変わりゆく東京 2023!

Posted by 秋山孝二
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 先日は「寺島文庫戦略経営塾」が東京渋谷で開催されました。変わりゆく東京の象徴の一つ、渋谷地区再開発についてのプレゼンもあり、あらためて21世紀の東京の変貌ぶりを目の当たりにした次第です。

* 「寺島文庫戦略経営塾」関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E6%96%87%E5%BA%AB%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%A1%BE

 思い起こせば1969年2月に、私は大学受験の為に札幌から汽車で函館、青函連絡船、青森から夜行と乗り継いで、早朝の上野駅に到着しました。当時、大学生の兄が住んでいた渋谷の並木橋近くのアパートから、山手線代々木駅で総武線に乗り換えて西千葉まで受験に行ったのです。本来志望していた東京教育大学の入試が無くなり、同じく当時国立一期校だった千葉大学を受験するために、船橋駅を過ぎて新検見川駅近くだったと思います、小川に揺られる磯舟を見ながら、何となく都落ちした気分になったのを今でも覚えています。

 試験が終わってから発表まで2週間くらいあったでしょうか、札幌に戻って再度出てくるのも面倒だったので、私は高校卒業式を欠席し、その間、渋谷周辺を毎日ウロウロしていました。その時に、あの寺山修司の「天井桟敷館」がオープン直後だったかと。一体何だろうかと思いながら前を行ったり来たりしたのですが、何となく不気味で、札幌から出てきたばかりの10代の私には怖く、どうしても中には入ることができませんでした。

* https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A1%9F%E6%95%B7_(%E5%8A%87%E5%9B%A3

* 寺山修司関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8

 そんな私の時代を思い出しながら、先日は経営塾終了後に渋谷駅に向かって歩くと、当時の場所は高層ビルが立ち並び、更にGoogle Japan本社、東急村の再開発の建設で大きく変貌していました。

 更に東京は渋谷地区ばかりでなく、浜松町周辺も馴染みの貿易センタービルも解体になり、新しい高層ビルが建ちそうです。

 思えば、私の東京暮らしからすでに50年近く経つのですから、変わりゆく街並みもある意味当然なのかもしれませんね、あちこちに立つクレーンの光景は、しかしながら私の眼には何とも無機質な都会の風景と映ってしまうのですが。

『あしたのジョー』、今再び!

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 NHK教育『アナザーストーリーズ~運命の分岐点』シリーズの年明け、『あしたのジョー 時代と生きたヒーロー(https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/schedule/te/G94L58GLG6/』は私の世代のヒーローであり面白かった。1967年から少年マガジンで連載が始まった「あしたのジョー」。コミックスの発行は累計2000万部を超え、いまだに根強い支持を集めています、矢吹丈の声はあおい輝彦だったのですね。

* 『あしたのジョー連載開始50年記念』ーー> https://joe-50th.com/

 強者に敢然と立ち向かうジョーの姿は学生運動の若者たちに勇気を与えていました。よど号ハイジャック犯たちのメッセージにも「あしたのジョー」のフレーズがあり話題になりました。劇作家の寺山修司はジョーのライバル力石徹の死を受けて葬儀を企画、その死の意味を問いかけました。『巨人の星』の花形満と似た立ち位置でしょうか、いずれも懐かしいですね!

* 寺山修司の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8

懐かしの力石徹!

懐かしの力石徹!

再度、三沢・青森への訪問!

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 今年は雪が少ない札幌、三が日の早朝に一回だけ少ない雪を除けました。

早朝日の出前!

早朝日の出前!

