三重県訪問 (中)

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 二日目の朝、ホテルにあった新聞を見ると、早速前日の記事が掲載されていました。

翌日の新聞各紙三重版に掲載

翌日の新聞各紙三重版に掲載

 この日の行程は、三重県総合博物館(http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/視察、その後、三重県庁を訪問し、鈴木英敬・三重県知事との面談・意見交換でした。

県立博物館で館長・学芸員からご説明

県立博物館で大野照文館長&学芸員からご説明

歴史上の人物の人脈を見える化

歴史上の人物の人脈を見える化

 週末から始まる特別展示「植木等と昭和の時代(http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/88903000001_00004.htm」の準備状況もついでに見学しました。

近々の植木等特別展示の準備

近々の植木等特別展示の準備も

 県庁での鈴木英敬知事との面談、私は(公財)北海道演劇財団理事長として参加していましたが、特段発言する場面もなく、席に着いていました。鈴木知事とは、昨年3月、寺島実郎さんの戦略経営塾が賢島で開催された時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25817)にお会いしてお話を聞いていましたので、終了後にご挨拶した時にその旨をお伝えしました。

 知事との面談後は、高橋・鈴木両知事の記者会見。

三重県庁で鈴木知事と懇談後の記者会見

三重県庁で鈴木知事と懇談後の記者会見

 今回の訪問団は「北海道150年事業実行委員会」のメンバーが中心で、この委員会は、北海道150年道民検討会議が策定した「北海道150年事業基本方針(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ssa/281107-hkd150-1sokai-1.pdf)」を踏まえ、北海道を愛する多くの皆様方と連携しながら、2018(平成30)年に、北海道命名150年の記念事業を推進することを目的(北海道150年事業実行委員会規約第2条)として、平成28年11月7日に設立されました。

IBM北海道会議 2016@旭川

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 第31回IBM北海道会議、今年は旭川で開催、テーマは「オリンピック・パラリンピックと北海道」でした。どんな議論になるか未知数でしたが、基調講演、分科会、全体討論とずっと頭を動かし続けた私にとっては有意義な場となりました。毎年今の時期、北海道を定点観測のように見つめ直すこのような企画に感謝したいですね、31回を重ねた歴史をあらためて噛みしめました。

これまでの記載はこちら――>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10557

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21440

 この会にあたって、あらかじめ主催者にお渡しした私の立ち位置は以下のようなものです。

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1)個人プロファイル

(出身地)札幌市 (これまでのお仕事や活動などを簡単にご紹介下さい) 北海道経済同友会 幹事、(公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長、(公財)北海道演劇財団 理事長、 (公財)ワグナー・ナンドール記念財団 理事長、 (一財)北海道札幌南高等学校林 理事長、認定NPO北海道市民環境ネットワーク 理事長、(公財)北海道環境財団 評議員、(公財)北海道対がん協会 監事、札幌学院大学 客員教授

2)テーマ『オリンピック・パラリンピックと北海道』について思うこと、ディスカッションしたい内容

* 1972年札幌冬季オリンピックを知る者として、当時の意義・評価と今時代におけるオリ・パラの意義との「違い」について

* 21世紀での開催意義について

* 北海道と国際化について、環境、観光等の視点から

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<基調講演>

* 河合純一さん(一般社団法人 日本身体障がい者水泳連盟会長)

 「夢への努力は今しかない~パラリンピックが日本を変える~」と題してのご講演、パラリンピックの発祥・歴史を知り、2020年に世界で初めて2度目となる東京での開催の意義について、熱く語られました。金メダリストとしてのご自身の経験から繰り出すお言葉は、説得力がありましたね。「アスリート・ファースト」というよりも、「アスリート・センター」、パラリンピック開催は全ての人が参加できる社会の実現に向けた取り組みにしていくべきと、方向性を示唆されました。

* 篠田信子さん(2020東京オリンピック・パラリンピック文化教育委員)

 富良野で活躍される篠田さんは、演劇関係でも以前からお世話になっています。2020東京オリ・パラ組織委員会の文化教育委員会委員として、ほぼ毎月東京でもご活躍中です。21世紀の今、文化芸術、そしてスポーツの「運動会的盛り上がり」が、世界を変える原動力になると、これまでの富良野での実践を踏まえて控え目ながら信念をもって語られました。

<分科会討論>

 今年の分科会は素晴らしいメンバーに恵まれました。それぞれのフィールドからの簡潔明瞭、そして経験に裏付けられた含蓄のある発言の数々、楽しくもあり嬉しかったです。

 参加者で分科会でもご一緒だった永瀬充さんが、2010年バンクーバーパラリンピックで獲得した銀メダルを手に取ってみましたが、ずっしり重く、また表も裏も驚きのデザイン、さらにメダルケースほか、附属品の芸術性も素晴らしいものでした。スポーツと芸術文化の一体感を、メダルを手にして実感しました。

アテネパラリンピック銀メダル

2010バンクーバー パラリンピックでの銀メダル

ケース他附属品も素晴らしい!

ケース他附属品も素晴らしい!

 二日目のラップアップ討論で、私たちの分科会は「道民によるすべての人々のための北海道総点検!」とまとめました、実に内容の濃い意見交換で、分科会メンバーに心から感謝です。

 過去のこの会議の開催記録を読み直すと、この30年間の社会の様子を知ることができます。秋山財団の30年間と重なり、別の視点からの近い過去の総括となりました、皆さま、IBMの皆さま、心から御礼申し上げます。

シアターZooでブレヒトを語る

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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は今年で創立20周年を迎えます、特設サイトも出来ています(http://sapporoza.wixsite.com/h-paf-20th)!

