北を語る会・移動例会 2016 (2)

Posted by 秋山孝二
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 午後からは空知の浦臼町へ、「内ファーム21(http://www.jinnaifarm21.co.jp/index.html」の見学です。設立者の神内良一(http://www.jinnaifarm21.co.jp/greeting/greeting.htm)さんは、大手消費者金融会社「プロミス」創業者、香川県の農家に生まれ、 北の大地・北海道での農業開拓を夢見て、会長引退を機に農業への貢献を新たな目標として私財を投じ、1997年、「神内ファーム21」を設立しました、「我が人生、最後の真剣勝負」と。

 北海道有数の農業地帯として知られる空知、そのエリア内にある浦臼(うらうす)町の丘に約600ヘクタールの農地を所有しています。マンゴーやパイナップルなどをはじめとする南国果樹の栽培、広大な敷地で育まれた栄養豊富な「あか毛和牛」の飼育。「克冬制夏」を合言葉に、寒冷な冬の気候に左右されず1年間を通じて安定生産の実現を目指しています。春は桜並木、夏はラベンダー畑といった北海道ならではの美しい風景や、果樹園でのフルーツ狩りなど、四季折々の魅力で、先日もたくさんの訪問客でいっぱいでした。

陣内ファームのラベンダー畑

神内ファームのラベンダー畑

 マンゴー栽培の温室で説明を聞きながら、科学的手法に裏付けられての信じられない程の手間の掛け方で、品質の高い実を生産している様子を知りました、温度、湿度、栄養バランスほか、ですね。

温室内はマンゴーの実がたくさん!

温室内はマンゴーの実がたくさん!

パイナップルの実も!

パイナップルの実も!

実験的に栽培中のバナナ、花(下)と実(上)

実験的に栽培中のバナナ、花(下)と実(上)

 「あか毛和牛」の牛舎前での説明では、新しいカテゴリーの「赤毛和牛」とそのブランド化への努力が注目でしたね。ストレスを掛けない牛の放牧・給餌ほか、細心の注意を払って科学的な飼育を試みています。生産・飼育から販売までの一貫したマーケット創造の理念は参考になります。

赤毛和牛の飼育

あか毛和牛の飼育

新しい赤毛和牛のジャンルで勝負

新しいあか毛和牛のジャンルで勝負

 さらに、2003年、21世紀の農業企業化モデルの開発を目的として「財団法人北海道農業企業化研究所(HAL)http://www.hal.or.jp/」、2005年、新しい農業ビジネスの実践、普及を図るため、「神内ファーム夢現塾(http://www.jinnaifarm21.co.jp/mugen/index.htm」をそれぞれ設立。 経済的にも精神的にも豊かな農業の結実を推し進めています。10年くらい前に、HAL財団の贈呈式に出席したことを思い出しました。

 やはり、商品開発、ブランド化の次は、人材育成にたどり着くのでしょうね、解説の濃密な内容とともに、そのプロセスを知ることができて貴重な訪問となりました。