 この数年、新渡戸稲造繋がりで盛岡・十和田へ足を運ぶ機会が増えていますが、昨年末にも三沢、青森に行く機会がありました。大雪でJRが運休だったり道路も積雪で交通渋滞でなかなか苦戦でした。

 まずは『八甲田山雪中行軍遭難資料館http://www.moyahills.jp/koubataboen/』。小説・映画・テレビでも再三取り上げられている明治期の雪中行軍遭難です。今回資料館を訪問して、「実は」といった幾つかの秘話もあり、改めて当時の状況下における陸軍の機密ゆえの真実を知ることができました。青森隊と弘前隊との比較から浮かび上がる当時の陸軍の不協和音等、「歴史は後から造られる」、しっかりした検証が私たちに課せられた使命ですね、今もその体質が日本国政府・官僚の中に強く残っているからです。

 一昨年に続いて、『三沢市寺山修司記念館(https://www.terayamaworld.com/museum.html』も訪問しました。

* 一昨年訪問時の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37283

~~~~~~~HPより

 当館は遺族の寺山修司の母はつ氏より三沢市に寄贈された遺品を、保存公開するために約3年の歳月をかけ建設されました。寺山修司と親しかった粟津潔氏のデザインをもとに、九條今日子氏をはじめとする元天井棧敷のメンバーなど数多くの関係者のアドバイスを得て平成9年 7月に開館を迎えました。

 延床面積約833平方メートルの展示棟とホワイエ棟が渡り廊下でつながり、上空から見るとその様はテラヤマ演劇・映画の小道具として登場した「柱時計」を彷彿とさせます。ホワイエ棟外壁には149枚の陶板が貼り込まれ、寺山氏と交流のあった約30人のメッセージ陶板がテラヤマ作品を題材にしたものとともに、にぎやかに彩っています。テラヤマ芸術はもとより、当市の総合芸術発信基地としての一翼も担っています。

~~~~~~~引用 おわり

特別展も

特別展も

 三沢市の名物『ほっき丼』にたくさんのバリエーションがあることも初めて知りました、今回はそのうちの一つだけでしたが。

2020年、イノベーションの年に!

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 皆さま、2020年明けましておめでとうございます。新しい年の元旦を、我が家は静かに迎えました。今年の札幌は例年に比べて雪が少なかったのですが、年末からの雪で元旦は昼もマイナス5℃と真冬日となっています。

新雪ががうっすら積り

新雪ががうっすら積り

 テレビでは、2020東京オリンピック・パラリンピックと年末・年始大騒ぎですが、私としてはもっと大切な課題への取り組みがあり、秋山財団の活動他、責任ある立場の諸団体のイノベーションに注力するつもりでいます。

 昨年末から話題を二つ。

 まずは、秋山財団でおせわになっているご夫妻がニセコにクリスマス休暇の帰りに札幌に寄られて、お昼をご一緒しました。そこでのお話が大変面白かったのでご紹介します。

* スキー場でのマナーは、ヨーロッパに比べて日本では皆さん大変礼儀正しく、衝突してくるスキーヤー・スノーボーダーは殆どいない。ヨーロッパでは初心者がスピードを出しているので大変危険。

* ニセコ比羅夫では、どのレストランでも夕食時の予約が混んでいて、一週間前くらいでも予約を断られている。インバウンドのお客さんに対して絶対的な施設の不足ではないか。

* レストラン・コンビニで働いている外国人も多く、大学の留学生もかなりいた。

* 日本の外国人滞在を巡っての手続きが複雑で時間が掛かり、かなりの人たちがそのプロセスで諦める場合が多い。滞在許可の延長よりも、手続きの簡素化が急務ではないだろうか、すべての申請業務で言えること。

* 日本は、明治時代初期に、海外に多くの人々が出て行って近代化を学び、今の近代日本の基礎を創った歴史があるのに、1990年代以降の日本は、「失われた数十年」と言いながら、海外から学ぶことをせず内向きで、従来型を守るだけの経営者マインドは心配、特に日本の金融機関は国際金融の潮流を学ぼうとしておらず、日本企業は世界から遅れをとってしまうのではないか。

 2時間半を越える昼食時のやり取りは、今の日本の課題を鋭く指摘する事柄で、有意義だったので書き留めました。

 もう一つは、もう15年以上続いているFM三角山放送の『丸山哲秀・先生人語年末スペシャル』に今年も出演、1時間少々、いろいろしゃべりました!