 この財団の理事長の私もご挨拶を――> http://sapporoza.wixsite.com/h-paf-20th/about

 記念事業の第二弾、ブレヒト「肝っ玉おっ母とその子どもたち(http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=877」の上演を前に、出演者によるブレヒトについての座学が開催され、大変興味深い内容でした。芝居の題名からは、私たちの世代は京塚昌子の割烹着姿を思い出しますが、17世紀のヨーロッパにおける30年戦争と呼ばれる長い戦争の最中の女性・アンナの物語です。この数年、戦争する国・日本への危機感を持ちながら、今、私たちが考えなければならないピッタリの演目ですね。

* ブレヒト――> https://kotobank.jp/word/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%92%E3%83%88-127748

9月公演が楽しみ!

9月公演が楽しみ!

劇作家ブレヒトの思いは?

劇作家ブレヒトの思いは?

チラシにも情報が満載

チラシにも情報が満載

 HPにもありますが、以下のメッセージが心に響きます。

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演出家からのメッセージ

「肝っ玉おっ母とその子どもたち」なんとも古風なタイトルですが、わが国の演劇の世界では古くから有名なタイトルで、ブレヒトというドイツの劇作家の代表作とも呼ばれる音楽劇の大作です。世界中あちこちで数々の有名演出家・音楽家の手で舞台化がなされ、日本でも名のある大女優さんたちが「母・アンナ」の役を演じてきました。

17世紀のヨーロッパにおける30年戦争と呼ばれる長い長い戦争の最中「私が産んで育てた子どもたちを兵隊になんかやりたくない」そう願い戦争を呪いながらも、戦争を糧にした商いで生計を立てている母・アンナは、ひとたび停戦・平和が訪れてしまうと仕入れた品物が売れず、商売が成り立たず愚痴をこぼし、そして再び戦争が始まると、生き生きとビジネスを始めるのです。

「70年もの間、戦争を経験していない国があるが、そんな国には国民を把握する帳簿もないから、徴兵もできない」というようなセリフがあります。私たちの国でも最近になってついに、国民すべてを把握する帳簿に相当するマイナンバーが割り振られました。戦争放棄を謳った憲法を書き換えようという議論もなされ始めています。

自分が生きるため、子どもを生かすため、とにかく目の前にある現実に真正面から立ち向かい続ける母・アンナの姿を通して、70年も戦争を経験していない国で暮らす私たちは、舞台上に何を観るのでしょうか。

札幌の町はずれ、新札幌のサンピアザ劇場で、櫻井幸絵の母・アンナと子どもたち、彼女たちに次々と襲い掛かる男達による音楽大活劇を、ぜひ目撃してください。

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 9月23日から、サンピアザ劇場での公演が楽しみです!

東京乾電池創立40周年記念公演!

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 今年の夏は、例年以上に演劇が活況を帯びた札幌でした。

 東京乾電池創立40周年記念公演「ただの自転車屋(http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program-index/?program_id=579」は、同時に「北海道演劇財団20周年・シアターZOO15周年」記念事業」の意味合いです。

 1976年に、柄本明、ベンガル、綾田俊樹の3人で結成した劇団東京乾電池は今年40周年を迎えます。 記念公演として、北村想書下ろしの新作を6月の東京・本多劇場を皮切りに全国公演を開始し、ツアー最後がシアターZOO公演でした。先日の終演後にロビーで、柄本明さんにお祝いと御礼のご挨拶をしました、これからも益々頑張って頂きたいですね。

「ただの自転車屋」

Zoo入口

Zoo入口

いつもの階段も違った趣で

いつもの階段も違った趣で

劇場ロビーにもお祝いメッセージがいっぱい

劇場ロビーにもお祝いメッセージがいっぱい

演劇財団20周年記念企画案内がズラリ

 独特の間合いと個性のコラボは、観る者がホッとするゆとりを醸し出し、終演後の満足感が不思議でした。長い間この道で活躍されてきた方々の味わいなのでしょうね、数年前、やはりこのシアターZooで公演されてその後亡くなられた米倉斉加年さんの姿(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812)とダブりました、強く印象に残る作品でした。

札幌座サロン 6月例会

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 北海道演劇財団の札幌座を応援する会「札幌座クラブ」が毎月開催する「札幌座サロン」、6月例会は盛りだくさんの内容でした。メインゲストは東京からの西堂行人さん。「ギリシャ劇」というものについて大変面白いお話でした。

 「学び舎ZOO」という今年から始まったシアターZOOの学芸企画で、たくさんの人が集まりました。劇場で演劇を見る前に、その演劇にまつわる諸々を専門家に話してもらおうという企画です。今後も、秋の「肝っ玉おっ母」の前にブレヒト劇について、冬の「ワーニャ」の前にもチェーホフ劇についてなど、継続して開催されるようで楽しみですね。

 西堂さんと、演出の清水友陽、斎藤歩が司会進行を務める形でレクチャーを始めました。

 7月公演「鳥(http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=739」、今から約2400年前に、ギリシャ人アリストパネスの『鳥』という作品は上演されたギリシャ喜劇です。ギリシャ劇といえば、悲劇が日本ではよく知られているのですが、ギリシャ喜劇の成り立ちやギリシャでの演劇や劇場のこと等、大変新鮮なお話、特にシェークスピア以前の演劇の歴史は興味深かったですね、そもそも言葉とは、とか、対話とかの意味合いが。

いつにも増しての参加者!

