今年の会議のテーマは、「北海道命名150年 これからの50年を考える」。基調講演は二つで、ともに内容の濃い素晴らしい問題提起でした。
今回の私の皆さんへの事前メッセージは以下の通り、皆さんに参考資料として、秋山財団で昨年・今年と連続で開催された「保阪正康さん連続講座」の要約をお配りしました:
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< テーマ『北海道命名150年 これからの50年を考える』について思うこと、ディスカッションしたい内容 >
【再確認したいこと】 北海道のアイデンティティとは?
* 北海道から見る「日本の近代史」
* 北海道が日本の近代に果たした役割
* 幕末から明治にかけての各藩からの移住の歴史
【自立への道:未来戦略の模索】 キーワードは「多様性」!
* 再生可能エネルギーの展望(各地の固有の資源を活かして)
* 第一次産業、特に農業の基盤強化
* 移動・輸送インフラとしての鉄道の再構築
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【 基調講演 1 】
増田隆夫 氏 北海道大学大学院工学研究研究院長
https://www.eng.hokudai.ac.jp/greeting/
http://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/cse/
<私の手元メモより>
* ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点構想(https://www.eng.hokudai.ac.jp/others/robust/index.html)
* 「日本フードバレー構想 in Hokkaido」:AI、ビッグデータ、ロボット、通信等、「Society 5.0」ベースにおける「『食』のバリューチェーン」 ――>フィールドのRobust(ロバスト)化
* 「見える化」による次世代防災 (エネルギー、水、食、環境、貧困、テロ、病気、教育、民主主義、人口)、最終的には、「エネルギー問題」と「人口問題(就業者分布等)」に絞り込まれるのではないか
* 丹保先生がおっしゃる「開放型発展」から「閉鎖型発展」へ: 自立を目指して、本来の地産地消
【 基調講演 2 】
米沢則寿 氏 帯広市長
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/seisakusuisinbu/kouhoukouchouka/sicyounoheya.html
<私の手元メモより>
* 「フードバレーとかち」~加速化の時代における「フロー」の創造~
* 「フードバレーとかち」は仕事づくり、人の流れ(十勝を必ず通る)、日本の革新者たちを創る
* 例えば、「食・農×ICT」、「食・農×デザイン」、「食・農×高等教育」、「食・農×国際協力」等
* 「フードバレーとかち」を支える「とかちイノベーションプログラム」創設
http://www.tokachi-zaidan.jp/tz_detail.php?id=43
* 絶対数ではなく、「率」で見せる
* 人が人を呼ぶ好循環、子どもを二人育てられる生活基盤づくり
* 失敗への寛容さとリスペクト
【 IBM time 】
鶴田規久 氏 日本アイ・ビー・エム執行役員
https://japan.cnet.com/article/35059747/
<私の手元メモより>
* データは21世紀の新たな天然資源
基調講演後の分科会討論、二日目の分科会討論、全体討論、いずれも内容のある興味深い議論が続きました。心に残ったキーワードは以下の通りです。
* 「ギグ・エコノミー」 https://www.ifinance.ne.jp/glossary/global/glo240.html
* スペシャリストを育てる環境をどう創るか、これまでのキャリアパスの限界:大企業の悩み、中小企業の可能性
* 地域を好きになる基礎固め――>外に出てみる環境づくり:フロンティア精神
* 人を見つけ出す力、人とのつながりを創り出す
* 「実現力(やりきる)」
* 流通資本:北海道にお金が落ちる仕組みづくり
* 「北海道」として何か議論するよりも、「とかち」、「オホーツク」等、それぞれがそれぞれで議論すべき
* 「知財プラットホーム」、人が集まる環境を創る
* 地域への思い、強みは「つながり」、常に挑戦し続けること、「場」づくりの重要性