右が丸山哲秀先生

右が丸山哲秀先生

 同じ歳の丸山哲秀先生とは、背景の時代もほぼ同じ、寺山修司を巡っての話題でも共通項が多く、気持よくお話をした1時間少々でした。

 今年は私自身、幾つかの団体の責任者を次の世代に譲る、或いは譲っていく準備をする年だと思っています。時間はあっという間に過ぎてゆき、知らず知らずに長期政権になってしまうので気を付けなくてはと自戒しています。今年も皆さまには何かとお世話になるかと思います、変わらずよろしくお願い致します。

やっと実現、寺山修司記念館 ほか!

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 今回、『IANZOサミット』が十和田市で開催だったので、前日に、これまで行きたくて行けなかった三沢市の『寺山修司記念館(https://www.terayamaworld.com/museum.html』を訪問しました。「書を捨てよ、街に出よう!」は、私の大学時代を象徴するフレーズでした。

奇抜な建物・玄関への道

奇抜な建物・玄関への道

舞台上と舞台下

舞台上と舞台下

彼と一緒に!

彼と一緒に!

彼の作品をイメージして後の方々が

彼の作品をイメージして後の方々が

 裏の散策道を登っていくと、素晴らしい眺望も。

裏の散策道を上がると

裏の散策道を上がると

作品の一ページ

作品の一ページ

 夕方には十和田市に入り、『称徳館(http://komakkoland.jp/facility_shoutoku.html』、馬の博物館にも足を運びました。十和田と馬の歴史的関係、『絵馬』に象徴される神としての馬の存在等、貴重な資料の数々、外せない十和田の郷土の歴史を垣間見ました。

正面玄関

正面玄関

十和田の馬の歴史

十和田の馬の歴史

 それぞれの博物館は、それ程多くの方々が押し寄せるといった雰囲気の場ではないのでしょうが、しっかりと歴史として記録する、書き記しておくといった、地元の方々の真摯な姿勢に心を打たれました、人であればその人の人生、地域の営みであればその歴史を尊重すること、その土地の民度によるのでしょうね、サミットの前の意義深い見学となりました。

第3回INAZOサミット @ 十和田 (中)

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 サミット初日の27日は、開始前の9時から札幌組の三上節子さん、この日の朝に八戸港フェリーターミナルに苫小牧から到着した遠藤大輔くん、私の3人で、展示物(模造紙5枚に9枚ずつ、秋山作成のパワーポイント画像を三上さんが自宅で貼り付けたもの、キャプション付き)を会場の壁に養生テープで貼り付け、ほか展示ボード2枚に遠友夜学校校舎の時代順の写真、建設予定の記念館の完成予想図、7回分のフォーラムチラシなど、活動の写真の掲示、会場ホワイエに書籍販売コーナー設置、などを行いました。展示は大変好評で、画像の写真を撮る人が何名もいました。書籍ではこれまで北海道大学東京同窓会から受けた寄贈本のほか、藤田正一先生から『日本のオールタナティヴ』5冊、発表者谷口稔氏より『新渡戸稲造ー人格論と社会観ー』3冊の寄贈も受けての販売となり、心から感謝申し上げます。

 サミットはまず開会式典から、この部分の写真は今現在ありません。

開会宣言 大会長 中野 英喜 氏(「幻の穴堰」オーナー)

来賓挨拶 十和田市長 小山田 久 氏

実行委員長 小笠原 カオル 氏(NPO法人十和田歴史文化研究会理事長)

約170名の参加者で大盛況

約170名の参加者で大盛況

 基調講演は松沢幸一明治屋代表取締役社長で、テーマは、『稲造博士の思いを会社経営に生かす』です。

* 昨年の盛岡『命日祭』の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34514

基調講演

基調講演

 続いては事例発表、私もトップバッターで20分間発表しました。

① 北海道地区(北海道)秋山 孝二 氏(新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事)

