり入れて数日間朝昼晩味わいましたが、昔懐かしいホヤの風味が素晴らしかったです、歯ごたえもコリコリしていて、後味も最高でした。

 これを最初に食べた方には敬意を表します、それにしても何の変哲もない「ホヤ」の存在が、私にたくさんの思い出をくれました。最近特に思いますね、このような「本物」に出会ってしまうと、ごく普通のお店で出てくるものがみんな「ニセモノ」に感じてしまい、「こんなんじゃないんだよな~」と首をかしげる自分が不幸です、特に海産物は産地の旬のモノとの落差が大き過ぎますね。