いつにも増しての参加者!(札幌座クラブFBページより)

左から斎藤歩さん、清水友陽さん、西堂行人さん(札幌座クラブFBページより)

左から斎藤歩さん、清水友陽さん、西堂行人さん(札幌座クラブFBページより)

 今回は人形の沢さん、音楽の歩さん、ダンサーの東海林さんはじめ若手の役者たちが頑張って踊り、舞い(?)ます、飛べるかどうかが問題ではありますが・・・・。

次期札幌座公演「鳥」の予告編

次期札幌座公演「鳥」の予告編

最後はサプライズのご登場、沢則行さん

最後はサプライズのご登場、沢則行さん

卯月、札幌中島公園 2016

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 4月、中島公園には思い出が多いです。僅かに残る雪、菖蒲池の水面、遠くの藻岩山、札幌の春の光景は素晴らしいですね。

マンション群を見ながら

マンション群を見ながら

中島公園菖蒲池から藻岩山

中島公園菖蒲池から藻岩山

 豊平館は今年お色直しも完了してリニューアルオープンです。こちらでその詳細が分かります。

――> http://nakajimapark.info/houheikan/houheikan.html

新装オープンの豊平館

新装オープンの豊平館

 人形劇で有名な「こぐま座(http://www.syaa.jp/sisetu/gekijou/kogumaza/」、公演案内が昭和を醸し出す雰囲気で。

こぐま座のレトロな公演案内

こぐま座のレトロな公演案内

 5月初旬には北海道演劇財団・札幌座の花見が、この中島公園で恒例により催されます、毎年、「花より団子」ですが。

 日一日、春になってくる北国・札幌、中島公園です!!

イングリッドさん、離日

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 札幌の演劇の国際交流に多大な貢献をされたハンガリー・ブダペスト出身のイングリッドさんが、この度離日されました。(公財)北海道演劇財団付属劇団の「TPS(のちの札幌座)(http://www.sapporoza.com/」が、ハンガリー、ルーマニア公演の際に、翻訳ほか大変な力になってくれました。北海道大学文学部博士課程で博士号を修得し、結婚されて3人のお子様の母としても活躍でした。

< 2009年の公演 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2308

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2328

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2339

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2355

 先日は、離日前の忙しい中、これまでお世話になった方々で壮行会を行いました。札幌座ブダペスト駐在員(?)、再来日の約束等、思い出話と今後の活躍への期待で大いに盛り上がりました。

イングリッドさんからのご挨拶

イングリッドさんからのご挨拶

会が始まる前にも

会が始まる前にも

この4月からは(公財)北海道演劇財団の常務理事として斎藤歩さん!

この4月からは(公財)北海道演劇財団の常務理事として斎藤歩さん!

 (公財)北海道演劇財団は、この4月から、斎藤歩さんが札幌への移住を決意し、常務理事に就任しました。これまでの役者としての映画・舞台での活動も続けますが、専任として財団経営に携わり、今年20周年を迎えるこれまでの積み上げた業績を基盤に、将来の演劇創造、振興に尽力してくれると期待しています。

 設立から今日まで一貫して尽力された平田修二さん、新堂猛さんのお二人は、3月末をもって一応の区切りをつけてご退任されました。ただ、これからも北海道の演劇振興ほかには変わらず助言、指導はして頂けるものと思っています、長い間、本当にお疲れさま、そして、ありがとうございました。

 年度の始まりの4月は、それぞれの方々の新たな人生の始まりですね!

「さっぽろ 冬物語」 2016 ほか

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 (公財)北海道演劇財団の附属劇団「札幌座(https://www.facebook.com/sapporoza/?ref=ts&fref=ts」が公演した「冬物語」、今年の「第67回さっぽろ雪まつり(http://www.snowfes.com/」の雪像舞台の上で、何と31回も上演しました。

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 大雪像は、1610年に書かれたシェイクスピア劇で、和解と再会をテーマとしたロマンス劇「冬物語」がテーマでした。制作は、さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会が担当し、シェイクスピアが盛んに劇作をした当時、ロンドンに建設されたグローブ座で用いられた、円形劇場形式の青空天井の劇場を雪像で表現しています。大雪像をステージに見立て、「さっぽろ 冬物語」を15分間の演劇に仕上げました。シェークスピアさんもイギリスから駆けつけて(?)、舞台は毎回大いに盛り上がりました!!!

(公財)北海道演劇財団の附属劇団「札幌座」が公演した「冬物語」

大通西5丁目野外の雪ステージ、「札幌座」が公演した「冬物語」

ステージは次第に暮れていきます!

ステージは次第に暮れていきます!

3時間の芝居を15分で

3時間の芝居を15分で

昨年の第一回の試みはこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22405

 同時に、今年の「さっぽろ演劇シーズン冬(http://s-e-season.com/)」でも「亀、もしくは・・・。」を上演、とにかく忙しい雪まつり期間でしたね、HPにはお礼のご挨拶も:

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【今年度の札幌座公演終了!】

 2月11日に『亀、もしくは・・・。』『さっぽろ 冬物語』の2演目が無事終了し、平成27年度の札幌座公演が無事に終了しました!ご来場くださった皆様本当にありがとうございました!

 平成28年度は札幌座の運営母体である「北海道演劇財団」が20周年を迎え、札幌座も20周年を記念した演目を準備しています! 次の情報公開をお楽しみに!

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 斎藤歩さんほか札幌座、客演の皆さま、そしてこのような場を企画して頂いた札幌市、実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました、心から感謝申し上げます!!!!

映画「人生の約束」、ほか

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 映画「人生の約束(http://www.jinsei-no-yakusoku.jp/index.html」、監督の石橋冠さんは、東京都生まれで小学校の時に札幌に移り、私の高校の大先輩です。

 東京の封切初日の舞台あいさつで、両手いっぱいに白いバラの花束を抱えた石橋監督は、「なんか棺おけの中に入っているみたい」と照れながらも、うれしさを隠せない様子だったとか。「ずっとテレビをやってきて、どうしても映画を1本撮りたくなって、素晴らしい俳優やスタッフに支えられ一生懸命作った。客が3人しかいない夢も見たけれど、1年間関わってきた映画が映されるのは非常に幸せ。僕にとっての人生の約束だったのかな」と感慨深げに話していたと伝えられています。

西田敏行、柄本明の存在感!

