全席「優先席」

Posted By 秋山孝二
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 海外旅行では、カルチャーショックというのが顕著ですが、日本国内でも結構感じる時もあります。先日、、横浜の市営地下鉄の車両には、「全席、優先席」との表示がありました。また、たまたま乗った私鉄車両の椅子に腰掛けて、少ししてからドアを何気なく見ると「女性専用車両」とピンクの文字で書いてありました。一瞬「アレッ」と思いましたが、「土・日は除く」ともその下にあり、ホッとしましたが。まあ、専用車は名古屋にも札幌にもありますからそれ程違和感はありませんが、以前なら「ここの椅子に座ってよいのかな」とか、「この車両に乗っていいのかな」などとは意識もしなかったのに、時代も変わってきていますね。

「全席、優先席」というメッセージは面白いですね。新千歳空港と札幌駅の空港ライナーという電車では、いつも限定された「優先席」を巡って面白い光景が見られます。私は、退屈な会議とか何となく本を読む気にならない電車内の時は、目の前で繰り広げられる光景を、舞台上の芝居に見立てて楽しんでいます。まさに「劇的」に、勝手に自分のシナリオにしながら観客気分となります。「優先席と書いてあるけれど、お年寄りが来たら代わればいいや」と言いながら、結局どんな人が来ても立つ気配のない人。そうかと思うと、空いている車内で、如何にも疲れている若者が優先席の横で立っている姿。「空いてるのだから座ってもいいのでは」と水を向ける事もしばしばです。

もう一つ、ある夜8時頃でしたが、東京の私鉄に乗っていると、一つの車両に居るお客さんの私以外の人全員が携帯電話と向き合っていました。風景が昔と一変している、寝てるか携帯電話操作中かの日本国民事情です。

電車といえば、昨年「それでも、ボクはやっていない」という映画が上映されていました。http://www.soreboku.jp/index.html   なんとも恐ろしい映画でしたが、ある男性の若者は、「あれは若い男にとってはホラー映画だ」と言っていました。以前はそれ程感じなかったのですが、最近は都内のラッシュアワー時、電車内での人との距離は、私はどうも息苦しくてすぐに降りたくなります。いつでも犯罪者になってしまう、そんな身の危険(?)を感じる昨今です。

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