テーマ「6年間の活動を踏まえた札幌市への提案」

② 東北地区(青森県) 北川 博美 氏(むつ市/ 元東通小学校長)

テーマ「新渡戸の人々と川内町」

③ 関東地区(東京都)高橋 和の助 氏(井荻みんなの学校主宰)

テーマ「子育てにも使える武士道」

④ 関西地区(岐阜県)酒井 美香 氏(バイオグラフィー研究家)

テーマ「私の中に生きる新渡戸稲造」

⑤ 関東地区(東京都)谷口 稔 氏(恵泉女学園特任教授)

テーマ「台湾糖業政策にの植民地政策」

⑥ 開催地区(十和田市) 伊藤 一允 氏(青森県文化財保護境界常任理事)

テーマ「稲造博士の源。傳と十次郎」

 残念ながら私の発表の様子は手元に写真がないので谷口先生の写真を掲載します。

谷口稔先生のプレゼン

谷口稔先生のプレゼン

 発表の最後は特別参加で、青森大学薬学部教授の清川繁人先生、テーマ「南部と津軽ー江戸期における忍びの暗躍?」、忍者クラブの学生3名が忍術パフォーマンスを披露しました。江戸期の諜報機能として、南部藩は蝦夷地の「シャクシャインの戦い」でも関わっていたようです。

特別出演:青森大学の忍者部
特別出演:青森大学の忍者部

 続いてはパネルディスカッションでした、大変内容の濃い素晴らしいコメントの数々。

テーマ / 平和主義者・教育者・国際人稲造博士の思い出を、明日へ

~パネリスト~

青山 淳平 氏(ノンフィクション作家、映画『松山捕虜収容所外伝?ソローキンの見た桜』の原作者ほか)

高橋 裕子 氏(津田塾大学学長、アメリカ史学会運営委員会代表、ジェンダー史学会常任理事ほか)

藤井 茂 氏(新渡戸基金理事長、『新渡戸稲造事典』共著者ほか)

~コーディネーター~

神 重則 氏(みちのく銀行参与)

 地元愛媛県出身の青山淳平氏の調べた「松山事件」の真相、高橋裕子学長の新渡戸の津田梅子の女子教育への協力は、含蓄のあるメッセージが続きました。神さんのコーディネートも、十分な準備と周到な構想で素晴らしかったですね。

続いてはパネルディスカッション

続いてはパネルディスカッション

松山事件の詳細

松山事件の詳細

津田梅子と新渡戸稲造との親交

津田梅子と新渡戸稲造との親交

 苫小牧からこの日朝八戸港到着フェリーで駆け付けた遠藤大輔くんは、今度は八戸港からのフェリーで帰途につくために夕方、会場を後にしました。翌日早朝、苫小牧港に到着し、行きに置いておいた自分の自転車で職場に直行という強行軍、本来は、私と一緒に前日は三沢の寺山修司記念館を見学して、道中一緒の予定でしたが、8月の苫小牧転勤で一時は参加を諦めたのですが、何とフェリー使用という奥の手で10時間少々の十和田滞在を実現したのです。今どき珍しい根性のある若者、私たちの会のメンバーとして誇りに思います、お疲れさま、そして、ありがとう!

大盛況! 札幌演劇シーズン夏 2019

Posted by 秋山孝二
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 札幌の恒例行事となっている「札幌演劇シーズン夏」、先月キックオフで始まりましたが、一か月5演目が大盛況のうちに終了しました(https://s-e-season.com/)。

 今回もバラエティに富んだ作品ラインアップ、幅広いお客さまで賑わっていました。昨日、関係者の反省会がありましたが、若い世代はSNSで瞬時に評判が広がったり、比較的高齢の方々は特に女性は口コミによる宣伝が協力とのことでした。来年熱以降は、さらに持続可能で質の高い演劇公演に向けて企画・推進体制もさらに充実することを検討中とか。益々楽しみですね。