西田敏行、柄本明の存在感!

 IT関連企業の創業経営者と富山県新湊の四十物(あいもの)町の曳山のコントラストが面白く、航平の娘・瞳を演ずる高橋ひかるとベテランの役者たちとの絡み合いも魅かれました。

 ストーリーも魅力的でしたが、出演の西田敏行さん、柄本明さんの存在感が素晴らしかったですね。何も語らなくても、その存在だけで十分表現している、そんな姿。これと似た体験は、4年前の米倉斉加年さんを間近に観た時にも感じました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812

 そう言えば、札幌の北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は今年20周年を前に、事務所を同じマンション内で移動しました。玄関には柄本明さんからの見事なお祝いのお花が届いています。

柄本明さんほかから早速お祝いのお花も届きました!

北海道演劇財団の新しい事務所: 柄本明さんほかから早速お祝いのお花も!

北海道演劇財団 文化奨励賞受賞!

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 「公益財団法人 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/」が「北海道文化奨励賞(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/bns/bunkasho/H27jushoshaichiran.pdf」を受賞しました。

 受賞理由は、「全国でも数少ない市民参加型の財団法人として設立。演劇創造や鑑賞機会の提供などのほか、市民による活動を取り入れた演劇によるまちづくりに取り組む等、本道の演劇創造をリードしてきた」、です。私も理事長として本当に嬉しいですね。

 演劇財団HPに以下の記載があります。~~~~~~~~~~~~~~

 演劇は、舞台の感動そのものを通して、世界や人間に対する新しい見方を届ける一方、地域社会のコミュニケーションに関する分野で、公共の問題解決に大きな力を発揮します。演劇が、人と人の関係性の表現と言われるゆえんです。
 当財団では、演劇の持つこの力を利用して、演劇を地域社会に役立てる活動を広く展開しています。

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 贈呈式当日、私は海外出張でどうしても出席できませんでしたが、関係者も多数臨席し、この間の活動が報われた感激を味わったようです。普段は「観劇」、この日は「感激」ですね!

贈呈式会場

贈呈式会場

高橋はるみ知事から贈呈を受ける平田常務理事と倉谷事務局長

高橋はるみ知事から賞状を受ける平田修二常務理事と倉谷敦子事務局長

財団関係者で記念撮影

財団関係者で記念撮影

 ここまで頑張ってきた職員、札幌座の皆さん、本当におめでとうございます!!!!!!

 そして、応援、アドバイスを頂いてきた多くの皆さん、ありがとうございます!!!!!

京都、岡山 & 倉敷の秋 2015

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 10月は全国各地で行事がいっぱい、そんな中で京都、岡山、倉敷と用事があり、駆け足でしたが巡りました。

 まずは、今年で3年目とのこと。スイス式機械時計メーカー「フランクミューラー社(http://www.franckmuller-japan.com/」の京都での展示会です。フランク・ミューラー社長に直接お会いしてのお願い事がありましたので。

* http://www.franckmuller-japan.com/wphhjapon2015inkyoto/

フランクミューラー恒例の展示会

フランクミューラー恒例の展示会

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

 そこから岡山に移動し、「山田養蜂場・本社(http://www.3838.com/kenko/」を訪問しました。こちらでもお願い事があり、広報室のご担当の方と意見交換を致しました。ミツバチと密接なお仕事なので、1990年代から太陽光発電に先駆的に取り組まれ、工場敷地内施設はパネルでいっぱいでした。また、芸術・文化の推進活動も熱心に続けられて、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)とも「富良野塾」の岡山県公演で永くお世話になっておりましたし、向うからも感謝されました。理念を高く掲げられての経営の一端を知り、あらためて企業の社会貢献活動の重要性を学びました。

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

 最終は倉敷での毎年恒例の研究会出席です。開始前に少し時間があったので古い街並みを散策し、大原美術館(http://www.ohara.or.jp/201001/jp/index.html)にも足を運びました。大原美術館については、今年8月に大原理事長のお話を今年札幌で伺っていましたので、よい機会でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24058

夕暮れの倉敷

夕暮れの倉敷

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第13回 社会福祉・医療事業の経営研究セミナー

『医療介護総合確保を考える』

主 催: 一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会

後 援: 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野

静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科附属医療経営研究センター

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倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

<セミナープログラム>

平成 27年 10月 24日(土) 川崎医療福祉大学講義棟にて

13:30~13:45 開会の辞

13:45~15:00 「第6次医療制度改革/医療介護総合確保推進までの経緯と今後」

西田在賢 (静岡県立大学大学院附属医療経営研究センター長)

15:00~15:15 < 休 憩 >

15:15~16:25 パネルディスカッション

「医療介護総合確保/地域のガバナンスを考える」

ファシリテーター 橋本英樹(東京大学大学院医学研究科教授)

パネリスト 西田在賢、遠藤邦夫(矢野経済研究所首席研究員)

岡山の医療関係者の方々ほか

16:25~16:30 閉会の辞 角田愛次郎 (一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会理事長)

この企画の意図は以下の通りです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

 わが国の医療制度改革が本格的に始まったのは1980年代半ばであるから早や30年が経過した。改革の中身を一言でいえば、増え続ける医療保障財政をいかに持続するかに尽きる。保険料であれ、公費であれ、それらをプールした医療保障の資金と医療提供の費用のバランスをどう採るかの医療制度改革は続く。第3次改革にあたる1997年に介護保険制度の法案が国会を通過し、2000年度から同制度が始まったが、このとき高齢者医療費を部分的に医療保険制度から介護保険制度に肩代わりさせ、医療保険財政を持続させ得た。その介護保険の費用支出もどんどんと増え続けている。そして、2006年に第5次となる医療制度改革に際して、2002年度以来2度目となる診療報酬のマイナス改定を行なうことで国民医療費の伸びを抑えたものの、その後は今日に至るまで高い伸びが続き、大掛かりな医療制度改革の実施は必定であった。そこへ昨2014年に「医療・介護総合確保推進法」が公布・施行された。これが第6次医療制度改革の目印となろう。

