北海道大学で開催された「2018年度地域経済経営ネットワーク研究センター(https://rebn.econ.hokudai.ac.jp/)」主催のシンポジウム「地域金融機関の課題」は大盛況でした。このような公開シンポジウムは、外部の者にとっては大変ありがたい企画です。
■シンポジウムテーマ:
地域金融機関の課題
■講演
「岐路に立つ金融機関のビジネスモデル-道内金融機関の財務構造から-」
小樽商科大学大学院商学研究科 教授 齋藤 一朗 氏
「信用金庫による地域活性化への取組み」
信金中央金庫 地域・中小企業研究所 所長 松崎 英一 氏
「地域金融の現状と課題-系統中央金融機関の視点から-」
全国信用協同組合連合会 理事長 内藤 純一 氏
■コメントと質疑応答
コメンテーター 公益財団法人 はまなす財団 理事長 濱田 康行 氏
全国で産業振興に取り組んでいる信用金庫の活動,信用組合の地方創生との関わり,など地方金融の現況と今後の展開を地域金融を牽引する実務家が語りました。また,研究者からは経済学・経営学の観点から地域金融機関の果たしてきた役割を,その歴史もふまえながら現在と未来を展望しました。
以前から、地域創成における地元金融機関の果たす役割について、その存在感の無さを感じていた私としては、腑に落ちるお話の数々でした。地方銀行が一番中途半端なポジショニングなのかもしれないと、帰り道思った次第です。
それぞれの演者のお話の後の質疑応答も大変興味深かったです。
いい意味でも悪い意味でも、お金の重要性は認識すべきですね、今の金融資本主義の時代には。