* キックオフの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36309

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレット表

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「札幌演劇シーズン2019-夏」

2019年7月27日(土)~8月24日(土)
北海道 かでる2・7 ほか

劇団新劇場「二人の長い影」

2019年7月27日(土)~8月3日(土)
北海道 ターミナルプラザことにパトス

作:山田太一
演出:山根義昭

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレットより、劇団新劇場「二人の長い影」紹介ページ。

演劇専用小劇場BLOCH PRESENTS「野村大ひとり芝居傑作選」

2019年8月3日(土)~10日(土)
北海道 演劇専用小劇場 BLOCH

作・演出:ツマサキ舞台

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレットより、演劇専用小劇場BLOCH PRESENTS「野村大ひとり芝居傑作選」紹介ページ。

風蝕異人街「青森県のせむし男」

2019年8月10日(土)~17日(土)
北海道 かでる2・7

作:寺山修司
演出:こしばきこう

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレットより、風蝕異人街「青森県のせむし男」紹介ページ。

弦巻楽団「ワンダー☆ランド」

2019年8月10日(土)~17日(土)
北海道 生活支援型文化施設 コンカリーニョ

作・演出:弦巻啓太

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレットより、弦巻楽団「ワンダー☆ランド」紹介ページ。

シアターZOOプロデュース 劇のたまご公演「ぐりぐりグリム~シンデレラ」

2019年8月17日(土)~24日(土)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru クリエイティブスタジオ

原作:グリム童話「灰かぶり」
脚本・演出:斎藤歩

「札幌演劇シーズン2019-夏」パンフレットより、シアターZOOプロデュース 劇のたまご公演「ぐりぐりグリム~シンデレラ」紹介ページ。

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 今回新たに「キッズプログラム」が加わり、小さな子供たちも大人と一緒に参加・観劇でした。

開場前から学童保育の子たちも並んで
開場前から学童保育の子たちも並んで
開演前に一緒に小道具を作成!開演前には小道具作成にもたくさん参加して

ゴドーを語る @ ZOOサロン 

Posted by 秋山孝二
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 今年の師走、サミュエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」を札幌文化芸術劇場hitaruのオープニングシリーズとしてクリエイティブスタジオで公演します。新しい劇場の創造スタジオに、かつての寺山修司作品には欠かせない存在であり、2016年には野村萬斎演出による「マクベス」でも札幌の舞台に立った特異な身体性を誇る二人の怪優、福士惠二と高田恵篤を東京から招きます。

* 札幌文化芸術劇場hitaru(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html

* クリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/facility_creativestudio.html

* http://www.h-paf.ne.jp/program/godot/
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キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
福士惠二
高田恵篤(演劇実験室◎万有引力)

鶴田茉夕(劇団ひまわり)

スタッフ

演出助手:櫻井幸絵(札幌座)
舞台美術デザイン:島次郎
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール)
舞台監督助手:横尾寛(ヨコオ制作所)
大道具製作:アクトコール
照明プラン:大野道乃
照明オペレーター:札幌文化芸術劇場hitaru
衣裳デザイン:磯貝圭子(札幌座)
衣裳製作:山本菜穂(札幌座)
小道具:高子未来(札幌座)・熊木志保(札幌座)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
撮影:田邊馨(studio COPAIN)
著作権代理:(株)フランス著作権事務所
制作協力:劇団ひまわり・エヌチケ

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混迷を深め、閉塞感が漂う世界
絶望的で笑えない限界に陥った人間の状況を嗤う名作
現れない救世主を待ち続けるこの作品を
札幌から、世界へ。