 介護保険制度開始のカラクリが教えるように、医療と介護は元々分けて扱われる必然性はない。本セミナーを企画開催してきたメンバーの一人である西田在賢は介護保険制度が始まった当時、川崎医療福祉大学に勤め、2001年に上梓した『医療・福祉の経営学』(薬事日報社)の前編「医療・福祉の経営原理」のプロローグに次のように記していた。「わが国の医療や介護の制度が諸外国のそれと同じにできるとはいえない。最近の経済研究が教えることのひとつに経路依存性(path dependence)という言葉があるが、これは現在の制度や市場などが『歴史的な経路』によって規定されていることを意味する。だから、たとえば医療や介護については日本だけでなく、米国にも、英・仏・独等の欧州にも同様なシステムや制度が存在するが、しかし、国民性を反映して、国によって制度は異なっており、それぞれに特有の運営を行っていることが説明される。(中略)このような限定合理性や経路依存性の考え方を了解すれば、日本が他の国々と較べて医療や介護のシステムに対するアプローチが違うのは、社会認識上の習慣や思考の上での習慣、そして支配的な物事の在り方や法律などの制度に関わる違いのゆえであると説明される。(中略)そのような基本的な理解のもとで、今後、急速に進むであろう医療や介護の保険制度改革の必然性を捕らえておくことも、関係する事業経営者にとって重要となるはずである。」

 じつのところわが国は、介護保険制度以前は介護を福祉として扱っており、介護措置は行政の仕事であり税で賄うものだと説明してきたところを、社会保険で賄うとともに介護保険から給付を受けるのは保険加入者の権利だと解釈を変え、介護サービスの提供者も利用者も頭の切り替えを迫られて混乱した。一方で米国などではヘルスケアというひとつの概念で医療と介護を扱うのを見てきた西田は、わが国の将来において医療保険制度と介護保険制度の合流は不可避だと診ていたが、どのような経路を辿ってそこに到達するかについては皆目検討がつかずにいた。ところが、このたび医療介護総合確保推進法案と総称される各種の法令が出たので、これを機会にこれまでの経緯を整理する。そして、先年からの地域包括ケア体制や今年度から進む地域医療構想と病床機能整理の課題を念頭に今後の医療介護の事業経営の参考となるパネルディスカッションを行いたい。ファシリテーターは、昨年度から大きな話題となっている非営利ホールディングカンパニー医療法人の厚労省検討委員会委員を務めた橋本英樹が担当する。

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 新しい制度の創設は様々な議論をもとに行われますが、できた制度を育て進化させることはそれ以上に困難な作業だとつくづく思いますね、利害関係者が大幅に増え、議論を大所高所からまとめていくリーダーシップが求められる、そんな印象を持ちます、これも少子高齢化の日本社会、パラダイムシフトの試練なのでしょう。

韓国劇団との交流 2015・夏

Posted by 秋山孝二
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 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は、今年も韓国の劇団との交流を行っています。今年は札幌市の一番新しい姉妹都市・大田(テジョン)を本拠とする「劇団テアトロゴドー」の熱演でした。

 札幌座は昨年、「亀、もしくは・・・。」で大田に招聘され公演を行いました。大田の劇場周辺には「亀、もしくは・・・。」の垂れ幕や旗が飾られて、とても暖かく歓迎して頂いたようです。

 そして、今年は大田から「劇団テアトロゴドー」がやってきました。2013年「第25回コチャン国際演劇祭」で大賞・演出賞を受賞した作品を札幌で観ることのできるチャンスでした。

扇谷記念スタジオ シアターZOOさんの写真

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シアターZOO企画公演【Re:Z】

劇団テアトロ・ゴドー
「ハイイェン~ベトナムから来た花嫁~」

【あらすじ】
 ベトナムから嫁いで数日のハイイェンは、新型インフルエンザ感染を疑われ、当局によって隔離されてしまいます。
何も知らない夫は、消えた妻を探し出そうと必死になりますが、誤解が誤解を生み、周囲の助けを得られません。

 捜索の末、警察が連れて来た女性は全くの別人でした。様々な策略に乗せられ、その女性と暮すことになった夫。
そこへ、ハイイェンが帰って来て…。

2013年「第25回居昌国際演劇祭」大賞・演出賞受賞作品。

※日本語字幕付き上演です。

【作】ハン・ユンソプ
【演出】パク・チャンジョ

【出演】シン・ヒョンジ、オ・ヒョンジュン、クォン・ヨングック、イ・ヒギュ、ペク・ジョンソン、ペク・ウンジュ

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終了後の交流会も盛り上がりました!

韓国劇団「テアトロゴドー」の皆さんと札幌座との交流会

韓国劇団「テアトロゴドー」の皆さんと札幌座との交流会

劇団代表ほかの幹部の皆さま

劇団代表ほかの幹部の皆さま

今回の海外公演にご尽力された演劇協会の役員の方々も

今回の海外公演にご尽力された演劇協会の役員の方々も

役者のお二人

役者のお二人

協会の方から頂いたお土産、大統領の晩餐会で使うものとか

協会の方から頂いたお土産、大統領の晩餐会で使うものとか

 韓国との草の根の演劇交流も、すっかり基盤が出来てきて拡がりと安定感を見せています。私も光州(クァンジュ)、ソウル他、同行ツアーでも劇団と一緒に訪問していますが、韓国の皆さまの熱烈歓迎ぶりは、昔の学生時代を思わせる徹底したものでした、どこか懐かしい熱い感じ。今、政治状況は必ずしも良好ではない両国の関係ですが、民間の積み重ねた交流は歴史となり、益々深く、広くなっていくことを実感しますね。

 これからももっともっと発展していきましょう!!

