歩く速さは何の違い?

Posted By 秋山孝二
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 東京と札幌、人の密度は別として、街なかの雰囲気で何か違うと以前から感じていましたが、歩いている人々のスピードではないかと思うのです。

 東京では、汐留から地下通路(http://www.sio-site.or.jp/)でJR新橋駅まで、よく歩くことがあります。朝などは、多くの人たちは逆方向の新橋駅から汐留に向かって、もの凄い勢いで歩いてきます、歩くといよりも走るに近い、時々は突進してくるのではないかと思われる程の押し寄せる「人の波」です。東京駅丸の内から大手町までの地下通路でも同じような人々の流れです、そのスピードに乗って行かないと前にも後ろにもぶつかりそう。

 一方札幌では、昨年(2011)3月13日から、「駅前通地下歩行空間:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7828」がオープンしました。かなりの頻度でここを通りますが、流れているクラシック音楽のゆったりしたテンポのせいか、ここを歩く市民のスピードが、明らかに東京のそれとは比べものにならない程ゆっくりで静か。何と表現していいのか、穏やかなうねりみたいな感じです。信号でそのリズムが途切れないのも気分がいいですね、札幌駅北口とススキノの長い地下空間を、時々進路変更しながら歩く、心地良いひと時です。

 同じように、違いは地下鉄の中でも感じます。東京の都営地下鉄大江戸線(http://www.7mansion.com/subway/e_line.html)、地下6階あたりの深さを細い電車で走っていて、最深部は地下42mだそうです。日本の地下鉄では最深部を走行し、耐震性に富んで、災害時には救助作業の大動脈として利用される「防災」目的も。そのため、非常用の「備蓄倉庫」が、麻布十番と清澄白河の両方の駅に設置されていると、何かで読みました。混雑している車内では、中央を通り抜けるのが難しいくらいの幅の狭さ、天井も低く、まさに「地下鉄」を実感する緊張感ですね。

 それに比べると札幌の市営地下鉄(http://www.city.sapporo.jp/st/)は、何ともおおらか(?)、車両数は少なく、幅は広く、車内扉は透明で見通しがいいです。「混雑」と言っても、満員電車でも、隣の人との距離が東京よりも余裕があります。この人と人との許容できる「距離感」の違いでしょうか、浜松町から羽田空港のモノレール車内でも、乗り込んで来た人が自分の隣に立つ距離の近さに何とも違和感を抱く時も多いです。

 もう30年以上前になります、首都圏のラッシュアワーのただ中いた私も、すっかり「地方」の人になりました。

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