朝日新聞デジタルで連載した「『リケジョ』がなくなる日」のフォローアップなのでしょうか、先日のWeb『記者サロン』、「『リケジョ』はなくなるのか(https://miraimedia.asahi.com/event/20210530/)」では、取材した元「リケジョ」の女性記者3人に加え、子育て中の女性研究者2人をゲストに迎えてこの問題について語りました。
* https://digital.asahi.com/articles/DA3S14907371.html?iref=mor_articlelink01
東京五輪組織委員会の森前会長のジェンダー差別発言に端を発して、この間、ダイバーシティでの議論も大いに盛り上がりを見せているような気がしています。秋山財団でも、毎年、研究助成事業の選考過程で、女性研究者の比率の少なさが話題になっていて、秋山財団としてどうこの比率を増やしていくのかが課題になっています。
現在、来年からの中期五か年計画策定の議論の中で、幅広い見識を集めて提起していきたいと思っています。研究分野における女性研究者の比率の大幅アップが無ければ、独り秋山財団がこの問題に向き合ってもなかなか解決策は見えてきません、社会の動きが追いついてくるまでは、採択された女性研究者の発信・発言の場を意図的に増やしていく、そんな移行期の努力がまず必要な気がしています。女性研究者だけの問題ではなく、伝統的な「男性社会」の変革、男性の意識改革がより重要なことは間違いありませんね。遅々としてはいますが、時代は確実に変わっていっているという実感もありますから。