韓国の文化と医療について

Posted by 秋山孝二
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 毎月一回、民間病院の理事長・院長が早朝に学ぶ場「木朝(もくちょう)会」の第315回例会が、先日開催されました。これまでこの会については何回か書いています。

<木朝会> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%A8%E6%9C%9D%E4%BC%9A

 今回は、「韓国の文化と医療について」と題して、小樽商科大学大学院教授・ビジネス創造センター長の李濟民先生のお話でした(http://office.cbc-s.otaru-uc.ac.jp/?page_id=8658)。

木朝会での興味深いお話

木朝会での興味深いお話

 お隣の韓国について、日頃話題になっているし行ったこともあるにもかかわらず、基本的な実情について再認識することも多かったです。医療については、アジアを中心に伸びている「医療ツーリズム」市場拡大への取り組みが興味深かったですね。

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* GDP成長率 3.4%(2014年)、失業率 3.5%(2014年)、出生率 1.19(日本は1.43%)

* 貿易: 日本にとって韓国は第3位、韓国にとって日本は第3位の貿易相手国

* 宗教: 仏教 42.9%、プロテスタント 34.5%、カトリック 20.6%  仏教徒が一番多い

* 韓国社会の特徴: 縁故社会(血縁、地縁、学縁)、兵役義務(休戦状態)、三大苗字(金、李、朴)、根強い儒教思想、行き過ぎた教育熱(チマッパラム、キロギアッパ、SKY)

* 韓国人気質: 「ぱりぱり精神(せっかち、積極的)」、「ケンチャナヨ(だいじょうぶ、適当主義、前向き)、フレンドリー(お節介)

* 韓国の医療ツーリズム: ウリドゥル病院の事例ではヘルニア治療専門病院、韓国に7か所、海外(上海、ジャカルタ、ドバイ)、最小侵襲治療、施術費用は日本円で100万~200万円、金浦空港敷地内にある61床の脊椎治療専門病院、メディカルツーリズムのハブ病院

* ウリドゥル国際患者センター: 金浦空港の敷地内にあり国際線ターミナルから歩いていける、開設8部門のコーディネーター(英語3名、日本語2名、、ロシア語1名の専門スタッフ)、韓国初のJCI(米国の国際医療機関評価委員会)認証を獲得

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 今、演劇分野でも日韓交流が盛んです。北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は、この間、演劇公演の交流だけでなく、制作面でも相互交流の実を挙げています。国政・外交レベルではきな臭い状態ほか波風がありますが、経済、市民レベルの芸術文化等の草の根では、幅広い交流に今後も期待したいです。

「橋本久明賞 2015」 ほか

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)」の付属劇団「札幌座」を応援する「札幌座クラブ」の例会・「シアターZOOサロン」が開催され、今回は第10回「橋本久明賞」と「【Re:Z】大賞」の発表・表彰式が行われました。

今年度受賞の高子さんと札幌座サロン有田代表

今年度受賞の札幌座劇団員・高子未来さんと札幌座クラブ・有田英宗代表:稽古場で

Reゼット賞韓国演劇を受け取る阿部さん

「【Re:Z】大賞」を受け取るシアターZooの阿部雅子さん

 さらに今回は特別ゲストとして、 「演劇シーズン 2015-冬(http://s-e-season.com/)」の5つの公演の一つ、「蟹と彼女と隣の日本人(http://www.h-paf.ne.jp/engeki/45_kani.html)」に客演する韓国からのお二人の役者の方もご参加されました。演劇シーズンの5演目は皆、再演ですが、この芝居も2月の公演がまた新しいチャレンジです。

