韓国仁川市プピョンアートセンターフランチャイズ劇団「劇団十年後」の「蝶、飛ぶ:http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=39931」公演がありました。一昨年の「パムンサ:http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=39931」、3年前の「劇団青羽:http://hakouma.eux.jp/2009/11/kanito_mugonka/」の公演に続き、ストレートに面白い舞台でした。
終わってから同じ年代の方々と、「何となく懐かしいですよね、『デン助劇場』とか『お笑い三人組』を彷彿するストレートな面白さと言うのかな」とか、感想を語り合いました、こんな会話が通じるのもある年齢以上の世代なのでしょうかね。一人一人の役者がしっかりしているのと、とにかく率直で分かりやすい、子どもを宿す、再開発の波、噂で動く世間等、共通のテーマというのも理由の一つなのかもしれません。翻訳の木村さんのお話によると、今回の芝居は、字幕なしという意見もある程アドリブが多かったようですが、結局は字幕付きとなりました。ただ、舞台上を見ているだけでも、十分ストーリーは理解できそうな、そんな芝居の見せ方でしたね。
公演直後の交流会では、これまでの札幌の劇団員の韓国公演での話ほか、やり取りで盛り上がりました。若い世代のこういった交流は、本当に価値のある場だと思いますね。これまでの韓国劇団との交流、ロシアほかヨーロッパとの交流、その度に札幌の役者たちも大きく成長していく気がします。
地域劇場が演劇を通して何ができるのか、を模索し続けたこの劇団の公演で、韓国の演劇人の演劇に対する情熱を伝えてくれる機会となりました。今、韓国、中国とは、外交的には難しい局面であり、これまで継続してきた交流事業を中止する理由には事欠かないのですが、このような時期であるからこそ、草の根の芸術・文化交流は変わらず行うべきだし、昨年3月のTPS一ヵ月公演「レパートリー・シアター:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7983」と同様に価値が出て来るのだと思います。これからも是非続けてやっていきましょうね。