ライブ・芝居ほか、今年も楽しみ

Posted by 秋山孝二
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 この数年、ライブ演奏とか芝居とか、自由になる時間を得たこともありますが、随分たくさん足を運んできました。今年も出来るだけ機会を見つけて、興味深いものを追いかけたいですね。

 2008年12月(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=170)、2009年1月(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=427)、2009年3月(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=741)と、この欄にも書き留めた白田路明(http://con-sent.net/peace/shirata_michiaki/index.html)くんのライブが、昨年末開催されました。

“あしあと”10周年記念コンサートのチラシ

“あしあと”10周年記念コンサートのチラシ

 10周年記念コンサートとなった今回のライブ、スペシャルゲスト・ピアニストの齊藤桃子さんとのコラボが素晴らしかったです。伝統と新しい試みとがバランスよく、自然な流れの中であっという間の時間が過ぎました。「疲れない」というのか、心地良いライブで、これからの活躍が一層楽しみになってきました。この10年にヨーロッパ公演も数回経験して、多様な観客の前で学んだことも多いのでしょう、今後も原点を見失わずに飛躍することを期待しています。 

 一方、年明けの3日夜には、昨年1月3日にお亡くなりになった高木(扇谷)孔美子さんの一周忌追悼公演として、朗読劇・北の本棚、原作・高橋揆一郎、構成・演出・斎藤歩、「観音力疾走」が、斎藤歩の朗読で上演され、その後に「偲ぶ会」も開催されました。作品のいのちに寄せる優しい眼差しが心に響きました。

一周忌追悼公演として

一周忌追悼公演として

 今から10年ほど前に、孔美子さんの多大な寄付の申し出が切っ掛けとなり、マンション地下倉庫部分が劇場・スタジオへと整備されて、シアターZOO(http://www.h-paf.ne.jp/ogist/)開設につながりました。現在、この施設は演劇財団の創作活動に無くてはならないものになっています。

 「偲ぶ会」で斎藤歩は、「今日の朗読は、自分が孔美さんに言った通りの振り付けでやってみたのでけれど、自分で演じて見て、本人が足を骨折している時も無理な演出を強要した気がして、誠に申し訳ないことの数々でした」と、涙をこらえて語っていました。

 高木孔美子さんはじめ、演劇に寄せる熱き思いの数々が、今の北海道演劇の基盤を創ってきたのでしょうね。故人を偲ぶと共に、あらためて「情」の奥行きを感じるひと時でした。