いいね!さっぽろ給食リサイクル

Posted By 秋山孝二
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 第19回「生ごみリサイクル交流会2011:http://www.taihika-kyokai.or.jp/kouryu/19th/19th.htm」が、東京の早稲田大学で開催されました。昨年、一昨年も参加しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81%9F%E3%81%84%E8%82%A5%E5%8C%96%E5%8D%94%E4%BC%9A)。

 今年の全体会・事例報告では、集まった500名を前に、「さっぽろ学校給食フードリサイクル・・・学校、行政、地域、農家の輪をつくる:http://www.city.sapporo.jp/kyoiku/top/kyushoku/recycle/recycle.html」として、札幌市教育委員会栄養担当 係長 田村 理都子 さん、元札幌大学 教授 綱島 不二雄 さんのお二人から実践発表がありました。札幌市民の一人として、当日会場で大変誇りに感じました!

早稲田大学国際会議場で発表する田村さんと綱島先生

早稲田大学国際会議場で発表する田村さんと綱島先生

  当日配布のパンフには、~~~~~~~

 「○○ちゃん、作り方よく知ってるね」「給食おいしいね」。こどもたちだけでなく、先生方の職員室での会話もはずむ。フードリサイクルは、2006年4月、モデル校2校でのスタート。2011年は95校が参加。きっかけは、2005年8月の調理員講習会「地産地消にもう一品加える学校給食」である。フードリサイクルの大切さを教育委員会が重視。関係する環境局、農政局との合議をすすめ、4ヵ月で次年度開始にこぎつけた。実践校では、保護者も大ハッスル。年2回の「連絡会議」は、企業、農協、給食会、学校長、栄養教諭、調理員、市役所(環境・農政・教育)がメンバーである。さらに大きな輪をめざす。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~とあります。

 なかなか縦割り組織の中で難しい取り組みだったとは思うのですが、綱島不二雄先生のリーダーシップと田村 理都子さんの実践力・説得力で、素晴らしい実践の成果を挙げられました。以下、お二人の報告からいくつかキーワードを。

* 美味しく、楽しく、「リサイクル」

* 生ゴミ燃やすな!行政は情熱燃やせ!!

* 「リサイクル」は、「人の輪」であり、それは子どもたちに「社会を見せる」効果となる

* 「リサイクル」に学校教育が入ってくると新たな質的レベルアップとなる:授業科目に展開、すなわちカリキュラムに組み入れること、体験活動から考える場面を創り出し、それが次の体験活動のレベルを上げる好循環

* 「もったいない」、「ありがとう」の言葉の持つ意味を実感として理解出来る

* 学校・家庭・地域の協力体制が生まれる

 以前、綱島先生が札幌にいらっしゃった時に、私はこの取り組みを伺っていました。昔、山形県鶴岡市で綱島先生が取り組んだ学校給食での実践に裏付けられた、本当に素晴らしい活動です。当日、大変控えめに語られていましたが、開会前、会場入口で先生と個別にお会いしてのお話では、現在、仙台で宮城県復興会議の市民代表として率先して行動されているとのことでした。いつも変わらずに、優しく市民・子どもたちを見つめる姿に感動します。

 一つだけ残念だったのは、札幌市内には、民間企業、市民活動として幾つかの「生ゴミリサイクル」を実践している方々がいるのを承知していますが、この事例は「札幌市関係団体」で完結していて、今後はもっと多様な活動者の参画も取り込めば、さらに進化したリサイクルに発展すると思います。

 しかし、190万都市の札幌で、短期間にこのような実践を行うことが出来たのは、今後ほかの新しい取り組み、たとえば「代替エネルギーの検討・導入」、「冬の除雪体制」等にも、きっと良い波及効果を生み出すと思います。今、任にある方が出来ない理由を挙げつらうのではなく、まず意識を変えてやる気になる、そしてネットワーク形成をしてやって見る、そして結果を検証する、「やれば出来る!」、そんな市民力に期待したいですね。

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