このところ、燃料電池車のトヨタ「MIRAI(http://toyota.jp/sp/fcv/)」発売ほか、「水素」を巡る話題が注目を浴びています。「移動手段」としてだけでなく、「走る発電所」機能も目が離せません。燃料としての「水素」、次のイノベーション、化石燃料に代わる自然由来のエネルギー源等、次世代に向けた夢をのせてです。
札幌でも公開シンポジウム(http://www.mlit.go.jp/report/press/hok07_hh_000050.html)、北海道経済同友会・環境問題委員会で関連するお話が続きました。シンポジウムでの室蘭市・青山剛市長のプレゼンは素晴らしかったです、街づくりの視点からの説得力が。
興味深い講演三題
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< 公開シンポジウム「北海道における水素社会の実現に向けて」の開催 >
持続可能な社会の構築に向けて、北海道に賦存する風力等の豊富な再生可能エネルギーを有効活用する手段として、水素が注目されています。第7期北海道総合開発計画では「水素エネルギーの産官学連携による研究開発や事業化・企業化を促進する」ことが位置づけられています。この度、国土交通省北海道局、北海道開発局及び北海道では、北海道における水素社会を将来的に実現するための取組について、関係者の認識を共有することなどを目的として公開シンポジウムを企画し、下記のとおり開催しますので、お知らせします。
記
1.日 時:平成26年11月20日(木)13:30~17:00
2.場 所:ロイトン札幌 2階リージェントホール(札幌市中央区北1条西11丁目)
3.主 催:国土交通省北海道開発局、北海道
4.内 容:
特別講演「これからの北海道を考える」 北海道大学名誉教授(前北海道大学総長) 佐伯浩
講演「北海道における水素の可能性」 北海道大学大学院工学研究院教授 近久武美
講演「室蘭から北海道水素社会を創る」 室蘭市長 青山剛
パネルディスカッション「北海道における水素社会の実現に向けて」
コーディネーター:北海道大学大学院工学研究院教授 近久武美
パネラー :イワタニガスネットワーク㈱開発担当部長・谷義勝、㈱東芝次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム統括部長・大田裕之、トヨタ自動車㈱技術統括部主幹・三谷和久、北海道環境生活部環境局地球温暖化対策室長・白野暢、国土交通省北海道局参事官・桜田昌之
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昨年3月に訪問した「独立行政法人 産業技術総合研究所:http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html」の「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/」でのお話を思い出し、いよいよ水素の時代到来を実感する昨今です。
技術的には水素活用はかなりの可能性が見込まれますが、幅広い普及となると消防法、水素供給とか従来の法規制等が縦割り行政の弊害で、なかなか実用化への道は険しいようですね。さらに、自動車産業では、これまで培ったエンジンが不要になるために、関連産業の雇用とか技術の問題も大手メーカーにとっては課題と聞いています。モーターで動く自動車、まさに画期的イノベーション故に、従来形成してきた産業のリストラクチャリングにもつながるのですね。せめてハイブリッド車で繋ぎながらのソフトランディングを模索するのでしょう。今年度の北海道経済同友会のテーマは、「北海道における水素社会の展望」です。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16121
水素情報はこちらも分かりやすい、さすがにトヨタ!――> http://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/