医薬品卸も物流機能競争の時代へ

Posted by 秋山孝二
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 私が以前いた医薬品卸業の(株)スズケン(https://www.suzuken.co.jp/が、「流通受託」という機能で新しい取引が拡大しているようです、楽しみですね。

北海道新聞の記事より

北海道新聞の記事より

 これに先立って5月中旬には、ノバルティスファーマ株式会社(代表取締役社長 綱場一成)と、ノバルティスが承認取得した日本初で唯一のCAR-T細胞療法「キムリア」の日本国内における流通を、スズケングループが受託することで合意しました。

 「キムリア」の製品化にあたっては、患者から採取した免疫細胞は米国のノバルティス製造施設に輸送され、同施設でCAR-T細胞の加工・培養が行われます。その後、製品化された「キムリア」は日本に輸送され、国内の医療機関に届けられ、この日本国内での市場出荷後の流通業務をスズケングループが担うようです。

* https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bp8smh/

 スズケングループは、再生医療等製品の流通プラットフォームの構築に向け着々と準備を進めており、すでに兵庫県の六甲物流センター、茨城県の筑波物流センターにおいては、国内東西における再生医療等製品の流通体制を整えています。今後は、2019年度中に、中部圏の拠点となる愛知県の名南物流センターにおける流通体制の拡張、ならびに、より緊急性の高い製品を迅速に納品するための拠点として、札幌物流センター、宮城物流センター、九州物流センターへの流通インフラ整備を計画中とのこと。厳格な温度管理と確実なトレーサビリティを確保しながら再生医療等製品を流通させるプラットフォームを構築していくでしょう。

 医薬品卸業もやっと物流機能で差別化を図る時代が到来したようで嬉しいですね。