韓国からの演劇人お二人も

韓国からの客演、チョン・ヨンジュン(劇団青羽)さんとチョ・アラ(フリー)さん

この芝居は:~~~~ HPより

日本語と韓国語が入り乱れる中華料理店で勃発する蟹の脱走劇
ススキノのはずれにある中華料理店でアルバイトの韓国人の若者が店番をしながらスープカレーを煮込んでいると、宅配便の荷物が届く。開けてみると、大きな活きたタラバガニ。しかし彼の不注意からタラバガニが逃げてしまう。日本人と韓国人の若者たちや、店主の中年日本人女性が大騒ぎをしているところへ、怪しげな韓国語を話す日本人の男が、茹でたてのタラバガニを持って現れた・・・。

~~~~~~~ 身近な場面の中、韓国の役者の方々の底力、やり取りの面白さが楽しみです。

 これまでの「演劇シーズンー冬」についてのコメントはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15837

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9763

2015年、敗戦から70年の節目

Posted by 秋山孝二
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 新年明けましておめでとうございます、皆さまに於かれては如何お迎えでしょうか。元旦の札幌は、気温は低めながら陽射しを浴びての穏やかなスタートです。

 今年は、1945年の敗戦から70年の節目を迎え、一層「戦争をしない国づくり」に正面から向き合う重要な年となりそうです。今の政治状況では、国際社会の私たちの立ち位置は、政治に期待するどころか火種ばかりを振りまいて全く信頼ができません。むしろ、これまでに培ってきた民間企業・市民同志による信頼と実績に基づいた関係性を大切にしていきたいものです。

 そして、もう一つ、宮内庁には頑張ってもらいたいですね。今朝の報道の天皇陛下のメッセージも、今年の冒頭のご挨拶としては素晴らしく時機を得たものだと思います(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/583555.html)。

宮内庁HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

天皇陛下のご感想

平成27年

 昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

 本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

 この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HP からの引用おわり

 私的には、今年は「札幌遠友夜学校記念館」建設に向けた資金集めの正念場、夜学校の理念を今の時代的な解釈を加えてどんな事業を展開していきたいのかを含めて、幅広く広報活動にまい進して参りたいと思っています。そして、昨年から新たに引き受けた(公財)北海道演劇財団と(一財)北海道札幌南高等学校林の理事長を含めて、従来の諸団体の理事長等の任に恥じないように誠心誠意頑張って参り所存です。

* (公財)北海道演劇財団 http://www.h-paf.ne.jp/kouhou-39.pdf

* (一財)北海道札幌南高等学校林 http://www.rikka-forest.jp/

 今年も札幌の地下歩行空間には、高校の後輩たちによる力強い書が公開されています。

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

 今年も宜しくお付き合い下さい!!

北海道演劇財団の新体制

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/」は、今年で創立18年を迎えますが、先月の評議員会、及びその後の理事会で、新しい体制がスタートしました。

 新しい理事長に私が就任しました(http://www.h-paf.ne.jp/hpaf/yakuin140701.pdf)。常勤の専務理事には田渕勝利さんが就任、一足早く4月から新しく事務局長の倉谷敦子さんとご一緒に、創立20周年に向けて基盤を強固にし、新たな発展ができる体制を早急に構築したいと思っています。

 事業系では、これまで日韓の演劇交流にご尽力されてきた木村典子さんが財団のメンバーにご就任。力強いスタッフをお迎えして、またこれまでの活動を支えて来られた従来のスタッフとともに、一層活発な活動をして参ります。

財団歓送迎会で

財団歓送迎会で:前列一番左が木村典子さん

荻谷・前理事長も「演劇シーズン」代表は引き続き。斎藤歩さんも。

荻谷・前理事長も「演劇シーズン」実行委員会代表は引き続き。斎藤歩さんも。

 まずは、8月1日から始まる「演劇シーズン 2014 夏(http://s-e-season.com/」の盛況ですね。

ひと時、アルテピアッツァ美唄で

Posted by 秋山孝二
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 「アルテピアッツァ美唄(http://www.artepiazza.jp/」の指定管理者が「認定NPO法人」格を取得した記念フォーラムで、私がお話をする機会がありました。

認定NPO記念イベントチラシ

旧校舎と体育館も活用した広大な敷地に

旧校舎と体育館も活用した広大な敷地に

安田侃先生の作品が数多く!

安田侃先生の作品が数多く!

 北海道の4月の素晴らしい光景、始まる前に加藤知美さんにご案内して頂きました。背景の山、流れる川の音、旧校舎と体育館、残雪とともにノスタルジックな静けさに、しばし時を忘れます。

 私のお話の趣旨は、主としてファンドレイジングに関することでした。以下はその中の一枚のスライドより~~~~

市民社会」と「シビル・ソサエティー

*近代市民社会:選挙制度によって代表者を選び、政府の活動を決定-->公共的活動に関わる主体は行政であり、民間部門は納税者としてのみで、担い手とは想定されていない。
*シビル・ソサエティー:非営利団体が民間部門として積極的に関わる。企業・市民は選挙による投票行動だけでなく、自らの私有財産を公共財に転換する(寄付・ボランティア)自発的な意志の持ち主
~~~~~ 引用 おわり

 その後、磯田憲一理事長との対談でした。

指定管理者の磯田憲一理事長

指定管理者の認定NPO法人・磯田憲一理事長

 理事長の磯田憲一さんとはもうかなり長いお付き合い、特に北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)設立時のご尽力が忘れられません。芸術・文化への造詣と見識は群を抜いたものがあります。磯田さんが代表の「君の椅子プロジェクト(https://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.html)」は、つい最近、NHK全国放送のニュースでも紹介されていました。

 安田侃先生もお元気でした。世界で活躍されているエネルギーというか、溢れ出てくるものを感じました。

安田侃先生の締めの熱弁!

安田侃先生の締めの熱弁!

 芸術・文化が人々の暮らしに大きな力と豊かさを与えることは疑う余地がありませんが、その場、、機会、プログラムを維持管理・運営するシステム・装置を組み立てるのは、生易しいことではありません。ワグナー・ナンドール財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)、北海道演劇財団のこれまでの活動からも、その大変さは言葉に表せません。

「OSF 2013」 in アッシュランド(前)

Posted by 秋山孝二
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 Oregon Shakespeare Festival:OSF(オレゴン・シェークスピア・フェスティバル)http://www.osfashland.org/とまちづくりをテーマに、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)関係者による調査・研究のツアーに参加してきました。

 米国オレゴン州アッシュランドは、札幌の姉妹都市ポートランド市の南460キロ、サンフランシスコとのほぼ中間点にある人口2万人のこじんまりした町ですが、この「OSF」で世界的にも有名です。1935年にアンガス・ボウマーによって始まった最も古く大きなプロフェッショナル劇場でのフェスティバルで、全米、外国から、毎年40万人の人々が訪れます。

オレゴン・シェークスピア・フェスティバル 2013

オレゴン・シェークスピア・フェスティバル 2013 10演目(2月~11月)

中心部の劇場群

中心部の劇場群

商工会議所・スタッテリー専務理事(左)とOSF・ギブス理事(右)

商工会議所・スタッテリー専務理事(左)とOSF・ギブス理事(右)

 今回、私たちは今札幌で続けている芸術・文化都市創造の一環で、「演劇によるまちづくり」の基盤等について、現場感覚を磨くことと、継続的にこれらを支えて来ている方々にインタビューを試みて、札幌におけるヒントを得たいという目的でした。

