NHKテレビのシリーズ『映像の世紀~バタフライエフェクト』、ここでの記事も6番目、今回は『ロケット開発』がテーマでした、知らない事実も多々あり、大変興奮しましたね。
* 『バタフライエフェクト』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%80%8E%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A8%
物語の発端は一つの小説、これがバタフライエフェクトをもたらします。
一人はドイツのヴェルナー・フォン・ブラウンです。
第二次大戦ではナチスに協力し、恐怖のV2ロケットを生み出しました。
そして戦後にアメリカに亡命し、アポロ計画の推進者として名を馳せました。
それを揶揄してこんな歌も(http://blog.livedoor.jp/yojisekimoto/archives/52577034.html)。
一方ソ連では、セルゲイ・コロリョフです。
ヴォストーク1号で人類初めて地球を一周して無事戻ってきたユーリイ・ガガーリン、その開発を立ち上げ推進したのがコロリョフです。
大気圏に再突入するとき激しい衝動に見舞われて、最終の安全装置で宇宙船カプセルから2キロ以上離れた地点に彼はパラシュートで着陸、後の報道では下のスケッチのように報道されたそうです。
コロリョフの存在は開発時から打ち上げ成功後も一切秘密されて、正大なモスクワ・赤の広場のパレードにも登場することはなく、ただ、後の死去に伴う葬儀でクレムリン前のこの場に安置されたそうですね。
アポロ計画で月面着陸に際して、更に秘めた立役者も紹介されていました。最後の安全装置としての『再起動プログラム』の開発者のマーガレット・ハミルトン。月面着陸直前に制御用コンピューターが飛行士の誤操作でロックした時に、このリスク回避プログラムが働いて人類初の月面への一歩が実現しました。
そしてこの番組の最後の言葉。
第二次大戦時の立ち位置はじめ、戦後の当時のアメリカ、ソ連、ともに国家の威信を掛けての政治的必要性から、科学者たちの英知が結果的に支えることになってしまった、歴史の難しい事実を炙り出していました、貴重な映像で伝える素晴らしいシリーズ番組です、まだまだ続き楽しみです。