朝日新聞リモート対談ほか

Posted by 秋山孝二
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 朝日新聞の『オンライン 考論(https://digital.asahi.com/articles/DA3S14563041.html』は、大変興味深いやり取りでした。アンカーの朝日新聞編集委員の髙橋純子さんの鋭い突っ込みも気持ちよかったですね。

 今日のコロナ禍の中で、営業や移動の自由を保障する憲法との関係をどう考えたらいいのか。また、政治と専門家との関係はどうあるべきなのか、長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)の語り合い。アンカー・構成は朝日新聞の高橋純子編集委員です。

* 長谷部恭男ーー> http://researchers.waseda.jp/profile/ja.9dc986ad863b4b8e9dc3f38b48092915.html

* 杉田敦ーー> https://researchmap.jp/read0147005

 冒頭に『安倍政権の8年間」』を一言でという問いかけに、長谷部先生は皮肉たっぷりに示しました。

長谷部恭男先生

長谷部恭男先生

 杉田先生はむべなるかな、みたいなフレーズを。

杉田敦先生

杉田敦先生

朝日新聞 高橋純子さん

朝日新聞 高橋純子さん

 印象に残ったやり取り幾つか:

* 杉田 いまの憲法は国民の権利を制限できないから、改憲して緊急事態条項を設ける必要があると言っている閣僚もいますが。

* 長谷部 国会で法律をつくればいいだけです。その国会をさっさと閉じておいて、憲法を変えないと打つべき手を打てないかのように言うのはペテンです。

* 命と経済、専門知で解は出ない 長谷部

* 責任、専門家ではなく政治家に 杉田

* 得られる利益と失われる利益が釣り合うような地点を見いだすしかない 長谷部

* 〈人の命や健康〉と〈経済や文化〉は本来次元の違うもので、同じ物差しの上には乗せられない 杉田

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 質問にもお答え頂いていました。

 そんなこんなで数日後の新聞紙上では、高橋純子編集委員が『多事奏論』で舌鋒鋭く政治の劣化を指摘していました。

髙橋純子さんの鋭い論評!

髙橋純子さんの鋭い論評!

 さらにこちらも読みごたえあり。

 マスメディアにはいろいろ批判もありますが、その中でWebでの議論、紙面での論評、まだまだ健全なジャーナリズムも健在かなと思う昨今です。