 今、札幌では、毎年11月の「札幌劇場祭:TGR(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6621」、「演劇シーズン夏・冬(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17643)」等、これまでの多くの方々の努力により、市民の暮らしの中に演劇が定着し始めてきています。これをさらに発展・進化させて、プロフェッショナルな役者、演出家、照明、衣装等も含めた「産業」としての基盤を創り上げたいとの夢を持ちながら、アッシュランドの方々からのお話を聞きました、大変貴重なお話の数々、これらを活かして今後の札幌での活動に繋げたいものです。

メンバーと記念写真

メンバーと記念写真

【追記:10月4日】 地元メディアに掲載されました。
http://www.ashlandchamber.com/News.asp?NewsID=921

アイヌ文化とこれからの北海道

Posted by 秋山孝二
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 経済同友会の「札仙広福・四極円卓会議」が、今年は4巡目のスタートで第13回、北海道経済同友会のホストで開催されました。今年のテーマは「地方における成長線戦略」、特別講演は、札幌大学副学長・本田優子先生による「アイヌ文化とこれからの北海道」でした。私も個人会員の「ウレシパクラブ」を立ち上げて、今、アイヌ文化の伝承と啓発等でグローバルに大活躍です。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4680

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

経済同友会・「札仙広福」会議で本田優子先生のご講演

 講演の冒頭に、今、全国で上映中の映画「許されざる者:http://wwws.warnerbros.co.jp/yurusarezaru/index.htmlについてのエピソードを語られ、大変興味深く聴きました。このリメイクのお話を、今回の監督・李相日さんから最初に本田先生が聞いていろいろアドバイスを行い、アイヌの方々はじめ、北海道のプロの役者さんたちも多数好演しています。映画のエンドロールには、「北海道演劇財団」、「前田一歩園財団」の名も銘記されていました。

 主演の渡辺謙さんについては、今年7月にこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17215)。アイヌ語のアドバイスで、渡辺謙さんと本田優子先生は、至近距離の時間を共有したようです、このお話はまた別の機会にゆっくり伺いたいものです!?

北海道の役者さんたちも大勢出演!

北海道の役者さんたちも大勢出演!

 仙台、広島、福岡、北海道の各経済同友会の代表の方々が、それぞれ地域の成長戦略を発表しました。各地の特色を活かした活動は、日本経済を支える一翼としての力を感じましたね。特に、「六次産業化」という表現よりも、「商農工連携」の方が現実的ではないかというご意見、すなわち、流通・生産のプロが「農」を支える発想の重要性を一様に語っていましたね。しかしながら、これには経済産業省、農林水産省が批判的とか。

 コラボレーションの時代において、地域課題の解決は、超党派的であり、総合的であり、従来の枠組みを越える「特区」的発想からしか活路を拓けない、そんな意を強くしました。

演劇シーズン 2013 冬

Posted by 秋山孝二
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 札幌での「演劇シーズン」企画、今回は「演劇シーズン2013 冬:http://s-e-season.com/として始まり、その前半を終了しましたが、大変盛況です。

 今年は5つの演目です。

* 「ライナス:http://s-e-season.com/program/linus/index.html」 劇団いなだ組公演

* 「冬のバイエル:http://s-e-season.com/program/fuyuno/index.html」 札幌座公演

* 「春の夜想曲:http://s-e-season.com/program/haruno/index.html」 札幌座公演

<札幌発傑作セレクト>

* 「狼王ロボ:http://s-e-season.com/program/robo/index.html」 劇団千年王國公演

* 「ヘリクツイレブン:http://s-e-season.com/program/herikutsu/index.html」 yhs公演

 私の観劇は残す「ヘリクツイレブン」だけとなりましたが、これまでの4作品はいずれも全国各地で何回も公演されている演目だけあって、お客さんも多く、大変盛況です。私にとっても何回も観ている演目もありますが、キャストが代わり、時間も経て、同じ芝居がこうも違った印象なのかと、少々の驚きもあります。琴似の「コンカリーニョ:http://www.concarino.or.jp/npo/」、中島公園の「シアターZOO:http://www.h-paf.ne.jp/zoo/index.html」、新札幌の「サンピアザ劇場:http://www.arc-city.com/sunpi-theater/」と、それぞれの特徴を活かした芝居も楽しめます。

 思えば、私はこんなに演劇にどっぷりとはまり込むとは思ってもいませんでした。昨年のトーク(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15265)でもお話したのですが、2003年に私が札幌に拠点を戻してから、演劇に費やす時間が大幅に増えました。特段に製作に携わっている訳でもなく、一観客として、北海道演劇財団副理事長として程度の関わりなのですが、自分の時間のかなりの部分を演劇関係の方々とともにしている感じがしているし、若い皆さんとのやり取りが自分にとっては心地よいのです、活き活きした表情、姿から元気をもらえるようで。

 この間に、地元北海道出身の演劇人が随分育ってきています。斎藤歩さんは、映画・演劇に頻繁に登場し、先日のテレビ60年記念としてNHKドラマ「メイド・イン・ジャパン:http://www.nhk.or.jp/drama/madeinjapan/」でもタフ・ネゴシエーター役で出演していましたし、脚本家の橋口幸絵さんは、昨年末に同じくNHK・プレミアムドラマの「神様の赤ん坊:http://www.nhk.or.jp/sapporo/drama/」、そして、今月のアナザー・ストーリーの「僕が父親になるまで:http://www.nhk.or.jp/sapporo/drama/spinoff/index.html」と、共に大活躍で大変嬉しいことです。

 この北海道で、プロフェッショナルとして演劇人が育ち、活躍し、そして羽ばたいて行く、芸術・文化の力に期待したいし、それを支える市民の応援にも力が入ります。(http://s-e-season.com/about/about-project.html