 今回、演出・出演している北海道演劇財団専務理事の斎藤歩は語っています。

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 アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットが執筆したこの戯曲は、1953年の初演以来、世界中の演劇人に大きな影響を与えてきました。「ゴドー」は世界中で、勿論日本においても現代演劇の世界遺産的作品として知られ、上演が繰り返されています。「ゴドー」をヒントに創作された作品も数限りなく、第二次世界大戦という人類最大の殺戮が行われた直後のヨーロッパで創作されたこの作品がその後、世界各地の紛争や大災害の起こった場所の劇場でも、繰り返し上演されてきました。北海道の網走刑務所では串田和美さん演出で緒形拳さんが出演した「ゴドー」が2000年に上演されています。
 「ゴドー」という救世主をひたすら待ち続けるこの滑稽な作品が、長い景気低迷や未曽有の大災害に繰り返し見舞われ、閉塞感が漂い、救世主をイメージすることすら難しい現代日本を生きる私たちに何を問いかけるのでしょうか。

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 先日は、札幌のシアターZooで、出演する4名の役者の方々を招いてZooサロンが開かれました。関係者、サロン会員ほか満席の中、1時間のトークと懇談は一つの公演を間近でみたような面白さ、さすがに大人の役者4人は懐深く、言葉にも味がありました。斎藤歩は、「日本ではこの作品を『不条理劇』として、難しく考え過ぎているのではいか。もっとシンプルに『面白い』でいいと思う」と。そして、日常の会話のやり取り、会議での方がよっぽど「不条理」な場面が多い、とも。私も全く同感でした。

斎藤歩さん

斎藤歩

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

 私は今のところ、公演前の4人のトークイベント、公演は初日、中日、千秋楽と3回の観劇予約を入れています。舞台、照明設定も一流の方々で斬新なようで、新しい舞台のオープニングに相応しい伝説の舞台となりそうです、本番が楽しみですね。

「弥々」 by 毬谷友子

Posted by 秋山孝二
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 毬谷友子(http://www.mariyatomoko.com/さんの一人芝居「弥々」の公演、アフタートークは魅力的でした。この作品の作者、劇作家・矢代静一さんは、お父さまで、お母さまは女優の山本和子さんです。

毬谷友子一人芝居のチラシ

毬谷友子一人芝居のチラシ

いとしい、いとしい、おひと

いとしい、いとしい、おひと

HPから~~~~~~~~~~~~~

まりやともこ○東京生まれ。1985年宝塚歌劇団を退団後、舞台を中心に活動。1987年RSC( ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)エイドリアン・ノーブルに師事。以来、野田秀樹(『贋作・ 桜の森の満開の下』『野田版・真夏の夜の夢』他)蜷川幸雄(『天保12年のシェイクスピア』『雨の夏30人のジュリエットが還ってきた』他)ロベール・ルパージュ(『マクベス』『テンペスト』他)坂東玉三郎、串田和美 等にその感性を認められ、絶大な信頼を得ている。また、オペラアリアからエディット・ピアフまで、幅広いジャンルを歌う音域には定評があり、変幻自在に変わる声はヨーヨー・マから「YOUR VOICE IS MUSIC」と賛辞を得た。父でもある矢代静一・作/毬谷友子・主演・演出の一人芝居『弥々』では、16歳~72歳までの波乱に満ちた女の一生を演じ、数々の賞を受賞。ニューヨーク、リトアニアでも好評を博す。また、矢代の代表作でもある戯曲『宮城野』を映画化、主演。昨年から、映像の仕事も再開。最近の舞台出演作に、寺山修司作『上海異人娼館』など。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 16歳の少女から72歳の老女までを、観衆の注視の中を一人で演じ分ける姿は、実に素晴らしいですね。良寛が弥々のことを詠んだ漢詩が舞台を引き締めていて、可愛くもあり、哀れでもあり、20年前の初演から絶賛された公演は、日々違った感動を与えながら、「生きる」メッセージを発し続ける、毬谷友子さんと一緒に生きてきたファンの気持が理解できます。歌手の加藤登紀子さんのライブでも、同じような雰囲気を感じます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6264)。

 毬谷友子さんの歌もいいですね(http://www.youtube.com/watch?v=4_fS1ipyu1o)。