第20回「生ごみリサイクル交流会」が、今年は明治大学(http://www.meiji.ac.jp/)で開催されました。
これまで「全国交流会」については、この欄で毎年報告をしています。
2009年:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2018
2010年:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5385
2011年:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9765
今年は、「東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター:http://www.miyagikenmin-fukkoushien.com/」の代表世話人のお一人、前札幌大学教授・綱島不二雄先生の基調講演でした。札幌でのお仕事を終えて、仙台のご自宅に戻られてすぐに被災され、今、復旧・復興にご尽力されている様子ほか、「地域の再生」、「農業・漁業の社会的役割」等について、貴重な問題提起でした。学校給食フードリサイクル(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9765)では、札幌市内の小・中学校での実践は、今も一層拡がって進化しています。
今年会場になった明治大学入口には、ロンドン五輪に出場した学生・卒業生の広告が掲載されていました。なでしこジャパンの佐々木則夫監督の垂れ幕も、彼は文学部卒業だったのですね、どうりで発するコメントに多くのメッセージが詰まっていました。
今回一番印象的だったのは、農業、漁業というのが、ただの農産物・水産物を提供する産業というばかりでなく、地域の文化、環境の保全等も担っている機能、それを見落としてはいけないことです。地域の特性を活かした産物、土を長い年月育てて来た農民、その価値を、ただ「○○平方キロ」、「○○トン」といった数値だけで捉える姿勢が、今、問われているのではありませんか。ここに価値を見出さないで、「食の自給」を語るのはまさに浮ついた議論にしかなりません。
3・11以降の被災地の「復旧・復興」は、地元の方々の総意工夫抜きには成し遂げられることは難しいのでしょう。