翌日は、ハンガリーにおけるワグナー・ナンドールの足跡を辿る場所を訪問。
まずは、ブダ城ウイーン門前の「母子像・ふるさと」像です。周りがきれいに整備されて一段と魅力的な場所になっています。
<2012年 設置時の様子>
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14617
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710
ウィーン門を通り抜けてブダ城の中、ここは何回来ても違う道を通るとまるで別の世界の街並みです。古い建物の角には石が置かれている、キッシュさんの説明によると、昔、馬車が小路を曲る時に家の角を傷つけるので、固い石を置いて荷車が滑り落ちるように各建物の角に置かれているとか。説明を受けないと何気なく通り過ぎるような光景です。
ブダ城を抜けると、ワグナー・ナンドールがアトリエとして使っていたお城の下、今はリニューアルされて新たな観光スポットになっています。
ドナウ川畔は、ヒストリカル・パークの雰囲気です。第一次世界大戦時に使用されたという音索敵器。空に向かって設置されている飛行機のエンジン音をいち早く察知する巨大収音器です。
アトリエ近くにあるリニューアルされたカフェ・レストラン。昔はブダ城に水を上げるポンプ場があった場所。ワグナー・ナンドールほかこの周辺にアトリエを構える芸術家の集う大切な場だったようです。仕事場と憩い・語る場所、双方相まって作品の創作に明け暮れていた姿を想像します。下の写真、カウンター左には、昔のコーヒーメイカーもレトロに置かれていました。
ここでもグヤーシュスープ他のハンガリー伝統の品を頂き、最後は締めのデザート、3人でこれをシェアです。
新しく街は変わっても、脈々と流れる歴史を尊重する理念はしっかり受け継がれている、そんなブダペストのまちづくりに、どっしりしたヨーロッパの伝統を感じ、学ぶところが多いですね。